諸外国の動き:ロシアは、米国とダーイシュ関連の情報交換合意を否定(2014年10月16日)

ロシア外務省は声明を出し、米ロ間でダーイシュ(イスラーム国)に関する情報交換の増進で合意したとの情報を否定した。

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米国務省は、シリアの空軍情報部のクサイ・マイフーブ大佐を制裁対象に追加した。

AFP, October 16, 2014、AP, October 16, 2014、ARA News, October 16, 2014、Champress, October 16, 2014、al-Hayat, October 17, 2014、Kull-na Shuraka’, October 16, 2014、al-Mada Press, October 16, 2014、Naharnet, October 16, 2014、NNA, October 16, 2014、Reuters, October 16, 2014、SANA, October 16, 2014、UPI, October 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブに14回爆撃(2014年10月16日)

米中央軍によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを14回にわたり空爆し、ダーイシュが選挙していたビル19棟と拠点2カ所を破壊した。

AFP, October 16, 2014、AP, October 16, 2014、ARA News, October 16, 2014、Champress, October 16, 2014、al-Hayat, October 17, 2014、Kull-na Shuraka’, October 16, 2014、al-Mada Press, October 16, 2014、Naharnet, October 16, 2014、NNA, October 16, 2014、Reuters, October 16, 2014、SANA, October 16, 2014、UPI, October 16, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダーイシュがアイン・アラブ国境通行所一帯を砲撃(2014年10月16日)

アレッポ県では、『ハヤート』(10月17日付)によると、西クルディスタン移行期民政局がアイン・アラブ市東部および南東部で進軍を続ける一方、ダーイシュは、トルコ領内とアイン・アラブ市の交通遮断をめざして、国境通行所一帯を攻撃、シリア領内に迫撃砲弾が2発、トルコ領内に1発着弾した。

一方、SANA(10月16日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ハナーヌー地区、カースティールー地区、シュカイフ地区、カッルーム・アズィーザ地区、ダイル・ハーフィル一帯、ズィルバ村、ハイヤーン町、フライターン市、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市カナーマート地区、ジュバイラ地区、ウルフィー地区、フジャイジャト・サクル地区、マサーキン・シュハダー地区、ハウィーカ地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対してシリア軍が空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(10月16日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、工業地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ウルフィー地区、ジュバイラ地区、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒーシュ村、バーブーリーン村を2度にわたり空爆し、子供4人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月16日付)によると、マアッルダブサ村にあるハズム運動本部が、爆弾を積んだ車の突撃を受け、爆破された。

死傷者の有無などは不明だという。

一方、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、イスラーム戦線が事実上統括するイドリブ県バーブ・ハワー通行所で、人道支援物資などを搬入する貨物車輌の運転手らが、シリア領側で新たに課せられた通行税に反対するデモを行った。

これを受け、バーブ・ハワー国境通行所管理局が声明を出し、通行税の撤廃を発表したという。

他方、SANA(10月16日付)によると、バスィーダー村、マアッルハッターブ村、アルバイーン山一帯、ナフラ村、ワーディー・アッサーフ村、マアッルダブサ村、ヒーラー村北部で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスリーン町を空爆し、子供2人、女性1人を含む10人が死亡した。

シリア軍はまたアルバイン市に対しても空爆、同市一帯で、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

さらにシリア軍は、ザバダーニー市東部山岳地帯、ザマルカー町各所に対しても空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(10月16日付)によると、アルバイン市、カフルバトナー町、カースィミーヤ町郊外、ビラーリーヤ村郊外、ナシャービーヤ町郊外、ハラスター市一帯、シャイフーニーヤ、ドゥーマー市、マシュラファ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、アッサール・ワルド町郊外無人地帯、ダーライヤー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・バーティン村・ジャッバー村間の農地をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(10月16日付)によると、マスハラ村、アジュラフ村一帯、ジャッバー村一帯、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(10月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がカーミシュリー市南部のヒルバト・ウールティー村とカルキーカリー村を制圧した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、ナフル・イーシャ地区内のガソリン・スタンドで、交通警察がヒズブッラー戦闘員1人を殺害した。

