2014年4月2日のシリア情勢:諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はジュネーブの国連本部でレバノン・カターイブ党のアミーン・ジュマイイル党首(元大統領)と会談し、シリア情勢などについて協議した。

ブラーヒーミー共同特別代表は会談で、レバノン国民による「レバノンの能力を越えるほどのシリア人避難民受け入れ」に謝意を示す一方、「シリア情勢は微妙な状況にあり、対応の遅れは許されない」と強調したという。

AFP, April 2, 2014、AP, April 2, 2014、ARA News, April 2, 2014、Champress, April 2, 2014、al-Hayat, April 3, 2014、Iraqinews.com, April 2, 2014、Kull-na Shuraka’, April 2, 2014、Naharnet, April 2, 2014、NNA, April 2, 2014、Reuters, April 2, 2014、SANA, April 2, 2014、UPI, April 2, 2014などをもとに作成。

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2014年4月1日のシリア情勢:諸外国の動き

『ハヤート』(4月2日付)は、西側外交筋の話として、ラタキア港からの化学物質搬出作業が、3月下旬に始まったシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団によるラタキア県カサブ町一帯への侵攻を受けて「凍結」状態に陥っていると報じた。

また、化学兵器禁止機関・国連合同派遣団の専門家が滞在するラタキア市のホテル近くと、化学物質搬出のためにデンマーク船籍、ノルウェー船籍が停泊するラタキア港の近くにロケット弾がそれぞれ1発ずつ着弾したとの情報もあるという。

これに関して、ロシア外務省は声明を出し、「海岸作戦」(ヌスラ戦線などによるカサブ町一帯への侵攻」が化学物質搬出を麻痺させると非難する一方、マーティン・デンプスィー米陸軍参謀長は訪問先のイスラエルで31日、シリアが化学兵器廃棄に関する誓約を守らない場合、「力を行使する」と述べたという。

一方、SANA(4月1日付)は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補と会談し、化学兵器廃棄の進捗状況などについて意見を交わしたと伝えた。

ミクダード副大臣は会談で、国際公約に従い廃棄作業を進める意思を伝えつつ、「一部の外国が問題を政治化し、シリアと化学兵器禁止機関、国連の協力関係を妨害しようと、武装集団への支援を行っている」と懸念を表明したという。

これに対し、カーグ国連事務次長補は、「困難な治安状況のなかで誓約の履行が脅威に曝されている」と理解を示したという。

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UAEのラブナー・ハーリド・カースィミー開発国際協力大臣は記者会見を開き、シリアの避難民を支援するために1億1,100万ドルの支援を行うと発表した。

AFP, April 1, 2014、AP, April 1, 2014、ARA News, April 1, 2014、Champress, April 1, 2014、al-Hayat, April 2, 2014、Iraqinews.com, April 1, 2014、Kull-na Shuraka’, April 1, 2014、Naharnet, April 1, 2014、NNA, April 1, 2014、Reuters, April 1, 2014、SANA, April 1, 2014、UPI, April 1, 2014などをもとに作成。

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2014年3月31日のシリア情勢:諸外国の動き

UPI(3月31日付)によると、トルコ・ハタイ県の対シリア国境に位置するギュゼルユルト村(ヤイラダーウ地方)近くにシリア領内から発射された迫撃砲3発が着弾、またシリア人避難民キャンプ近くのハッジ・ビラル・モスクにロケット弾が着弾し、シリア人女性1人が負傷した。

AFP, March 31, 2014、AP, March 31, 2014、ARA News, March 31, 2014、Champress, March 31, 2014、al-Hayat, April 1, 2014、Iraqinews.com, March 31, 2014、Kull-na Shuraka’, March 31, 2014、Naharnet, March 31, 2014、NNA, March 31, 2014、Reuters, March 31, 2014、SANA, March 31, 2014、UPI, March 31, 2014などをもとに作成。

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2014年3月30日のシリア情勢:諸外国の動き

MENA(3月30日付)は、ヨルダン軍総司令部消息筋の話として、ヨルダンの国境警備隊がシリア領から潜入しようとした車輌5台を取り押さえ、武器弾薬を押収したと報じた。

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ヨルダン内務省は声明を出し、フサイン・ハザーア内務大臣がシリア人避難民に5年間の有効期限の仮パスポートを発行したとの一部報道を否定した。

AFP, March 30, 2014、AP, March 30, 2014、ARA News, March 30, 2014、Champress, March 30, 2014、al-Hayat, March 31, 2014、Iraqinews.com, March 30, 2014、Kull-na Shuraka’, March 30, 2014、MENA, March 30, 2014、Naharnet, March 30, 2014、NNA, March 30, 2014、Reuters, March 30, 2014、SANA, March 30, 2014、UPI, March 30, 2014などをもとに作成。

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2014年3月29日のシリア情勢:諸外国の動き

イスラエル軍は声明を出し、28日深夜から29日未明にかけて、シリア領内から占領下ゴラン高原に侵入しようとした2人にイスラエル軍兵士が発砲、死亡した「と思われる」と発表した。

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バラク・オバマ米大統領は2日間にわたるサウジアラビア訪問を終え、リヤドを去った。

リヤド滞在中にアブドゥッラー国王らサウジ首脳と会談したオバマ大統領は、シリア情勢、イラン核開発問題などに関して協議した。

UPI(3月30日付)は、米高官の話として、会談ではシリア情勢などをめぐる両者の意見の相違が率直に議論され、サウジ側がシリアの反体制武装集団を支援するため、米国に防空システムの供与を求めたのに対し、米国側は慎重な姿勢を示したという。

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国連安保理で、決議第2139号の実施状況に関する非公式会合が行われた。

『ハヤート』(3月30日付)などによると、米英仏は、アサド政権が人道支援物資の搬入・配給を妨害していると非難する一方、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、潘基文事務総長が提出した実施状況に関する報告書が「信頼できる情報を欠いている」と一蹴した。

