諸外国の動き:トルコで「穏健な反体制派」司令官暗殺未遂(2014年10月17日追記)

ARA News(10月18日付)によると、トルコのシャンウルファ市で、ラッカ革命家旅団司令官のアブー・イーサー氏が武装集団に襲撃された。

イーサー氏は息子とドライバーとともに市内を移動中に襲撃されたという。

ARA News, October 18, 2014をもとに作成。

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諸外国の動き:イラク・クルディスタン地域議会が民主統一党への支持を表明(2014年10月17日)

イラク・クルディスタン地域議会は、「クルディスタン各地区の行政局において(示されている)シリアのクルド人民の意思への支持」を圧倒的多数で承認し、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区、コバネ、アフリーン地区への支持を表明するとともに、イラク・クルディスタン自治政府に対して、西クルディスタン移行期民政局三地区との「公式に対応」するよう求めた。

シリア・クルディスタン自治政府はこれまで、シリア革命反体制勢力国民連立に与するシリア・クルド国民評議会を後援してきた。

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米中央軍報道官のパトリック・ライダー大佐は、ダーイシュ(イスラーム国)が捕獲した戦闘機3機の飛行をシリアで成功させたとのシリア人権監視団の発表に関して、シリア領空などでの偵察活動で、そうした情報は確認されていない、と発表した。

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米国務省のジェニファー・サキ報道官は、同高官が先週末に、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のメンバーと会談した、と発表した。

米匿名高官筋によると会談はパリで行われたという。

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イエメンで活動するアラビア半島の聖戦ジハードは声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)への支持を表明した。

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ロイター通信(10月17日付)によると、赤十字国際委員会は、ダマスカス県にあるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに初めて人道支援物資を搬入したと発表した。

AFP, October 17, 2014、AP, October 17, 2014、ARA News, October 17, 2014、Champress, October 17, 2014、al-Hayat, October 18, 2014、Kull-na Shuraka’, October 17, 2014、al-Mada Press, October 17, 2014、Naharnet, October 17, 2014、NNA, October 17, 2014、Reuters, October 17, 2014、SANA, October 17, 2014、UPI, October 17, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブへの爆撃続く(2014年10月17日)

シリア人権監視団によると、米軍など有志連合はアイン・アラブ市東部一帯などに対して6度にわたり空爆を行い、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員13人が死亡した。

空爆が行われた東部一帯では、ダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦していたという。

AFP, October 17, 2014、AP, October 17, 2014、ARA News, October 17, 2014、Champress, October 17, 2014、al-Hayat, October 18, 2014、Kull-na Shuraka’, October 17, 2014、al-Mada Press, October 17, 2014、Naharnet, October 17, 2014、NNA, October 17, 2014、Reuters, October 17, 2014、SANA, October 17, 2014、UPI, October 17, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダーイシュがMiG戦闘機の飛行に成功か?(2014年10月17日)

シリア人権監視団は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)がシリアで捕獲したMiG戦闘機の飛行に成功させた、と発表した。

同監視団によると、飛行に成功させたという戦闘機は、ダーイシュがタブカ航空基地での戦闘で捕獲したMiG21およびMiG23戦闘機3機で、元イラク軍士官の教練のもとに、イラク人戦闘員がアレッポ県北部のナイラブ航空基地上空で飛行させたという。

戦闘機には「シリア国旗が描かれたまま」(ゆえにダーイシュが捕獲した戦闘機がどうかは不明)だったという。

ARA News, October 17, 2014
ARA News, October 17, 2014

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市郊外で未明、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が16日に奪還した拠点2カ所を攻撃、交戦した。

これに対して、人民防衛隊は、アイン・アラブ市南西部のアレッポ街道沿いにあるダーイシュの拠点を攻撃、ダーイシュと交戦した。

この戦闘でダーイシュ戦闘員8人、人民防衛隊戦闘員3人が死亡したという。

このほか、人民防衛隊はアイン・アラブ市南西部のミーナーズィー村を攻撃したほか、アイン・アラブ市西部の放送塔一帯を制圧した。

一方、SANA(10月17日付)によると、アイン・アラブ市住民が同市内の文化センター、48通り一帯をダーイシュから奪還した。

これに関して、ARA News(10月17日付)も、「アイン・アラブ市の防衛にあたる人々」が同市の3分の2以上を(再)制圧していると報じた。

また自由シリア軍北の太陽大隊のアーラーン・ジャーン氏によると、「自由シリア軍」がアイン・アラブ市東部の工業地区のダーイシュを包囲した、という。

このほか、SANA(10月17日付)によると、ハンダラート・キャンプ、ブラート村、バンーン・フッス村、ハーン・アサル村、バービース村、カフルダーイル村、アルド・マッラーフ地区、サイドゥー・ガソリン・スタンド、アレッポ市シュカイフ地区、ハナーヌー地区、シャイフ・ハドル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月17日付)によると、アラーリーシュ村、ジャフラ北部で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市各所をシリア軍が空爆し、子供3人を含む15人が死亡した。