殺害された戦闘員は、燃料配給を待つ住民の列に割り込もうとして殺害されたという。

一方、SANA(10月16日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月16日付)によると、アトマーン村、タイバ町、ダイル・アダス村、ウンム・マヤーズィン町、サイダー町、ダルアー市バジャービジャ地区、郵便局一帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月16日付)によると、ウンム・サフリージュ村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団は、AFP(10月17日付)に対し、9月16日にアイン・アラブ市一帯に対してダーイシュ(イスラーム国)が攻勢を強めて以降、同地一帯で662人が死亡した、と発表した。

このうち374人はダーイシュ戦闘員、258人は西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員、9人がそれ以外のクルド人戦闘員で、死者数のなかに米国など有志連合の空爆による死者は含まれていないという。

AFP, October 16, 2014、AP, October 16, 2014、ARA News, October 16, 2014、Champress, October 16, 2014、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2014、al-Hayat, October 17, 2014、Kull-na Shuraka’, October 16, 2014、al-Mada Press, October 16, 2014、Naharnet, October 16, 2014、NNA, October 16, 2014、Reuters, October 16, 2014、SANA, October 16, 2014、UPI, October 16, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:外務省がトルコのテロ支援を非難(2014年10月16日)

外務在外居住者省は国連安保理議長、事務総長宛に書簡を送り、そのなかで、トルコ政府が過去4年にわたり「自国の陳腐な政治的目標のためにテロリストを利用」しているとしたうえで、シリア国境地帯に緩衝地帯を設置しようとしている同国の動きを批判、厳正な対応を求めた。

AFP, October 16, 2014、AP, October 16, 2014、ARA News, October 16, 2014、Champress, October 16, 2014、al-Hayat, October 17, 2014、Kull-na Shuraka’, October 16, 2014、al-Mada Press, October 16, 2014、Naharnet, October 16, 2014、NNA, October 16, 2014、Reuters, October 16, 2014、SANA, October 16, 2014、UPI, October 16, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主統一党党首がイラク・クルディスタン地域入り(2014年10月16日)

イラク・クルディスタン地域自治政府実効支配下のドホーク市で、マスウード・バールザーニー大統領の主催のもと14日から行われているシリア・クルド国民評議会、民主統一党、民主連合運動(TEV DEM)の代表者会合に、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首が合流し、アイン・アラブ市を含む「西クルディスタン地域」情勢への軍事支援などについて協議した。

『ハヤート』(10月16日付)によると、ムスリム共同党首は、シリア・クルド国民評議会の代表とともに、シリア・トルコ国境地帯の緩衝地帯設置に拒否の姿勢を示すとともに、「トルコは…シリア・クルディスタンとトルコ・クルディスタンの間に緩衝地帯を設置しようとしている…。ダーイシュ(イスラーム国)はクルド人に対抗するために作り出されたもので、トルコは当初から、クルド人地域に対抗させようと計画していた」と断じ、非難した。

また、米国など有志連合による空爆が「アイン・アラブ市でのクルド人の抵抗に…良い影響をもたらしている」と評価する一方、「トルコは西クルディスタンの隣人として義務を果たすべきだが…、今のところ義務を果たしていない。今後義務を果たすことが望まれる」と述べた。

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に関して、ムスリム共同党首は「祖国防衛のためにいかなる者が武器を携帯することも禁じていない…。祖国防衛に誰の許可もいらない」と強調した。

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ラフマーン軍団は、ダマスカス県ジャウバル区でシリア軍が塩素ガスを装填した爆弾を投下した、と主張した。

クッルナー・シュラカー(10月16日付)が伝えた。

AFP, October 16, 2014、AP, October 16, 2014、ARA News, October 16, 2014、Champress, October 16, 2014、al-Hayat, October 17, 2014、Kull-na Shuraka’, October 16, 2014、al-Mada Press, October 16, 2014、Naharnet, October 16, 2014、NNA, October 16, 2014、Reuters, October 16, 2014、SANA, October 16, 2014、UPI, October 16, 2014などをもとに作成。

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