化学兵器廃棄プロセスの進捗状況(2014年11月6日)

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補は、シリアでの化学兵器破棄に関する安保理会合後、記者団に対して、シリア領内に残されている最後の化学兵器関連施設の解体作業が今月中に開始されることを明らかにした。

カーグ事務次長補によると、12の生産施設、7つの貯蔵施設、5つの地下トンネルの解体作業が今月中に開始され、2015年夏までに完了する予定だという。

『ハヤート』(11月7日付)などが伝えた。

AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、Champress, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がシャーイル油田をダーイシュから奪還(2014年11月6日)

ヒムス県では、SANA(11月6日付)によると、シリア軍が、国防隊の支援のもとダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュによって占拠されていたシャーイル油田(ガス採掘所)およびその周辺の丘陵地帯を奪還した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市一帯(とりわけ同市東部)で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊、「自由シリア軍」戦闘員が、ダーイシュ(イスラーム国)と砲撃戦を行った。

同監視団によると、6日には散発的な戦闘が行われたにとどまったが、ダーイシュが撃った迫撃砲弾8発がアイン・アラブ市内に着弾した。

こうしたなか、アイン・アラブ市の対トルコ国境に位置するイブラーヒーム・ハリール国境通行所の高官によると、ペシュメルガが武器、弾薬などを積んだ車輌9台をトルコからシリア領内に移送しようとしたが、トルコ当局によって通行を拒否された。

同高官によると、トルコ政府は、イラク・クルディスタン地域政府に対して、通行拒否を正式に伝えたという。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市東部のカッルムーグ村、ハルビーサーン・シャイフ・ハイダライーン村間でダーイシュの車輌を攻撃、破壊した。

AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、Champress, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。

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米国など有志連合がイドリブ県で「穏健な反体制派」を放逐したヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ホラサンの拠点を爆撃(2014年11月6日)

米国防総省高官は、『フォーリン・ポリスィー』(11月6日付)に、5日深夜から6日未明にかけて、米国など有志連合が、イドリブ県サルマダー市一帯のホラサンと思われる組織の司令部を空爆したことを明らかにした。

Fox News(11月6日付)などによると、空爆は、無人戦闘機によって行われ、ホラサンのメンバーで爆発物製造の専門家とされるフランス人1人(ダヴィッド・ドルゲオン(David Drugeon)氏)が死亡したという。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合は県内のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動拠点に対しても空爆を行った。

この空爆で、ヌスラ戦線メンバー6人が死亡したという。

同監視団によると、有志連合はこのほかにも、ラッカ県内のイスラーム国(拠点)に対しても空爆を行った。

しかし、SANA(11月6日付)は、シリア軍が、ワーディー・サフリーン、ザーウィヤ山でヌスラ戦線の武器弾薬庫複数カ所を破壊したと報じた。

これに関して、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム戦線の双方はツイッターなどで声明を発表し、有志連合の空爆を受けたことを認めた。

なお、クッルナー・シュラカー(11月6日付)は、複数の現地活動家の情報として、有志連合が空爆したのは、ハーリム市、バーブ・ハワー村、サルマダー市、ビンニシュ市、バスカラー村のヌスラ戦線拠点、武器庫、ムハーミーンのシャーム自由人イスラーム運動の拠点だと報じた。

AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、Champress, November 6, 2014、Foreign Policy, November 6, 2014、Fox News, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:国連共同特別代表、アレッポでの国民和解に向けた国際社会の介入の必要を示唆(2014年11月5日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、シリア情勢に関してCNN(11月5日付)に対し、アレッポ市での戦況に国際社会が介入する必要を示唆した。

デミストゥラ共同特別代表は「国際社会全体がコバネ(アイン・アラブ市)を放棄してはならない」と述べる一方、「ダーイシュ(イスラーム国)がコバネから遠いアレッポに向かって移動していることを注視している。これが本当なら、シリアの反体制派とシリア政府の間で何ももたらしていない戦闘を目の当たりにしているこの都市を救済するチャンスだ」と述べた。

しかし、「アレッポ市救済」の真意について、デミストゥラ共同特別代表は「つまり、それはダーイシュ(の動き)を止め…、少なくとも他の場所での戦闘を中止し、我々がこの組織に集中できるようにすることだ。アレッポはこうしたことが適用可能な都市の一つだ」と付言、シリア政府と反体制派の同市での和解をめざしていると述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール首相は、アレッポ県ハンダラート・キャンプ一帯などでのシリア軍によるアンサール・ディーン戦線への攻勢に関して、シリア軍がアレッポ市郊外で虐殺を行っていると非難、アレッポ市をシリア政府が完全制圧すれば、トルコが新たな避難民危機に直面すると警鐘を鳴らした。