AFP, March 29, 2014、AP, March 29, 2014、ARA News, March 29, 2014、Champress, March 29, 2014、al-Hayat, March 30, 2014、Iraqinews.com, March 29, 2014、Kull-na Shuraka’, March 29, 2014、Naharnet, March 29, 2014、NNA, March 29, 2014、Reuters, March 29, 2014、SANA, March 29, 2014、UPI, March 29, 2014などをもとに作成。

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2014年3月28日のシリア情勢:諸外国の動き

『ハヤート』(3月29日付)は、シリアの反体制勢力への支援策に関する米国務省の「陳述書」のアラビア語版を入手したと報じ、その概要を紹介した。

「陳述書」は2014年3月15日付で、アラビア語版は28日に回付されたという。

「陳述書」によると、米国は、シリアの危機に対してこれまで17億米ドルを供与、うち2億6,000万ドルが、自由シリア軍参謀委員会、地元評議会、市民社会団体など「穏健な反体制勢力核派」に対する「非殺傷兵器」の直接支援で、これにより「解放区」における反体制勢力の自治、法治、安定、復興が拡充しているのだという。

また「非殺傷兵器」の支援のなかには、教練と装備の供与も含まれており、これにより300以上の団体(地元評議会など)、女性、青年を含む4,000人以上の活動家が訓練を受けたという。

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『ワシントン・ポスト』(3月28日付)は、バラク・オバマ米政権が、6項目からなるシリア反体制勢力支援を検討していると報じた。

同紙によると、オバマ政権は、①毎月600人の反体制武装集団戦闘員の教練、②CIAによる教練監督と特殊部隊派遣の検討、③反体制武装集団への地対空ミサイル供与の検討、④シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャーム自由人イスラーム運動といったアル=カーイダ系組織と共闘する過激派の排除、⑤カタールを含む「シリアの友連絡グループ」による「アル=カーイダ」系組織への支援停止の保障、⑥地元評議会による自治支援、を検討しているのだという。

AFP, March 28, 2014、AP, March 28, 2014、ARA News, March 28, 2014、Champress, March 28, 2014、al-Hayat, March 29, 2014、Iraqinews.com, March 28, 2014、Kull-na Shuraka’, March 28, 2014、Naharnet, March 28, 2014、NNA, March 28, 2014、Reuters, March 28, 2014、SANA, March 28, 2014、UPI, March 28, 2014、The Washington Post, March 28, 2014などをもとに作成。

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2014年3月27日のシリア情勢:諸外国の動き

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、アラブ連盟首脳会議出席のために訪問していたクウェートでRT(3月27日付)のインタビューに応え、そのなかで2014年7月に予定されているシリア大統領選挙に関しては「シリア大統領選挙で何かが変わる訳ではない。シリア領内で政府の支配もとに行われるもの一つに過ぎない。支配が及ばない地域、さらには避難民を含むかたちで行われるものではない。つまり包括的ではなく、客観的な欠陥でもある。また、たとえ選挙が実施されたとしても、つまり政府と反体制勢力が新たな選挙実施の門戸を開けたとしても…反体制勢力はアサド大統領の正統性を承認することはないだろう」と述べた。

またボグダノフ副大臣は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の活動に関して「ジュネーブ2会議第3ラウンド開催のため…ロシア、米国、国連の三者協議による…さらなる連絡」を望むと述べた。

そのうえで「シリアを温床にしようとしているテロとの戦い」が重要だと強調した。

AFP, March 27, 2014、AP, March 27, 2014、ARA News, March 27, 2014、Champress, March 27, 2014、al-Hayat, March 28, 2014、Iraqinews.com, March 27, 2014、Kull-na Shuraka’, March 27, 2014、Naharnet, March 27, 2014、NNA, March 27, 2014、Reuters, March 27, 2014、RT, March 27, 2014、SANA, March 27, 2014、UPI, March 27, 2014などをもとに作成。

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2014年3月26日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相が、シリア情勢をめぐって、アフメド・ダウトオール外務大臣らと交わした会話の音声(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=c-1GooSDwJ8#t=0http://www.youtube.com/watch?v=lm7eg0-IjlI)がユーチューブ(3月26日付)にアップされた(英語訳はhttp://www.ibtimes.co.uk/turkey-youtube-ban-full-transcript-leaked-syria-war-conversation-between-erdogan-officials-1442161を参照)。

Youtube
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会話のなかで、エルドアン首相は「この攻撃(スライマーン・シャー廟への攻撃)を、我々にとってのチャンスと捉えねばならない」と述べたのに対し、国家諜報機構(MİT)のハカン・フィダン長官は「そうする必要があるのなら、シリアから4人を送りましょう。トルコにミサイル攻撃を行うよう命令し、戦争の理由を作り出しましょう。必要なら、スライマーン・シャー廟への攻撃も準備できます」と応えている。

スライマーン・シャー廟は、アレッポ県北部に位置する史跡で、トルコ軍が管轄しているが、最近になって、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)による襲撃の可能性が示唆されていた。

なお、ユーチューブにアップされた会話の音声に関して、トルコ外務省は「一部が改ざんされている」としたうえで、国家安全保障に対する「卑劣な攻撃」だと非難した。

IB Times, March 27, 2014、SANA, March 27, 2014などをもとに作成。

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2014年3月26日のシリア情勢:諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はAFP(3月26日付)に対し「トルコは国の安全を守るのに必要だと考えるあらゆる措置を躊躇なく講じる強い国家だ…。シリアのあらゆる運動、そしてダマスカスの政府に対して、トルコの力を試すようなことをしないよう忠告する」と述べた。

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サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ副首相はリヤドでEUのクリスティナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員と会談し、シリア人避難民への人道支援などについて協議した。

『ハヤート』(3月27日付)などが伝えた。

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フランス警察は、カンヌ近郊のマンドリュー・ラ・ナ・ナプール市内の建物で、約900グラムの爆発物を押収した。

これに関して、AFP(3月26日付)は、治安筋の話として、シリアから帰国したジハード主義者がテロを計画していたと報じた。

AFP, March 26, 2014、AP, March 26, 2014、ARA News, March 26, 2014、Champress, March 26, 2014、al-Hayat, March 27, 2014、Iraqinews.com, March 26, 2014、Kull-na Shuraka’, March 26, 2014、Naharnet, March 26, 2014、NNA, March 26, 2014、Reuters, March 26, 2014、SANA, March 26, 2014、UPI, March 26, 2014などをもとに作成。