一方、SANA(10月17日付)によると、カフルバトナー郊外、アルバイン市、ザマルカー町、ハラスター市、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村、サアサア町、ハズラジーヤ農場、ダーライヤー市、カラムーン地方山岳地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(10月17日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月17日付)によると、西ガーリヤ村、ヌアイマ村、ムサイフラ町、ウンム・マヤーズィン町一帯、スーラ町、タッル・ハーラ、アトマーン村、タイバ町、タッル・マスィーフ、ダイル・アダス村、マアスィラ村、ガソリン・スタンド、ナスィーブ国境センター、ダルアー市ミスリー交差点一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(10月17日付)によると、シューラ村・ダイル・マーキル村間、マスハラ村、ナブア・サフル村、ウンム・バーティナ村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月17日付)によると、ムーリク市、カフルズィーター市、ラターミナ町、タッル・ファース村、ザカー村、アトシャーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月17日付)によると、シリア軍がムーリク市近郊の戦車大隊基地を奪還した。

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イドリブ県では、SANA(10月17日付)によると、ハーン・シャイフーン市、マアッラトハンタ村、ダイル・シャルキー村、マアッルハッタート村、タマーニア町、アルバイーン山一帯、ジダール・ビカフルーン村、クーリーン村、アブー・サビール村、マアッルバリート村、ナリラヤー村、シュグル村、マアッラト・ヌウマーン市、ハーッス村北部、カフルルーマー村、フバイト村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月17日付)によると、ジャズル村、ウンム・サフリージュ村、シャーイル油田北部、マヌーフ村、ラスタン市、ファルハーニーヤ村、カフルラーハー市、ワーディー・アフフ、アイン・フサイン村、タドムル市、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ARA News(10月17日付)は、複数の活動家の話として、タルトゥース市で15日に発生したとされる抗議デモが、アサド政権打倒を求めるものではなかった、と報じた。

AFP, October 17, 2014、AP, October 17, 2014、ARA News, October 17, 2014、Champress, October 17, 2014、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2014、al-Hayat, October 18, 2014、Kull-na Shuraka’, October 17, 2014、al-Mada Press, October 17, 2014、Naharnet, October 17, 2014、NNA, October 17, 2014、Reuters, October 17, 2014、SANA, October 17, 2014、UPI, October 17, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:国内の反体制派がシリア政府にアイン・アラブ防衛のための行動を要求(2014年10月17日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会、変革解放人民戦線など、シリア国内で活動する主要な反体制組織と野党が共同声明を出し、アレッポ市アイン・アラブ市での戦闘を「シリアの愛国的戦い」と位置づけ、連帯を呼びかけた。

共同声明に署名したのは、民主的変革諸勢力国民調整委員会、変革解放人民戦線のほか、賢人評議会、シリア民主世俗主義諸勢力連立。

声明は、アイン・アラブ市での戦いを、「クルド人、アラブ人を含むすべてのシリア人にとっての…愛国的戦い」と位置づけるとともに、これにより「トルコ政府のダーイシュ(イスラーム国)への支援、そしてシリアへの直接軍事介入の可能性が露呈」したと批判、シリア・トルコ国境地帯の事態悪化だけでなく、地域紛争、国際紛争への拡大する恐れがあると警鐘を鳴らした。

そのうえで、すべてのシリア人に対して、政治的帰属を問わず、ダーイシュに対する戦いを支持することが「愛国的、人道的義務」だと主張し、シリア政府にアイン・アラブ市防衛のために行動するよう要求した。

また国際社会に対しては「広範で、真剣、かつ実効的なテロとの戦いの枠組み」の構築を求めた。

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クッルナー・シュラカー(10月17日付)は、複数の反体制筋の話として、反体制活動家のミシェル・キールー氏が、シリア革命反体制勢力国民連立に代わる新たな政治組織の結成に向けた準備を行っていると報じた。

キールー氏はシリア民主主義者連合の代表としてシリア革命反体制勢力国民連立内の指導者の一人として活動していたが、今月半ばにイスタンブールで開催された連立の総合委員会を事実上「ボイコット」していた。

AFP, October 17, 2014、AP, October 17, 2014、ARA News, October 17, 2014、Champress, October 17, 2014、al-Hayat, October 18, 2014、Kull-na Shuraka’, October 17, 2014、al-Mada Press, October 17, 2014、Naharnet, October 17, 2014、NNA, October 17, 2014、Reuters, October 17, 2014、SANA, October 17, 2014、UPI, October 17, 2014などをもとに作成。

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