ダウトオール首相は軍幹部との会談後、記者団に対して「我々はアレッポ情勢を懸念をもって監視している。同市はすぐに陥落はしないだろうが、強圧に曝されている」と述べた。

アンサール・ディーン戦線は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍(外国人戦闘員)、シャームの暁イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、ハドラー大隊などからなる武装集団。

またアレッポ市は、東部一帯をシャームの民のヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団などによって制圧されており、シリア軍はハンダラート・キャンプ一帯での攻勢を強めることで、同地一帯への包囲を強めている。

AFP(11月5日付)が伝えた。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、CNN, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がヒムス県内のガス田をダーイシュより奪還(2014年11月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、ジャッハール・ガス採掘所、マフル・ガス採掘所、ヒヤーン・ガス社一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地一帯を奪還した。

戦闘では、ダーイシュ戦闘員がシリア軍拠点に対して自爆攻撃を行うなどして、激しく抵抗したという。

また、Champress(11月5日付)によると、シリア軍が国防隊の支援のもと、シャーイル油田周辺に位置するザムラト・マフル山、シリアテル丘陵、マフル・ガス採掘所、ジャッハール村、第802哨所などを制圧し、テロリスト(ダーイシュ(イスラーム国)多数を殺傷した。

シリア軍は、ヒヤーン油田に向かって進軍を続け、テロリスト20人を殲滅、装甲車輌3輌を破壊したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市東部のカーニー・アラバーン地区一帯に進軍を試みたダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

ダーイシュはカーニー・アラバーン地区以外にもアイン・アラブ市内東部の複数カ所に進軍しようとしたが、人民防衛隊の抵抗に遭った。

ダーイシュはアイン・アラブ市一帯を砲撃する一方、人民防衛隊は自由広場一帯で若干進軍したという。

さらに、人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガからなる合同部隊は、アイン・アラブ市南部のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃、また同地一帯で人民防衛隊とダーイシュが交戦した。

アイン・アラブ市郊外のバグダク村、カラフ・ムーグ村では、人民防衛隊がダーイシュ車輌3輌を攻撃し、戦闘員5人を殺害した。

なお5日の戦闘では、ダーイシュ戦闘員11人、人民防衛隊隊員2人が死亡、また有志連合の空爆でダーイシュ戦闘員4人が死亡したという。

 

一方、ARA News(11月6日付)によると、ユーフラテスの火山作戦司令室所属部隊がアイン・アラブ市各所でダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員36人を殺害した。

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ハサカ県では、ARA News(11月5日付)によると、ヤアルビーヤ町近郊のアブー・カサーイブ村、マスルーラ村、アルジャ村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

 

またARA News(11月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がラアス・アイン市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と戦闘の末、5つの村、23の農場、丘陵1カ所を奪還した。

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『ハヤート』(11月6日付)によると、米国など有志連合はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対して14回にわたり空爆を行った。

しかし、アイン・アラブ市一帯に対しては3回空爆を行うにとどまった。

一方、ARA News(11月6日付)によると、米国など有志連合は対トルコ国境に位置するタッル・アブヤド市のダーイシュ拠点を空爆し、拠点複数カ所を破壊した。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、November 6, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:イランがイラク人、アフガン人民兵の統合を決定(2014年11月4日)

スィラージュ・プレス(11月4日付)は、複数の消息筋の話として、イランが、シリア領内に投入したとされるイラク人、アフガン人民兵を統一司令部の下に統合し、シリア軍と並立する「並列軍」を設置することを決定したと報じた。

同プレスによると、イランはアレッポ市郊外ハンダラート・キャンプ一帯での戦闘などにイラク人、アフガン人民兵数千人を投入しており、新設されるであろう「並列軍」は、ヒズブッラーの部隊を模し、同部隊とともにアサド政権と共闘するという。

複数の反体制筋によると、イランはこうした民兵に月額で400米ドルを支払っているという。

なお、イランのこの決定に先だって、シリア政府は予備役数千人を召集、また兵役免除の規制を強化したという。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、TRT(11月4日付)のインタビューに応じ、アイン・アラブ市をめぐる米国の政策を批判した。

エルドアン大統領は、米軍によるアイン・アラブ市への武器・支援物資の投下に関して「あなたがた(米国)は、PKKもイスラーム国もテロリストだと言っていたが、前者に武器を供与し、両者に武器を投下した」と批判した。

また「あなたがた(米国)はアイン・アラブに囚われている…。純粋でない…邪悪な計略…意図がある…。アイン・アラブはトルコに隣接している。米国ではなくトルコにとって戦略的要衝なのだ」と述べた。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、Siraj Press, November 4, 2014、TRT, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブでの戦闘続く(2014年11月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市中心街(市庁舎一帯、自由広場、ハンサー学校、ハーッジ・ラシャード・モスクなど)、東部、南部(バアス学校)一帯、同市西部郊外のアルバルール村、マナーズィー村、アブルーシュ農場で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦する一方、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊が、同市一帯のダーイシュ拠点を重火器で砲撃した。