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2014年3月26日のシリア情勢:アラブ連盟首脳会議

アラブ連盟首脳会議は2日間の日程を終え、閉幕声明(クウェート宣言)を採択し閉会した。

クウェート宣言(正式名「包括的アラブ覚醒実現のためのアラブ連帯強化」)は、シリア情勢をめぐって、イスラエルによるゴラン高原占領を非難、同高原回復を求めるシリアを断固として支援することを確認した。

またシリアでの紛争に関しては、シリア国民との連帯と、「シリア国民の唯一の正統な代表」であるシリア革命反体制勢力国民連立の支持を確認するとともに、シリア政府に対して市民に対する軍事行動の即時停止を要求、国民に対する政権の虐殺、殺戮を非難した。

そのうえで、ジュネーブ合意に従った危機の政治的解決を呼びかけた。

なお、クウェート宣言と合わせて採択されたシリア情勢に関する細目文書(「シリア危機」)は、以下8項目を確認し、紛争の政治的解決を呼びかけた。

1. シリア革命反体制勢力国民連立に、シリア・アラブ共和国の代表ではなく、「アラブ連盟の規則の例外として、2014年9月以降の連盟諸会合に参加」するよう呼びかけた。
2. シリア革命反体制勢力国民連立の参加は、本国のいかなる法的義務も伴わない。
3. シリア革命反体制勢力国民連立がアラブ連盟のシリア・アラブ共和国代表ポストを務めることを歓迎し、同連立をシリア国民の唯一の正統な代表と承認した2013年3月のドーハでの首脳会談の決定、同月の閣僚会議の決定を改めて確認する。
4. しかし両決定に関して、アルジェリアとイラクが態度を保留し、レバノンが棄権したことを考慮する。
5. ジュネーブ2会議の膠着状態の責任が国連安保理にあると追及し、国連事務総長に対して、国連・アラブ連盟共同特別代表、アラブ連盟、紛争当事者とともに交渉に基づく危機の政治的解決を実現するための共同行動に向けた決定を求める。
6. ジュネーブ合意(2012年6月)に基づき、政治解決を最優先事項とした努力継続の必要を確認する。
7. クウェートでの2014年1月の支援国会議(クウェート2)の決定を歓迎する。
8. シリア人避難民を受け入れている国々とともに、アラブ連盟事務局は支援拡充に努める。

AFP, March 26, 2014、AP, March 26, 2014、ARA News, March 26, 2014、Champress, March 26, 2014、al-Hayat, March 27, 2014、Iraqinews.com, March 26, 2014、Kull-na Shuraka’, March 26, 2014、Naharnet, March 26, 2014、NNA, March 26, 2014、Reuters, March 26, 2014、SANA, March 26, 2014、UPI, March 26, 2014などをもとに作成。

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2014年3月25日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

ホラサン・アル=カーイダ機構の幹部の一人アブー・フダー・スーダーニー氏はユーチューブ(3月25日付)を通じて音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=9M85kgVCXvk)を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏に「預言者の導きに従いカリフ制を復興」するよう呼びかけるとともに、シャームの民のヌスラ戦線を「背教者」と評し、暗に批判した。

Youtube, March 25, 2014などをもとに作成。

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2014年3月25日のシリア情勢:諸外国の動き

トルコ軍は声明を出し、シリア軍戦闘機を撃墜した23日に、トルコ空軍のF-16戦闘機5機が、ハタイ県上空での偵察活動中に、シリアの対空ミサイル・システムによる追跡を12回にわたって受けていたと発表した。

同声明によると、トルコ軍戦闘機の追跡は1時間53分にわたって続けられ、シリア軍はSAM2、SAM5、SAM17を使用したという。

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SANA, March 25, 2014
SANA, March 25, 2014

SANA(3月25日付)は、「アレキサンドレッタ地方」(トルコのハタイ県)ハラビーヤート地方で、レジェップ・タイイップ・エルドアン政権によるシリアでの武装テロ集団支援に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加したと報じ、その写真を掲載した。

AFP, March 25, 2014、AP, March 25, 2014、ARA News, March 25, 2014、Champress, March 25, 2014、al-Hayat, March 26, 2014、Iraqinews.com, March 25, 2014、Kull-na Shuraka’, March 25, 2014、Naharnet, March 25, 2014、NNA, March 25, 2014、Reuters, March 25, 2014、SANA, March 25, 2014、UPI, March 25, 2014などをもとに作成。

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2014年3月25日のシリア情勢:アラブ連盟首脳会議

アラブ連盟首脳会議がクウェートで開会した。会議は2日間の予定。

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サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ副首相は開会式で演説し、シリア情勢に関して、国際社会がシリアの反体制勢力を「見捨てた」と非難、「シリア情勢の行き詰まりを打開するには、現地のパワー・バランスの変化を実現することが必要だ」と述べた。

そのうえで、シリア革命反体制勢力国民連立にアラブ連盟の代表権を正式付与するよう求めた。

しかし、『ハヤート』(3月26日付)などによると、多くの連盟加盟国が、シリア国内で活動する反体制組織の民主的変革諸勢力国民調整委員会の異議申し立てなどを受けるかたちで、シリア革命反体制勢力国民連立への代表権付与に反対し、シリアの代表ポストを空席のままとするとの姿勢を示したという。

また、サルマーン副首相は「テロが我々の治安と安定に深刻な脅威を与えている」としつつ「地域の治安と安定は、殺傷兵器保有によってはもたらされず、こうした兵器を入手・保持することは危機をもたらす」と述べ、「相互信頼と尊重に基づく関係」構築が必要だと強調した。

なおサルマーン副首相は開会式出席後、サウジアラビアに早々に帰国した。

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カタールのタミーム・ビン・ハマド首長は開会式の演説で、「国民統合維持に失敗している国が、自国のテロを支援しているのはそれ以外のアラブ諸国だと非難することは失礼だ」と述べ、イラク政府やサウジアラビア政府を暗に批判した。

