諸外国の動き:PKKのオジャラン氏、ダーイシュがアイン・アラブを制圧したら、トルコ政府との和平交渉は中断(2014年10月2日)

クルディスタン労働者党(PKK)のアブドゥッラ・オジャラン元党首は、ダーイシュ(イスラーム国)が迫るアイン・アラブ市(アレッポ県)情勢に関して声明を出し、「コバネ(アイン・アラブ市)包囲は通常の包囲を超えている…。(ダーイシュによる)殲滅の試みが成功すれば、結果として(トルコ政府とPKKの)和平交渉は終わることになろう」と述べた。

**

トルコ国会は、シリアとイラクにおけるテロ組織への軍事行動を求める政府法案(9月30日提出)を承認した。

これにより、シリアとイラクへのトルコ軍の派遣、外国がダーイシュ(イスラーム国)に対する軍事作戦を展開するためにトルコ領内を通過することが認められた。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯を爆撃(2014年10月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(10月3日付)によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が接近するアイン・アラブ市郊外を空爆した。

またマンビジュ市およびティシュリーン・ダム一帯で、米軍など有志連合によると思われるミサイル攻撃で、約20回の爆発が発生した。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヒムス市連続自爆テロ犠牲者の葬儀で政権支持者が知事解任を要求(2014年10月2日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市アクラマ地区で1日に発生した連続自爆テロの犠牲者(子供47人を含む54人)の葬儀の参列者(政権支持者)が、ダウワール・ライースで、タラール・バラーズィー県知事の引責辞任を求める座り込みデモを行った。

なおSANA(10月2日付)などによると、犠牲者数は33 人(うち子供22人)。

一方、SANA(10月2日付)によると、アブー・アラーヤー村、ウンム・シャルシューフ村、ヒラーリーヤ農場、アブー・サナースィル丘、マアスラト・アスィーラ村、アッブ・ガジャル村、ラスタン市、西タイバ村、スルターニーヤ村、サアン村、ファーウシャーウィーシュ村、ワーディー・カフフ、タルビーサ市、ヒムス市ワアル地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, October 2, 2014
SANA, October 2, 2014

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市数百メートルの地点にまで接近、住人の「80~90%」が近隣の村に避難した。

また同市周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が進軍を続けるダーイシュと激しく交戦し、カラフ・ハンナジュ村、キーカーン村などでダーイシュ戦闘員16人以上が死亡、人民防衛隊員7人が死亡した。

なお、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局は声明を出し、アイン・アラブ市周辺一帯でのダーイシュとの戦闘で、トルコからのクルド人戦闘員5人が死亡したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、対トルコ国境のハルジャラ村一帯で、ダーイシュが、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またアレッポ市バニー・ザイド地区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、ジャバル・バドル地区、バーブ街道地区を「樽爆弾」で空爆した。

他方、SANA(10月2日付)によると、アレッポ市インザーラート地区、サカン・シャバービー地区、シャイフ・ハドル地区、ラーシディーン地区、旧市街、ラームーサ地区、ライラムーン地区、サフィーラ市、バーブ市、カルーム・アズィーザ村、カフルハムラ村、マンスーラ村、タッル・リフアト市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、ヌアイマ村などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(10月2日付)によると、ダルアー市・タファス間街道、ナマル町、サムリーン村、ジャースィム市、タッル・カリーン村、ヌアイマ村、シャイフ・マスキーン市、ダイル・アダス村およびその一帯、ハッラーブ・シャフム村・ヤードゥーダ村間街道、アトマーン村、タッル・アラーキーヤ、アンタル丘、インヒル市、ナワー市、フラーク市、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマスハラ村などを「樽爆弾」で空爆した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、アルバイン市、ハラスター市、アイン・タルマー村、ドゥッハーニーヤ町で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

一方SANA(10月2日付)によると、アルバイン市・ザマルカー町間街道、ハラスター市、ドゥーマー市、タッル・クルディー町郊外、ドゥッハーニーヤ町、アイン・タルマー渓谷、カースィミーヤ町、ザマーニーヤ村、ビラーリーヤ村、ザブディーン村、ダーライヤー市、アッサール・ワルド町郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

**

ハマー県では、スマート・ニュース(10月2日付)によると、サアン町郊外の街道でイスラーム・イカーブ旅団がシリア軍部隊を邀撃し、兵士4人を殺害した。

これに対し、シリア軍はムーリク市を空爆、またザラーキーヤート村検問所一帯での戦闘でイッザト旅団大隊の戦闘員を殺害した。

一方、SANA(10月2日付)によると、カフルズィーター市、タルアース村、スカイク村、ブワイダ村、カスル・イブン・ワルダーン村、マアッルクッバ村、ドゥーマー村、アルファ村、ザラーキーヤート村、アブ・ハズナ村、カナーティル村、中カスタル村、南カスタル村、ハマーディー・ウマル村、ジャニー・アルバーウィー村、アブー・フバイラート村、ティバーラ・ハムラー村、ムーリク市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(10月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市近郊の拘置所で市民活動家、ジャーナリスト35人を処刑した。

**

イドリブ県では、SANA(10月2日付)によると、ザーウィヤ山、タマーニア町、ハーン・スブル村、タフタナーズ市、ハーミディーヤ村、カフルサジュナ村、トゥウーム村、ワーディー・サフリー、カンスフラ村、バイトゥーン村、マアッラト・ヌウマーン市、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(10月2日付)によると、マスハラ村、ハミーディーヤ村、カフル・ナースィジュ村、アクラバ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(10月2日付)によると、アラーフィート村、ルワイサト・ズィヤーラ村、マギーリーヤ村、カディーン村、ルワイサト・カルア村、ムシャイルファ村、ジュッブ・カットゥー村、カタフ・ガンナ村、アックー村、カバーナ村、カタフ・ガドル村、タルティヤーフ村、ドゥーリーン村、サルマー町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、SMART News, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:外務省がヒムス市でのテロを「穏健な反体制派」の犯行と断じる(2014年10月2日)

外務在外居住者省は国連安保理議長、事務総長宛に書簡を送り、ヒムス市アクラマ地区で1日に発生した連続自爆テロに関して、西側諸国が「穏健な武装集団」と呼ぶ「武装テロ集団」の犯行だと断じたうえで、同テロに対して明確な姿勢を示すよう求めた。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:ダーイシュのバグダーディー、モスルでアミールらと会合(2014年10月2日)

『ハヤート』(10月3日付)は、クルド消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏がイラクのモスル市でダーイシュのアミールらと会合を開いた、と報じた。

同消息筋によると、バグダーディー氏はモスル市ダドナーン地区で、レンタカーを運転しているところなどを目撃され、市内の会合では、アミールらに資金を分配したという。

**

ドラル・シャーミヤ(10月2日付)は、ダルアー県、クナイトラ県で活動するシャームの民のヌスラ戦線と「自由シリア軍」が、「ハウラーン・ムジャーヒディーン・シューラー評議会」の名で統一軍事司令部設置を決定した、と報じた。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.