この戦闘で双方に10人以上の死者が出た。

また同監視団によると、米国など有志連合によるアイン・アラブ市郊外イザーア地区、ジュールバク村へのダーイシュ拠点への空爆で、ダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

一方、ARA News(11月4日付)によると、重火器などを積んだペシュメルガ増援部隊の車輌9輌がトルコからアイン・アラブ市に入った。

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『ハヤート』(11月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は2014年2月にラッカ県タッル・アブヤド市・ハサカ県ラアス・アイン市街道で拘束したクルド人93人を釈放した。

このうち53人はトルコ領内に入国したという。

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ハサカ県では、ARA News(11月5日付)によると、米国など有志連合は、ヤアルビーヤ町一帯を空爆した。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、November 5, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

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最新論考「イスラム国爆撃」(共同通信社)

青山弘之「イスラム国空爆」(共同通信社)

シリアとイラクで勢力を広げている過激派の「イスラム国」に対して米国を中心とした有志連合が空爆に踏み切った。・・・

『岩手日報』2014年11月3日、『佐賀新聞』2014年11月5日、『デイリー東北』2014年11月5日、『高知新聞』2014年11月6日、『山形新聞』2014年11月7日に掲載。

イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブの攻防続く(2014年11月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内各所で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市内の工業地区、カーニー・アラバーン地区にあるダーイシュ拠点、マズラアト・ダーウド村、マナーズィー村などを4度にわたって空爆した。

米空軍はまた、マンビジュ市からアイン・アラブ市に向かって移動中のダーイシュ増援部隊を空爆し、車輌複数台を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市でダーイシュ(イスラーム国)が男性8人を処刑した。

8人はいずれも武装集団メンバーで数日前に投降していたという。

ダーイシュはまた、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区でも男性2人をシリア政府に内通していたとして斬首、また1人を「覚醒評議会」(部族民兵)に属していたとして処刑した。

一方、Champress(11月3日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、工業地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 3, 2014、AP, November 3, 2014、ARA News, November 3, 2014、Champress, November 3, 2014、al-Hayat, November 4, 2014、Kull-na Shuraka’, November 3, 2014、al-Mada Press, November 3, 2014、Naharnet, November 3, 2014、NNA, November 3, 2014、Reuters, November 3, 2014、SANA, November 3, 2014、UPI, November 3, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ペシュメルガがアイン・アラブの戦闘に参加(2014年11月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(11月3日付)などによると、アイン・アラブ市に派遣されたイラク・クルディスタン地域ペシュメルガ戦闘員が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との合同作戦を開始し、同市周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して重火器で砲撃を行った。

またペシュメルガはアイン・アラブ市内で爆発物撤去の作業を行った。

人民防衛隊も、アイン・アラブ市東部の市庁通り、自由広場などでダーイシュと交戦、14人を殲滅した。

一方、米中央軍によると、米空軍は、2日から3日にかけて、アイン・アラブ市一帯のダーイシュの部隊などに対して6回にわたって空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、米中央軍によると、米空軍が、同県東部を2度にわたり空爆し、ダーイシュの戦車を破壊した。

AFP, November 2, 2014、AP, November 2, 2014、ARA News, November 2, 2014、Champress, November 2, 2014、al-Hayat, November 3, 2014、Kull-na Shuraka’, November 2, 2014、al-Mada Press, November 2, 2014、Naharnet, November 2, 2014、NNA, November 2, 2014、Reuters, November 2, 2014、SANA, November 2, 2014、UPI, November 2, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュがヒムス県のガス採掘施設を制圧(2014年11月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャーイル油田内のヒヤン・ガス社のガス採掘施設の大部分を制圧した。

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アレッポ県では、米中央軍によると、米国など10月31日から11月1日にかけてアイン・アラブ市一帯を5回にわたって空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点9カ所、施設1棟を破壊した。

シリア人権監視団によると、米軍などの空爆で、ダーイシュ戦闘員11人(ラッカ県への空爆の死者も含む)が死亡したという。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員15人がダーイシュとの戦闘で死亡した。

AFP, November 1, 2014、AP, November 1, 2014、ARA News, November 1, 2014、Champress, November 1, 2014、al-Hayat, November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, November 1, 2014、al-Mada Press, November 1, 2014、Naharnet, November 1, 2014、NNA, November 1, 2014、Reuters, November 1, 2014、SANA, November 1, 2014、UPI, November 1, 2014などをもとに作成。