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首脳会談にオブザーバーとして出席したシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は開会式で演説し、反体制勢力に武器供与を行うよう国際社会に圧力をかけるよう主張するととともに、国内外での人道支援、ヨルダン、レバノン、イラク、エジプト、トルコのシリア人避難民救済を求めた。

また「シリア政府は正統性を失った」と主張し、アラブ諸国に対して、各国の首都にあるシリア大使館を連立に引き渡すよう要求した。

しかし、ジャルバー議長の演説中、レバノンの代表団に参加していたアリー・ハサン・ハリール財務大臣が、連立の参加に抗議の意を示し、議場から退席した。

ハリール財務大臣は、アマル運動の幹部で、ナビーフ・ビッリー国民議会議長の腹心の一人。

ハリール財務大臣はその後、ツイッターを通じて「私の信念に従い、ジャルバー演説中退席した」と発表した。

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ミシェル・スライマーン大統領は開会式で演説し、シリア人避難民の流入による負担をアラブ諸国で分担するよう呼びかけた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、潘基文国連事務総長の代理としてアラブ連盟首脳会議に出席し、開会式で演説、シリア情勢に関して「この紛争に軍事的解決がないということを確認させて欲しい。改めて、すべての当事者に武器供与を停止するよう求める」と述べた。

またブラーヒーミー共同特別代表は「地域全体がこの紛争に脅かされている。とくにレバノンはこうした脅威に曝されている」と付言した。

AFP, March 25, 2014、AP, March 25, 2014、ARA News, March 25, 2014、Champress, March 25, 2014、al-Hayat, March 26, 2014、Iraqinews.com, March 25, 2014、Kull-na Shuraka’, March 25, 2014、Naharnet, March 25, 2014、NNA, March 25, 2014、Reuters, March 25, 2014、SANA, March 25, 2014、UPI, March 25, 2014などをもとに作成。

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2014年3月24日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、「シリア:アレッポを脅かす不法な空爆」と題した報道発表(http://www.hrw.org/ja/node/124123)を出し、アレッポ県各地でのシリア軍による「無差別攻撃」を一方的に非難した。

同発表は、「新たな衛星画像や動画、目撃証言により、シリア政府が2013年11月からアレッポの反政府勢力支配地域に行っている大規模空爆の無差別性が明らかになった」と指摘、こうした攻撃が「2014年2月22日の国連安全保障理事会決議(第2139号)を無視するかたちで継続されている」と非難した。

同発表は、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がラタキア県カサブ町、カサブ国境通行所などへの侵攻を開始し、トルコ軍がシリア軍戦闘機を撃墜(23日)した直後に出されている。

なお同発表では、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、イスラーム戦線など、アル=カーイダ系組織を含むジハード主義武装集団のアレッポ県などでの活動については触れられていない。

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2014年3月24日のシリア情勢:諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官はG7出席のために訪れたオランダのハーグで記者団に対して、クリミア情勢が、シリアでの化学兵器廃棄に向けたロシアとの協力関係に悪影響を及ぼすことを望んでいない、と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、国連安保理決議第2139号(2月22日)の実施状況に関する第1回報告書を安保理に提出した。

報告書において潘事務総長は、シリア政府が「樽爆弾」や迫撃砲で民間人への攻撃を続け、17万5,000人を複数地域で包囲、人道支援の配給を大きく妨げている、と指摘した。

そのうえでシリア政府に対して、包囲と戦闘の停止と、人道支援物資の搬入を円滑に行うための安全確保や検問所整備を早急に行うよう求めた。

またシリアの反体制勢力に関しても、ヌッブル市、ザフラー町で約4万5,000人を包囲しているとするとともに、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の戦闘により人道支援到着が遅れていると指摘した。

そのうえで、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線といった過激な集団が、原理主義思想を押しつけようとし、テロ活動を行っていると非難、外国人戦闘員・グループが戦闘に参加していることに懸念を表明した。

AFP, March 24, 2014、AP, March 24, 2014、ARA News, March 24, 2014、Champress, March 24, 2014、al-Hayat, March 25, 2014、Iraqinews.com, March 24, 2014、Kull-na Shuraka’, March 24, 2014、Naharnet, March 24, 2014、NNA, March 24, 2014、Reuters, March 24, 2014、SANA, March 24, 2014、UPI, March 24, 2014などをもとに作成。

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2014年3月23日のシリア情勢:諸外国の動き

ペトラ通信(3月23日付)は、ヨルダン軍消息筋の話として国境警備隊が、ヨルダンからシリアに潜入しようとしたヨルダン人戦闘員11人を逮捕したと報じた。

国境警備隊はまた、シリアからヨルダンに潜入しようとした11人も逮捕する一方、過去72時間でシリアからの避難民1,591人がヨルダンに入国したという。

AFP, March 23, 2014、AP, March 23, 2014、ARA News, March 23, 2014、Champress, March 23, 2014、al-Hayat, March 24, 2014、Iraqinews.com, March 23, 2014、Kull-na Shuraka’, March 23, 2014、Naharnet, March 23, 2014、NNA, March 23, 2014、Petra, March 23, 2014、Reuters, March 23, 2014、SANA, March 23, 2014、UPI, March 23, 2014などをもとに作成。

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2014年3月23日のシリア情勢:国内の暴力

 

ラタキア県では、『ハヤート』(3月24日付)などによると、トルコ軍が対トルコ国境に位置するカサブ国境通行所一帯(シリア領空内)で、シリア軍の戦闘機1機を撃墜した。

トルコの複数の消息筋によると、トルコ軍は国境に接近したシリア軍戦闘機2機に対して警告を発し、退避を命じる一方、F-16戦闘機を緊急発進させ、警告を無視した戦闘機を攻撃、1機を撃墜したという。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、コジャエリ県での選挙演説で、トルコ軍によるシリア軍戦闘機撃墜に関して「シリアの戦闘機が我が国の領空を侵犯した」と主張、「トルコ空軍のF-16戦闘機で撃墜した」と述べた。