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諸外国の動き:外国人戦闘員が月1,000人のペースでシリア、イラクに入国(2014年10月31日)

『ワシントン・ポスト』(10月31日付)は、米諜報機関高官の話として、米国など有志連合による空爆にもかかわらず、毎月1,000人の外国人戦闘員がシリアとイラクに潜入し、ダーイシュ(イスラーム国)に加わっていると報じた。

なお9月23日から1ヶ月の間で、米国などの空爆で死亡したダーイシュ戦闘員は約460人。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はフランスを訪問し、フランソワ・オランド大統領と会談、ダーイシュ(イスラーム国)への対応などについて協議した。

エルドアン大統領は会談後、米国など有志連合がアイン・アラブ市一帯に集中的に空爆を続けていることに関して「こうしたことを理解することは困難だ」と述べ、疑義を呈した。

またアサド政権に関しては、国際社会に対して「(アサドが)去ったら何が起きるか自らに問うべきだ」としたうえで、「アサドが去れば、何が起きるかをシリア人が決める…。そうでないうちに民主主義について語ることは意味がない」と主張した。

一方、オランド大統領は、「自由シリア軍」教練に向けた活動を行うことを決定したとしたうえで、「ダーイシュが支配する地域を取り戻すことは、(自由シリア軍の)現地で力を持っていなければ不可能だ」と述べた。

『ハヤート』(11月1日付)が伝えた。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、国連安保理の非公式会合でシリアの紛争への対応に関して三つの優先事項を提言した。

デミストゥラ特別代表が提示した三つの優先事項は以下の通り:①暴力の低下、②人道支援物資配給促進、③政治プロセスの「種を蒔く」こと。

デミストゥラ特別代表はまた、紛争解決にかかる「前提条件」を乗り越える必要を強調し、和解に向けた政治的対話開始に際してのアサド大統領の進退については明言しなかった。

『ハヤート』(11月1日付)などが伝えた。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014、The Washington Post, October 31, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:「自由シリア軍」、武器配給を受けられずアイン・アラブからトルコに帰国(2014年10月31日)

アレッポ県では、ARA News(10月31日付)がアイン・アラブ市内の信頼できる複数の消息筋の話として、28日にトルコから同市内に入った「自由シリア軍」戦闘員14人が、現地での武器配給を受けられずトルコに帰国した、と報じた。

またARA News(10月31日付)によると、ダーイシュは国境通行所一帯を砲撃する一方、市内各所で人民防衛隊と交戦した。

米中央軍によると、米国など有志連合は30日から31日にかけて、アイン・アラブ市一帯を4回にわたって空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点4カ所、施設1棟を破壊した。

これに関して、シリア人権監視団は、空爆により、デンマーク人戦闘員1人を含むダーイシュ戦闘員21人が死亡した、と発表した。

『ハヤート』(11月2日付)などによると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員約150人、車輌20輌が晩、国境通行所を通って、アイン・アラブ市に入った。
ペシュメルガ部隊は、タッル・シャイール方面に向かったという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市ジャルダーク広場で、ダーイシュ(イスラーム国)が男性1人を処刑した。

この男性は、政権側の警官だったという。

クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、ダーイシュはまたアシャーラ市で、イスラーム軍司令官(東部地区司令官)のサリーム・ハーリド氏を含む3人を処刑した。

一方、Champress(10月31日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、Champress(10月31日付)によると、シリア軍がシャーイル・ガス田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、多数の戦闘員を殺傷したという。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:ヘーゲル米国防長官、「爆撃はアサドを利する」(2014年10月30日追記)

チャック・ヘーゲル米国防長官は記者会見で、米国など有志連合によるダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた空爆に関して「アサドを利することになる」と述べた。

『ハヤート』(11月1日付)などが伝えた。

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『ガーディアン』(10月30日付)は、シリアとイラクで伸張するダーイシュ(イスラーム国)に関して、過去数年間で80カ国から約15,000人の外国人戦闘員が参加していると報じた。

同紙が入手した国連安保理の報告書によると、2010年以降、シリアとイラクに潜入した外国人ジハード主義者の数は、1990~2010年に潜入した戦闘員の数の数倍に達し、出身国は、フランス、ロシア、英国など80カ国におよぶという。

The Guardian, October 30, 2014、al-Hayat, November 1, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:国民評議会が米国などによるシリア爆撃を非難/国民連合暫定政府閣僚らの給与半額に(2014年10月30日追記)

シリア国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立所属)は声明を出し、イドリブ県アービディーン避難民キャンプに対するシリア軍の空爆(29日)に関して、ダーイシュ(イスラーム国)掃討をめざす米軍など有志連合の「戦闘機がなぜシリアの子供たちを守らないのか? 政権側の戦闘機が有志連合の戦闘機のそばで安心して飛行できるのはどういうことか?」と批判した。

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シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府のアフマド・トゥウマ暫定首班は決定第33/2号を発し、暫定政府閣僚の給与などを20~50%削減することを決定した。

これにより、8,000米ドルだった首班の給与(月額)、そして6,000米ドルだった閣僚の給与は3,500米ドルに削減されるという。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:イスラーム国戦闘員志願の日本人大学院生に関する捜査続く(2014年10月30日)

『毎日新聞』(10月30日付)は、北海道大学大学院の男子学生(26歳)が、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員になるためシリアへの渡航を計画した事件で、学生が警視庁公安部の事情聴取に対し、「渡航を仲介した元大学教授から、イスラーム国と別の過激派組織の二つを紹介された」と話していることが捜査関係者への取材で分かったと報じた。

公安部は、現地情勢の説明など元教授の助言で計画が具体化していったとみて詳しい経緯を調べているという。

捜査関係者などによると、学生は4月頃、秋葉原の古書店でシリアでの求人の張り紙を見て、渡航を考えるようになった。

その後、古書店運営会社の役員で杉並区の一軒家で共同生活をしていた30代の男性から元同志社大教授の中田考氏を紹介されたが、その際、中田氏から「イスラーム国かヌスラ戦線なら紹介できる」と説明されたという。

学生は当初からイスラーム国で戦闘員になることを希望していたため、イスラーム国への参加を選んだとみられるという。

『毎日新聞』2014年10月30日付けをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュ女性部隊30人がラッカへの米軍の爆撃で死亡(2014年10月30日)

クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、米国など有志連合は、29日から30日にかけてラッカ市の「アレッポ州大使館」、旧検閲査察委員会ビル、旧政治治安部ビルなど、ダーイシュの主要拠点を空爆した。

同サイトによると、旧政治治安部ビルへの空爆で、ダーイシュの女性部隊「ハンサー大隊」の戦闘員30人が死亡したという。

Kull-na Shuraka', October 30, 2014
Kull-na Shuraka’, October 30, 2014

 

米中央軍によると、有志連合は、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)に対して10回にわたって空爆を行い、拠点7カ所、施設5棟、2部隊を破壊したほか、ダイル・ザウル県のダーイシュに対して空爆を行ったという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員約10人(先遣部隊)が国境通行所を経由してアイン・アラブ市内に入った。

同部隊は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と合同作戦司令部を設置したという。

同市内では、人民防衛隊とダーイシュの戦闘が続き、ダーイシュが国境通行所一帯を砲撃した。

なお市内での戦闘で、人民防衛隊隊員30人が死亡したという。

一方、ARA News(10月31日付)によると、ユーフラテスの火山作戦司令室は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、同女性防衛部隊、ラッカ革命家旅団、クルド人戦線旅団、自由の暁部隊は、過去24時間でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員80人を殲滅したと発表した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(10月30日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ヒムス市とタドムル市の間に位置するシリア軍のタイフール航空基地の入り口で爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

また、アナトリア通信(10月30日付)によると、ダーイシュは声明を出し、シャーイル油田を「完全制圧」したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、Champress(10月30日付)によると、ダイル・ザウル市フジャイワト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 30, 2014、Anadolu Ajansı, October 30, 2014、AP, October 30, 2014、ARA News, October 30, 2014、October 31, 2014、Champress, October 30, 2014、al-Hayat, October 31, 2014、Kull-na Shuraka’, October 30, 2014、al-Mada Press, October 30, 2014、Naharnet, October 30, 2014、NNA, October 30, 2014、Reuters, October 30, 2014、SANA, October 30, 2014、UPI, October 30, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:外務省はペシュメルガのアイン・アラブ入りに関して、トルコの主権侵害と非難(2014年10月30日)

外務在外居住者省は、アレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐率いる反体制武装部隊(自由シリア軍)やイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員のアイン・アラブ市への進軍に関して声明を出し、「アイン・アラブ一帯のシリア国境を侵害し、外国軍やテロリストをシリア領内の潜入させる役割を…トルコが担っていることを改めて確認させるもの」と指弾し、「あからさまな主権侵害」と批判した。

AFP, October 30, 2014、AP, October 30, 2014、ARA News, October 30, 2014、Champress, October 30, 2014、al-Hayat, October 31, 2014、Kull-na Shuraka’, October 30, 2014、al-Mada Press, October 30, 2014、Naharnet, October 30, 2014、NNA, October 30, 2014、Reuters, October 30, 2014、SANA, October 30, 2014、UPI, October 30, 2014などをもとに作成。

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アイン・アラブ市をめぐる動き:アカイディー大佐率いる戦闘員がトルコからアイン・アラブ入り(2014年10月29日)