また「もしお前ら(シリア政府)が我が国の領空を侵犯したら、我々の報復は厳しいものとなるだろう…。参謀長とパイロット2名を祝福する。我が空軍を祝福する」と付言した。

またアブドゥッラ・ギュル大統領やトルコ国会議長も軍の攻撃に祝辞を送ったという。

一方、SANA(3月24日付)は、トルコ領内からカサブ国境通行所一帯に潜入した反体制武装集団を軍が迎撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊したが、反体制武装集団を追撃していたシリア軍戦闘機1機がシリア領空内で、トルコ軍の攻撃を受け、撃墜されたと報じ、トルコ軍の攻撃を「前代未聞のあからさま侵害行為」と非難した。

なおSANAによると、戦闘機のパイロットはパラシュートで脱出降下し、無事だったという。

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Kull-na Shuraka', March 23, 2014
Kull-na Shuraka’, March 23, 2014

同じくラタキア県では、またアフマド・シャイフ・アブドゥルカーディル県知事が声明を出し、カサブ地方で、反体制武装集団の迎撃にあたっていた国防隊の司令官、ヒラール・アサド氏(アサド大統領のいとこ)が戦死したと発表した。

また『ハヤート』(3月24日付)によると、反体制武装集団が制圧したカサブ国境通行所の映像をユーチューブで公開する一方、軍、国防隊は、第45電波塔監視ポスト、サムラー村を奪還した。

一方、ARA(3月23日付)は、ハーリド・ムハンマドを名乗るラタキア市住民の話として、軍、国防隊がカサブ町から撤退し、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・シャーム大隊、シャーム・イスラーム運動からなる武装集団が同市を制圧したと伝えた。

これを受け、カサブ町の住民多数がラタキア市方面に避難しているという。

他方、SANA(3月23日付)によると、ラタキア市シャイフ・ダーヒル公園近く(シャイフ・ダーヒル地区)と3月8日通りに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民8人が死亡、複数が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

また反体制武装集団は、シュハイフナ山を制圧、アレッポ市ライラムーン地区に向けて進軍した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月23日付)は、共和国護衛隊司令官のサミーア・ユースフ・アッバース准将がアレッポ市ライラムーン地区での戦闘で22日に戦死したと報じた。

さらに、クッルナー・シュラカーによると、反体制武装集団はアズィーザ村周辺の「戦略拠点」複数カ所を制圧したという。

一方、SANA(3月23日付)によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク東部に侵入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またカフルハムラ村、シュワイフナ村、ICARDA周辺、バービース村、アンジャーラ村、カフルナーハー村、アターリブ市、ハーン・トゥーマーン村、ジュッブ・ガブシャ村、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、マアーッラト・アルティーク村、アナダーン市、ハンダラート・キャンプ、バシュカーティーン村、ザフル・シャルファ村、カフルサギール村、マンスーラ村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、アレッポ市旧市街、マシュハド地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市カースティールー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハーン・シャイフーン市内の軍拠点複数カ所を制圧した。

一方、SANA(3月23日付)によると、イブリーン村近郊、カフルラーター村、バシーリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月23日付)によると、ヤブルード市周辺、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アイン・タルマー渓谷、アルバイン市、フーシュ・アラブ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アブー・ワリード・カラムーニー氏を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアルーラー市、ヤブルード市、ジャブアディーン町、サルハ市で、反体制武装集団33人が当局に投降した。

なお2月27日以降のダマスカス郊外県各地での投降者数は460人に達しているという。

このほか、キスワ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数2発が着弾し、市民2人が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(3月23日付)によると、カーブーン区で、軍が反体制武装集団を要撃し、殲滅した。

一方、SANA(3月23日付)によると、マッザ区の高等教育省近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、女子学生1人が死亡、学生22人を含む25人が負傷した。

またアブー・ルンマーナ地区、アフィーフ地区にも迫撃砲弾が着弾し、4人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(3月23日付)によると、ムハッジャ村、サムリーン村、ジャニーン村、フラーク市・ナーミル村街道、ダルアー市キャンプ地区、キルク地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またブスラー・シャーム市南部に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、市民1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(3月23日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月23日付)によると、タルビーサ市、ウンク・ハワー村、アブー・ハリース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街に立て籠もっていた反体制武装集団41人が当局に投降した。

このほか、ヒムス市カラム・シャーミー地区、ハムラー地区、インシャーアート地区、ハドル地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、少女1人を含む市民4人が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(3月23日付)によると、ラッカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、強盗殺人の罪で青年1人を処刑した。

AFP, March 23, 2014、AP, March 23, 2014、ARA News, March 23, 2014、Champress, March 23, 2014、al-Hayat, March 24, 2014、Iraqinews.com, March 23, 2014、Kull-na Shuraka’, March 23, 2014、Naharnet, March 23, 2014、NNA, March 23, 2014、Reuters, March 23, 2014、SANA, March 23, 2014、UPI, March 23, 2014などをもとに作成。

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2014年3月22日のシリア情勢:諸外国の動き

ダニエル・ルビンスタイン・シリア担当特使は、『ハヤート』(3月23日付)に対して、穏健な反体制勢力を強化し、シリア国内のパワー・バランスを変更する必要があると主張したが、具体的方法は明示しなかった。

ルビンスタイン特使は「シリアの穏健な反体制勢力の強化と統一」が自身の任務の基軸だとしたうえで、「反体制勢力強化のために可能なことを再検討する。これには国際社会のパートナーとのさらなる調整が必要となる…。パワー・バランスを…変化させ…、政権にさまざまな手段で圧力をかけ、政治プロセスへの見方を変えさせねばならない」と述べたが、「さまざまな手段」の詳細に言及することはなかった。

またシリアでの大統領選挙に関しては「ジュネーブ合意への違反」と非難、「米国と国際社会は選挙を正統だとみなすことは困難」と述べた。

AFP, March 22, 2014、AP, March 22, 2014、ARA News, March 22, 2014、Champress, March 22, 2014、al-Hayat, March 23, 2014、Iraqinews.com, March 22, 2014、Kull-na Shuraka’, March 22, 2014、Naharnet, March 22, 2014、NNA, March 22, 2014、Reuters, March 22, 2014、SANA, March 22, 2014、UPI, March 22, 2014などをもとに作成。