アレッポ県では、トルコ地元匿名筋によると、「自由シリア軍」を名乗る戦闘員約150人が28日深夜から29日早朝にかけて、武器を携行して西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を支援するため、ミュルシトプナル市の国境通行所を通って、アイン・アラブ市に入った。『ハヤート』(10月30日付)が伝えた。

これに関して民主統一党のナウワーフ・ハリール報道官は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との調整のもとに、「自由シリア軍」の戦闘員がアイン・アラブ市入りしたことを認めたが、携行する武器、兵員については明らかにしなかった。

また、アナトリア通信(10月29日付)は、アブドゥルジャッバール・アカイディー大佐(アレッポ革命軍事評議会前議長)が率いる戦闘員200人がアイン・アラブ市に入ったと報じた。

一方、シリア人権監視団によると、国境通行所を通ってアイン・アラブ市に入った戦闘員の数は50人足らずだという。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、28日と29日の両日でシリアとイラク領内で14回にわたり空爆を行った。

うちアイン・アラブ市一帯に対しては8回空爆を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の部隊、司令部拠点、車輌などを破壊したという。

AFP, October 29, 2014、Anadolu Ajansı, October 29, 2014、AP, October 29, 2014、ARA News, October 29, 2014、Champress, October 29, 2014、al-Hayat, October 30, 2014、Kull-na Shuraka’, October 29, 2014、al-Mada Press, October 29, 2014、Naharnet, October 29, 2014、NNA, October 29, 2014、Reuters, October 29, 2014、SANA, October 29, 2014、UPI, October 29, 2014などをもとに作成。

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最新論考「世界80カ国から集まる戦闘員:「イスラム国」は爆撃国が育てた」(Wedge)

髙岡豊(中東調査会上席研究員)「世界80カ国から集まる戦闘員:「イスラム国」は空爆国が育てた」
Wedge、2014年10月28日

これまで「イスラム国」を放任し、成長させてきた国が焦りをみせている。2014年8月、アメリカはイラク、シリアで大攻勢をかけていた「イスラム国」に対しイラク北部での限定的空爆を開始した。爆撃の範囲は次第に拡大し、イラク西部のアンバール県でも「イスラム国」の拠点が空爆された。9月にはフランスも空爆に参加し、軍事行動やその支援に参加する国も増加した。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4375?page=1

諸外国の動き:トルコ首相、クルド人によるアイン・アラブ支配に疑義(2014年10月28日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、BBC(10月28日付)にインタビューに応じ、アイン・アラブ市情勢に関して、「穏健な反体制派」が同地を実効支配することが望ましいと述べ、西クルディスタン移行期民政局による同市の実効支配、アサド政権による支配回復に反対の意思を示した。

ダウトオール首相は「米国が自由シリア軍を教練している。イスラーム国がコバネ(アイン・アラブ)から撤退したとしても、シリア政府がイスラーム国にとって代わることはないし、PKKのテロリストがイスラーム国にとって代わることもない」と述べた。

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『ハヤート』(10月29日付)は、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊がアルビール市を出発、トルコ領を経由してアイン・アラブ市に向かったと報じた。

ペシュメルガの匿名士官によると、この部隊は車輌40台80人からなり、軽火器、迫撃砲などを積んでドホーク市を経由して陸路でトルコ領内に入ったほか、別働隊72人は空路で29日にシャンウルファ市に空路に向かう予定だという。

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ドイツの首都ベルリンで、周辺諸国のシリア人避難民をめぐる諸問題への対応を協議するための国際会議が開催された。

アサド政権を含むシリアの主要な政治当事者は会議には召還されなかった。

会議では、サウジアラビアのアブドゥルアズィーズ外務副大臣が、現下のシリアの人道危機が「シリア政府の国民に対する野蛮な政策の結果」と非難した。

AFP(10月28日付)が伝えた。

AFP, October 28, 2014、AP, October 28, 2014、ARA News, October 28, 2014、BBC, October 28, 2014、Champress, October 28, 2014、al-Hayat, October 29, 2014、Kull-na Shuraka’, October 28, 2014、al-Mada Press, October 28, 2014、Naharnet, October 28, 2014、NNA, October 28, 2014、Reuters, October 28, 2014、SANA, October 28, 2014、UPI, October 28, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃(2014年10月28日)

米中央軍によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市一帯を4度にわたって空爆し、ダーイシュ部隊、拠点などを殲滅・破壊した。