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最新論考「シリア:民主化なき戦い 東京外大教授 青山弘之氏」(『読売新聞』2014年2月22日朝刊)

最新論考「シリア:民主化なき戦い 東京外大教授 青山弘之氏」(編集委員が迫る/聞き手 鶴原徹也)『読売新聞』2014年2月22日朝刊。

シリア紛争は3月、3年が過ぎた。戦闘は今日も続き、死者は推計で14万人を超え、難民・避難民は900万人に及ぶ。一時は苦境に立ったアサド大統領だが、依然として政権にとどまっている。日本有数のシリア・ウオッチャー、青山弘之・東京外語大教授に情勢を読み解いてもらった。…

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http://info.yomiuri.co.jp/

2014年3月20日のシリア情勢:諸外国の動き

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補は声明を出し、シリアが保有する化学兵器・物質の53.6%が、国内で破壊されるか、国外に搬出されることで廃棄されたと発表、廃棄プロセスが「大きな進展」を遂げていると述べた。

同声明によると、廃棄プロセスに遅れが見られるもの、シリアが保有する化学物質の45.6%がすでにラタキア港を経由して国外に搬出されたという。

危険度の高い化学物質は29.5%が、危険度の低い物質は82.6%が国外に搬出されたという。

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『ハヤート』(3月21日付)は、米上院議員9人がバラク・オバマ米大統領に連名で書簡を提出、アサド政権退陣とジュネーブ合意履行のために「現地のパワー・バランスを変えるための政策」の実施を求めたと報じた。

議員9人は、「自由シリア軍」を名乗る武装集団および自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)に、「アサドだけでなく、アル=カーイダが支援する過激な集団と戦う」よう支援すべきだと主張しているという。

書簡を提出したのは、ロバート・メネンデス上院外交委員会委員長、カール・レヴィン上院軍事委員会委員長(以上民主党)、ジョン・マケイン議員、リンゼー・グラハム議員(以上共和党)ら。

AFP, March 20, 2014、AP, March 20, 2014、ARA News, March 20, 2014、Champress, March 20, 2014、al-Hayat, March 21, 2014、Iraqinews.com, March 20, 2014、Kull-na Shuraka’, March 20, 2014、Naharnet, March 20, 2014、NNA, March 20, 2014、Reuters, March 20, 2014、SANA, March 20, 2014、UPI, March 20, 2014などをもとに作成。

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2014年3月19日のシリア情勢:諸外国の動き

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は閣議で、「イスラエル軍が昨晩(18日)、シリア領内の複数の標的を攻撃した。シリア軍を標的としていたが、我が軍への攻撃を許すことはなく、敵対者たちとも協力していない…。我々は我々に敵対する者を打ち負かす…。陸海空で武器移転を阻止し続ける」と述べた。

またモシェ・ヤアロン国防大臣は声明を出し、「我々はシリア国内で起きていることの責任がアサド政権にあると考えている。アサド政権がイスラエル国家に危害を与えようとテロ組織と協力を続けるのなら、彼らは多大な代価を払うことにあろう」と述べた。

そのうえで「我々の主権へのいかなる侵害も、我々の兵、市民への攻撃も許さない。我々はいつでもどこでも…力をもって断固として我々への敵対行為に対応する」と付言した。

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ロシア外務省は声明を出し、ダニエル・ルビンスタイン米シリア担当特使によるシリア大使館閉鎖と外交官国外退去命令に関して、「こうした一方的な措置は、米国自身がシリアの政治的関係正常化プロセスの後援者としての役割を放棄するものだ。米国は、アル=カーイダなどからなる…シリアの過激な反体制勢力にもてあそばれる玩具に成り下がった」と非難した。

インテルファクス通信(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2014、AP, March 19, 2014、ARA News, March 19, 2014、Champress, March 19, 2014、al-Hayat, March 20, 2014、Interfax, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 19, 2014、Kull-na Shuraka’, March 19, 2014、Naharnet, March 19, 2014、NNA, March 19, 2014、Reuters, March 19, 2014、SANA, March 19, 2014、UPI, March 19, 2014などをもとに作成。

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最新論考「シリア紛争から3年:アサド政権と反体制勢力の暴力の応酬をめぐる「善」と「悪」(Asahi中東マガジン)

青山弘之「シリア紛争から3年:アサド政権と反体制勢力の暴力の応酬をめぐる「善」と「悪」

Asahi中東マガジン、2014年3月18日 http://middleeast.asahi.com/report/2014031600001.html

「シリア革命」と呼ばれた反体制運動が高揚し、シリアが未曾有の混乱に苛まれてから3月15日で3年が経った。「今世紀最悪の紛争」と評されるこの武力紛争は、「政権崩壊は時間の問題」といった主張が欧米諸国や日本のメディアから姿を消して以降、大きく取り上げられることはなくなった。2013年8月のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器使用を受けて、シリア情勢への関心はにわかに高まりを見せたが、そこで注目されたのは、シリアそのものというよりは、むしろバッシャール・アサド政権に「懲罰的」な攻撃を行おうとした米英仏のヒステリーだった。
シリアの紛争への関心が薄れるなか、「自由を求める無垢な市民に対する独裁政権の一方的弾圧」というイメージだけが記憶にとどまり、多くの人がそれを現実だと錯覚している。だが、今日のシリアはこうしたイメージでは到底理解し得ない結末へと向かっており、実態に即した理解と対応が求められている。

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「アラブの春」が波及するかたちで発生したシリアの紛争は、既存の政権(独裁政権)を「悪」、抗議行動を行う民衆を「善」と位置づけ、「悪」は滅び、その後に「善」なる「民主制」が実現する(実現せねばならない)という予定調和に沿って捉えられることが多い。しかし、拙稿(『混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く』岩波書店、2012年)で詳述した通り、この紛争は、争点や当事者を異にするさまざまな局面が折り重なるかたちで展開しており、重層性を無視した過度の単純化は、実態の把握を困難なものとした。
予定との調和を見せずに混迷を続けたシリア情勢は、中東政治を説明する際にしばしば引き合いに出される「宗派対立」という視点から説明されることもあった。アラウィー派政権とスンナ派からなる国民・反体制勢力の闘争、といった図式がそれである。しかし、宗派対立は、アサド政権を非難する欧米諸国と、シリアでのテロを自己正当化するアル=カーイダ系組織の言説が作り出す仮想現実だった。宗派への帰属やその教義は、…「続きはログイン・ご購入後に読めます」