シリア人権監視団によると、米軍などの空爆は、アイン・アラブ市近郊のスーク・フール地区に対して行われたという。

AFP, October 28, 2014、AP, October 28, 2014、ARA News, October 28, 2014、Champress, October 28, 2014、al-Hayat, October 29, 2014、Kull-na Shuraka’, October 28, 2014、al-Mada Press, October 28, 2014、Naharnet, October 28, 2014、NNA, October 28, 2014、Reuters, October 28, 2014、SANA, October 28, 2014、UPI, October 28, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ナスルッラー書記長演説(2014年10月27日追記)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はテレビ演説を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の伸張に関して、「今や、イスラーム世界でこのイデオロギー(ダーイシュの思想)の浸透を止める最大の責任はサウジアラビア王国にかかっている」と述べた。

ナスルッラー書記長は「ダーイシュと戦うための国際的な同盟…を作るだけでは不十分だ…。このイデオロギーを支持する者たちに教育を施すような学校を閉鎖し…、とるにたらない理由で人々を多神教徒と非難し、戦うのを止めさせよ」と呼びかけた。

Naharnet, October 27, 2014
Naharnet, October 27, 2014

Naharnet, October 27, 2014、NNA, October 27, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯への爆撃を継続(2014年10月27日)

米中央軍によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市近郊に4回にわたって空爆を行い、ダーイシュ(イスラーム国)が使用していたビルを破壊した。

またARA News(10月27日付)によると、米国など有志連合はまた、ハサカ県のマグルージャ地方一帯のダーイシュ拠点を空爆したほか、シャッダーディー市一帯で偵察飛行を行ったという。

さらにARA News(10月28日付)によると、米軍の無人偵察機と思われる航空機が、アレッポ県アフリーン市郊外上空を約5時間にわたって低空で飛行、偵察活動を行った。

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イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将は、クウェートでの有志連合国会合で、インターネットを通じたダーイシュの喧伝活動に関して「イスラーム国は、若者に向けられるそのメッセージの正当性を失墜させることなく、真に敗北することはないだろう」と述べ、各国に対応を求めた。

会合には、バーレーン、英国、フランス、エジプト、イラク、ヨルダン、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、UAEの代表が出席した。

AFP(10月27日付)が伝えた。

AFP, October 27, 2014、AP, October 27, 2014、ARA News, October 27, 2014、Champress, October 27, 2014、al-Hayat, October 28, 2014、Kull-na Shuraka’, October 27, 2014、October 28, 2014、al-Mada Press, October 27, 2014、Naharnet, October 27, 2014、NNA, October 27, 2014、Reuters, October 27, 2014、SANA, October 27, 2014、UPI, October 27, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:トルコ外相、YPGへの武器供与を改めて否定(2015年10月26日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は「自由シリア軍こそが、自由、民主主義、シリアの領土保全のために戦う唯一の勢力で、ダーイシュ(イスラーム国)はテロリストの民主統一党と戦い、特定の地域を制圧しようとしている」と主張、「民主統一党だけが武器を要求するのはおかしい…。我々はテロ組織には武器を供与しない…。我々は「合法的な勢力」を支援し、ダーイシュと戦う。自由シリア軍やペシュメルガなら支援できる」と述べた。

AFP, October 26, 2014、AP, October 26, 2014、ARA News, October 26, 2014、Champress, October 26, 2014、al-Hayat, October 27, 2014、Kull-na Shuraka’, October 26, 2014、al-Mada Press, October 26, 2014、Naharnet, October 26, 2014、NNA, October 26, 2014、Reuters, October 26, 2014、SANA, October 26, 2014、UPI, October 26, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯を爆撃(2014年10月26日)

米中央軍によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して5回にわたって空爆を行った。

AFP, October 26, 2014、AP, October 26, 2014、ARA News, October 26, 2014、Champress, October 26, 2014、al-Hayat, October 27, 2014、Kull-na Shuraka’, October 26, 2014、al-Mada Press, October 26, 2014、Naharnet, October 26, 2014、NNA, October 26, 2014、Reuters, October 26, 2014、SANA, October 26, 2014、UPI, October 26, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ郊外を爆撃(2014年10月25日)

米中央軍によると、米国など有志連合はアイン・アラブ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)に対して22回にわたって空爆を行った。

AFP, October 25, 2014、AP, October 25, 2014、ARA News, October 25, 2014、Champress, October 25, 2014、al-Hayat, October 26, 2014、Kull-na Shuraka’, October 25, 2014、al-Mada Press, October 25, 2014、Naharnet, October 25, 2014、NNA, October 25, 2014、Reuters, October 25, 2014、SANA, October 25, 2014、UPI, October 25, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:ダーイシュがイラクで化学兵器使用か?(2014年10月24日)

ジョン・ケリー米国務長官は、ダーイシュ(イスラーム国)がイラク領内で9月に塩素系の毒ガスを使用したとの『ワシントン・ポスト』(10月26日付)の報道に関して、「確認のためにさらなる情報を集めている」としつつ、「かなり信憑性が高い」との見方を示した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将とパリで会談した。