2014年3月18日のシリア情勢:諸外国の動き

ダニエル・ルビンスタイン米シリア担当特使は声明を出し、「この政府(シリア政府)が任命した人物が米国での外交領事活動を行うことは受け入れられないと決定した」と表明し、米国内のシリア大使館と領事館の閉鎖と職員の国外退去を命じた。

ルビンスタイン特使は「3年にわたり、アサドは解任を求める国民に耳を傾けることを拒んできた」と非難したが、「両国政府は意見を異にしてはいるが、シリア国民との古くからのつながりを表すため、シリアという国家との外交関係は維持する。この関係はアサドが権力の座を去っても続くだろう」と付言した。

なお、シリア政府は12日に在米シリア大使館の閉鎖をすでに決定しており(https://syriaarabspring.info/wp/?p=5236)、ルビンスタイン特使の意思表明には実質的意味はない。

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イスラエル軍報道官によると、占領するゴラン高原(クナイトラ県)で、ブルー・ライン沿いの道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、パトロール中のイスラエル軍車輌に乗っていた兵士複数が負傷した。

『ハヤート』(3月19日付)によると、この爆発で、イスラエル兵1人が死亡した。

誰が爆弾を仕掛けたかは不明。

爆発事件を受け、イスラエル軍は、シリア軍の陣地複数カ所に向けた迫撃砲数十発を発射した。

爆発に関して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はリクードで演説し、「イスラエルの安全保障を護るため力をもって対処する」と述べた。

国連のフェフリー・フェルトマン事務次長(元駐レバノン米大使)はこの爆発に関して、重大な懸念を表明した。

なおNNA(3月18日付)によると、イスラエル軍は、占領下のシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)で大規模な軍事訓練を行い、レバノン領から複数回にわたって爆発音が聞こえた。

同報道によると、イスラエル軍は120ミリ、155ミリ迫撃砲などを使用して砲撃を行う一方、シャイフ山(ヘルモン山)やカフルシューバーに空挺部隊の降下訓練も行われたという。

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米法務省は声明を出し、カナダを経由し、シリアに入国し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に参加しようとしていた男性をワシントン州で逮捕したと発表した。

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英国のヒュー・ロバートソン外務英連邦大臣は『ハヤート』(3月19日付)に、「選挙結果はあらかじめ分かっている…。どんな選挙でもアサドが90%の信任を得て勝利することが分かっている、そう我々は言ってきた」と非難しつつ、「我々はアサドが選挙を実施することを止めることはでない…。しかし、国際社会において…偽りの選挙が彼に正統性を付与することはないだろう」と述べた。

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は声明を出し、中東情勢に詳しい外交官のダニエル・ルビンスタイン氏をロバート・フォード駐シリア大使の後任としてシリア担当特使に充てる人事を発表した。

Champress, March 17, 2014
Champress, March 17, 2014

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はイランを訪問し、テヘランでモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と会談し、ファルス通信(3月17日付)によると、シリア情勢について協議した。

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国連事務局は、サウジアラビア政府に対して、イラン訪問中のアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談し、シリア情勢について協議するよう要請した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、FARS, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:諸外国の動き

PFLP-GCのフサーム・アラファート氏は『ハヤート』(3月17日付)に、ダマスカス県ヤルムーク区での停戦に関して、「キャンプの危機への対処にあたるPLOおよびパレスチナ14組織からなる代表団は、シリア政府のもとで、ヤルムーク・キャンプの危機解決に向けた新たな合意に至った。この合意は昨日(16日)発効し、2週間継続される」と述べた。

同合意は、パレスチナ諸派による合同部隊とシリア警察部隊のキャンプへの展開と、展開後の食糧、福祉サービスなどの支援を骨子としているという。

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ペトラ通信(3月16日付)によると、ヨルダンのマフラク県民間防衛局のナーイフ・ワナーイサ局長が、15日晩に、ザアタリー市を移動中のシリア人避難民のテントで火災が発生し、子供2人が焼死したと発表した。

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サウジアラビアと中国は共同声明を出し、シリア情勢の悪化に対して懸念を表明、ジュネーブ合の完全履行と、早急な政治的解決の必要を強調した。

共同声明は、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣の北京訪問を受けたもので、シリア情勢以外にも中東危機における公正且つ包括的和平実現の重要性などが強調された。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Petra, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:諸外国の動き

AFP(3月15日付)は、フランス司法当局が、シリアでテロ活動を行う集団に資金援助、戦闘員派遣に関与したとして、女性1人(21歳)、と男性2人(27、28歳)を身柄拘束したと伝えた。

捜査当局に近い複数の消息筋によると、当局は、シャームの民のヌスラ戦線のアミールの一人で現在、シリアに潜伏中のリヨン出身のフランス人男性と、この3人の関係などを中心に捜査を行っているという。

またフランス司法当局は、シリアに渡航したと思われる女子高生(15歳)失踪事件に関連して、パリで女性2人を監察処分にした。

うち1人は、シリアでのテロ活動を支援した容疑をかけられているという。

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マリー・ハーフ米国務副長官はシリア情勢に関して「アサドが国民を指導する正統性を完全に失ったと我々が言った際、我々は彼が立候補するいかなる選挙も…嫌悪感をもたらすものになる」と述べた。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月14日のシリア情勢:諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、安保理会合後記者団に対して、「影響力を行使し得るロシアやイランに、より建設的な姿勢でジュネーブ2会議に出席せねばならないとシリア政府に伝えて欲しい」と述べた。

また潘事務総長は「アサド大統領が(大統領選挙に)立候補すれば、ジュネーブでの和平プロセスは困難になるだろう…。当事者が一つの部屋に集まるだけでは不十分で、より重要なのが集まって何をするかだ」と付言した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、アレッポ県にあるスライマーン・シャー(オスマン1世の祖父)廟がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって攻撃・破壊されたらどう対応するかとの記者団の問いに対して「シリア政府、過激派のいずれによるいかなる攻撃に対しても、報復が伴われるだろう。トルコは自国領土を護るのに必要なすべての処置を躊躇なく講じるだろう」と答えた。

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ロシア外務省安全保障軍縮問題局のミハイル・ウリヤノフ局長は、シリアでの化学兵器廃棄プロセスに関して「困難がなければ、化学兵器破棄は、今月中、ないしは4月13日までに完了するだろう…。シリアは今月末、化学兵器機関に化学兵器製造工場破壊に関する新計画を提出するだろう」と述べた。

ロイター通信(3月14日付)が伝えた。

AFP, March 14, 2014、AP, March 14, 2014、ARA News, March 14, 2014、Champress, March 14, 2014、al-Hayat, March 15, 2014、Iraqinews.com, March 14, 2014、Kull-na Shuraka’, March 14, 2014、Naharnet, March 14, 2014、NNA, March 14, 2014、Reuters, March 14, 2014、al-Safir, March 14, 2014、SANA, March 14, 2014、UPI, March 14, 2014などをもとに作成。

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2014年3月13日のシリア情勢:諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、安保理での会合後、シリア国内で大統領選挙に向けた準備が進められていることに関して、「準備がなされていることを示す多くの動きがある…。しかし今のところ選挙を実施するとの公式発表はない」と述べた。

また、大統領選挙実施がジュネーブ2会議にもたらす影響に関して、「大統領選挙が実施されれば、どの反体制勢力も選挙には参加しないだろうと、安保理で述べた」と応えた。

なお『ハヤート』(3月14日付)によると、ブラーヒーミー共同特別代表の活動への全面支持を訴えるためにフランスが示した安保理決議案は、「テロとの戦い」と移行期統治機関設置を並行議論する」との文言を削除した代案をロシアが提出し、廃案に追い込んだという。

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サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣は13~16日までの滞在予定で、中国を訪問した。

サルマーン副首相は北京で、習近平国家主席と会談、二国間関係や中東地域情勢について意見を交わした。

『ハヤート』(3月14日付)によると、会談でサルマーン副首相は、シリア情勢に関して、紛争の平和的解決に向け、移行期統治機関の設置や、人道支援受入に向けてアサド政権に圧力をかけている欧米諸国への協力を求めたという。

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フランス外務省報道官は「フランスは、シリア政府と同政府に影響力を持つすべての者に対して、迅速且つ信頼のもとで交渉を再開するにふさわしい条件を案出することを呼びかける」としたうえで、「これにはダマスカスの政権が移行期プロセスから逸脱した大統領選挙を実施することを断念することが必要だ」と述べた。

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PFLP-GCのアフマド・ジブリール書記長は、ダマスカス県ヤルムーク区の危機がPFLPーGCの責任だとしたマフムード・アッバース大統領の発言(12日)を「事実に反する喧伝」と非難した。

アッバース大統領はファタハ革命評議会で、アムネスティ・インターナショナルの報告書を受けるかたちで、ヤルムーク・キャンプの惨状の責任はPFLP-GCにあると発言していた。

これに対してジブリー書記長は「PFLP-GCはヤルムークの危機の原因ではなく、危機解決に向けて積極的な役割を果たしている」と反論し、アッバース大統領の発言が「シリアへの陰謀にパレスチナ政府がどっぷりつかっている」ことを示すと非難した。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

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2014年3月12日のシリア情勢:諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は国連安保理会合でジュネーブ2会議の結果など、シリア情勢の進捗報告を行った。

ブラーヒーミー共同特別代表は、シリアで大統領選挙実施に向けた動きが進むなか、ジュネーブ2会議第3ラウンド再開に悲観的な見解を示した。

西側外交筋によると、ブラーヒーミー共同特別代表は、ジュネーブ2会議の第3ラウンドが「テロとの戦い」と移行期統治機関設置の問題の並行審議と、大統領選挙をめぐる問題への対処、という2点において原則合意しなければ不可能だとの見解を示した。

同消息筋によると、ブラーヒーミー共同特別代表はまた、アサド大統領が再選されれば、現政権が移行期統治機関設置の問題を交渉することに無関心だとの事実を反体制勢力に突きつけることになる、と警鐘を鳴らしたうえで、第3ラウンド開催の可能性を悲観した、という。

そのうえで、ブラーヒーミー共同特別代表は、「婉曲的に」辞意を表明したが、潘事務総長や安保理メンバーから「彼の代わりを見つけることは容易なことでない」と慰留を求められたという。

ブラーヒーミー共同代表は、アサド政権に圧力をかけ、移行期統治機関設置問題とテロとの戦いの並行審議を受諾させるようロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣に求めたことを明らかにしたが、シリア政府はこれを拒否したという。

一方、フランスは会合で、ブラーヒーミー共同特別代表の活動を全面支持し、ジュネーブ2会議の再開を求める国連安保理決議の採択を提案した、という。

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国連の潘基文事務総長は、「地域諸国、国際社会、とりわけ米仏が…ジュネーブ2会議再開に向けて目に見える措置を講じる」よう呼びかける一方、「政治的解決のみがシリア人が身を置く悪夢を終わらせることができる」と強調、アサド政権と反体制勢力にそのための責任を果たすよう求めた。

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欧州司法裁判所は、アサド大統領の姉で故アースィフ・シャウカト副参謀長の妻のブシュラー・アサド氏(ドバイ在住)をEUが定める対シリア制裁対象者リストに含めるとの判断を下した。

同裁判所はリストへの追加の理由に関して「ブシュラー氏がシリア大統領の姉だという事実だけで充分だ…。(EUは彼女がシリア高官とつながりがあるとみなすことは可能だ」と発表した。

これに関して『ハヤート』(3月13日付)は、EUはブシュラー氏が大統領の親族だという理由だけで制裁対象とした、と批判的に報じた。

AFP, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

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