会談後、ファビウス外務大臣は、シリアでの米国など有志連合の空爆に関して、『ハヤート』(10月25日付)に対し、「シリアの状況はイラクとは異なっている。なぜなら、政府はアサド政権であるなか、我々は新政権樹立のため、穏健な反体制派への支援に集中しているからだ…。我々はこの方向に向けて活動を行っており、穏健な反体制派を教練するプロセスに参加すると発表してきた」と述べた。

また、ダーイシュへの空爆がアサド政権を利する状況に関して、「アレン将軍には、ダーイシュとの戦いが、アサドによる穏健な反体制派弾圧を促すことにつながらないようにせねばならないと説明した」と付言した。

AFP, October 24, 2014、AP, October 24, 2014、ARA News, October 24, 2014、Champress, October 24, 2014、al-Hayat, October 25, 2014、Kull-na Shuraka’, October 24, 2014、al-Mada Press, October 24, 2014、Naharnet, October 24, 2014、NNA, October 24, 2014、Reuters, October 24, 2014、SANA, October 24, 2014、UPI, October 24, 2014、The Washington Post, October 24, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:アイン・アラブへのトルコからの派兵の是非をめぐって「自由シリア軍」混乱(2014年10月24日)

アレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は声明を出し、戦闘員1,300人をアイン・アラブ市に派遣し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と戦うと発表した。

アカイディー大佐によると、アイン・アラブ市に派遣予定の武装集団は、シリア革命家戦線、イスラーム軍、シャーム軍団、ハズム運動、ムジャーヒディーン軍、第5軍団。

これに関して、ジャズィーラ(10月24日付)は、アカイディー大佐がトルコ当局と米国など有志連合側に書簡で、36時間以内に部隊を派遣する旨通知し、兵站支援を求めたと報じた。

Kull-na Shuraka', October 24, 2014
Kull-na Shuraka’, October 24, 2014

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が、戦闘員1,300人の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うと発表したことに関して、「民主統一党は自由シリア軍戦闘員1,300人を受け入れた。彼らは自分たちの進む道を選ぶために話を進めている」と述べた。

またイラク・クルディスタン地方からのペシュメルガ派遣に関して、「クルド人戦闘員150人のみがトルコ領内を経由してコバネ(アイン・アラブ)市に向かう」と付言した。

またエルドアン大統領は、「バラク・オバマ米大統領との会談では、自由シリア軍(の派遣)を第1の選択肢、ペシュメルガを第2の選択肢とすることで合意した」と述べた。

訪問先のタリン(エストニア)でトーマス・イルヴェス大統領との会談後の記者会見で明らかにした。

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しかし、ムジャーヒディーン軍のサクル・アブー・クタイバ副司令官、シリア革命家戦線、アレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が、戦闘員1,300人の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うと発表したことに関して、これを否定、部隊派遣は行わないと発表した。

また、アレッポ県革命軍事評議会のザーヒル・サーキト准将は「アイン・アラブに戦闘員を派遣するほど我々が頭が悪いのか?」と批判した。

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一方、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、アレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が、戦闘員1,300人の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うと発表したことに関して、ロイター通信(10月24日付)に、「自由シリア軍と連絡をとっているが、エルドアンが言っているような合意はなされてない」と反論した。

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さらに、トルコで活動する自由シリア軍参謀委員会のクルド人司令官マーリク・クルディー大佐は、米国による西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊への支援に関して、「体制(アサド政権)支持者への武器供与によってアサド政権を支援している」と批判した。

AFP, October 24, 2014、Aljazeera, October 24, 2014、AP, October 24, 2014、ARA News, October 24, 2014、Champress, October 24, 2014、al-Hayat, October 25, 2014、Kull-na Shuraka’, October 24, 2014、al-Mada Press, October 24, 2014、Naharnet, October 24, 2014、NNA, October 24, 2014、Reuters, October 24, 2014、SANA, October 24, 2014、UPI, October 24, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:ペシュメルガ200人がトルコ経由でアイン・アラブへ(2014年10月23日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アイン・アラブ市へのイラク・クルディスタン地域によるペシュメルガの部隊派遣に関して、約200人がトルコ経由でアイン・アラブ市に派遣され、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加するだろうと述べた。

『ハヤート』(10月24日付)が伝えた。

AFP, October 23, 2014、AP, October 23, 2014、ARA News, October 23, 2014、Champress, October 23, 2014、al-Hayat, October 24, 2014、Kull-na Shuraka’, October 23, 2014、al-Mada Press, October 23, 2014、Naharnet, October 23, 2014、NNA, October 23, 2014、Reuters, October 23, 2014、SANA, October 23, 2014、UPI, October 23, 2014などをもとに作成。

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