ロシア・フランス外相が会談しシリア連絡グループ設置構想について意見交換(2017年9月8日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣はロシアを訪問し、モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

『ハヤート』(9月9日付)などによると、会談では、フランス側が提案したシリア情勢にかかる連絡グループ設置構想について意見を交わした。

この構想は、国連安保理常任理事国、地域諸国によって構成され、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表のもとで推し進められているジュネーブ・プロセスを支援することが目的。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァでクルド語教育カリキュラムの計画承認(2017年9月8日)

西クルディスタン移行期民政局の養育教育委員会(教育省に相当)は、北シリア民主連邦のユーフラテス地域(コバネ地区、タッル・アブヤド地区)、アフリーン地域(アフリーン地区、シャフバー地区)、ジャズィーラ地域(ハサカ地区、カーミシュロー地区)、そして連邦の支配地域に設定されていないマンビジュ市一帯で、クルド語教育カリキュラムの実施に関する計画を承認した。

同計画によると、クルド語教育は9年間(初等教育4~6年、中等教育1~3年、高等教育1~3年)施され、コバネ(アイン・アラブ市)では422校、マンビジュ市では340校、アフリーン地区300校、ジャズィーラ地区1,000校、タッル・アブヤド市では730校で実施される。

カリキュラムの概要は以下の通り:

初等教育4~6年:クルド語、アラビア語、社会科学、体育、算数、図画、英語。
中等教育:文学、言語、地理、文化、倫理、環境自然、クルディスタン史、中東世界史、女性学、体育、社会科学、地域諸言語、外国語(選択)、美術、音楽、絵画、民俗、演劇、数学。
高等教育文系コース・理系コース:文学、言語、クルド語方言、外国語、文化、地理、倫理、政治、宗教史、哲学、女性学、クルディスタン史(および地域・世界史)、社会学、経済、化学、心理学、生物、数学、美術、民俗、演劇、手芸。

クッルナー・シュラカー(9月8日付)が伝えた。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構の外国人(サウジ人)幹部ムハイスィニー氏は反体制武装集団どうしの対立から「ムハージリーン(外国人)を保護」するよう呼びかける(2017年9月8日)

シャーム解放機構幹部メンバーの一人でサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏はテレグラムを通じて「ムハーリジーン(外国人戦闘員)同胞のための一ムハージルからの提言」と題して声明を出し、シリア国内の反体制武装集団どうしの対立や戦闘から「ムハージリーン」(外国人戦闘員)を遠ざけ、「ムハージリーンを保護」するよう呼びかけた。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュ系のハーリド・ブン・ワリード軍がクナイトラ県の反体制武装集団支配地域に侵攻(2017年9月8日)

クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(9月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が7日、クナイトラ市南部に位置するアブダリー町に侵攻し、同地の反体制武装集団を放逐、同地を一時制圧した。

同地は8日、反体制武装集団によって奪還された。

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ヒムス県では、SANA(9月8日付)によると、反体制武装集団がグール・アースィー村を砲撃し、1人が負傷した。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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駐ジュネーブ・シリア国連大使は、ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用をシリア軍の犯行と結論づけた国連独立委員会報告書を一蹴(2017年9月8日)

フサームッディーン・アーラー駐スイス(ジュネーブ)シリア国連大使は、国連人権理事会に宛てた書簡のなかで、シリアでの人権侵害を調査するための国際独立調査委員会が安保理に提出した4月のイドリブ県ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用疑惑事件などに関する報告書(A/HRC/36/55、2017年8月8日付)に関して、「法的分析を欠く政治的嫌疑」、「最低限の中立、公正、プロフェッショナリズムに抵触する報道」に依拠していると却下、シリア政府が化学兵器を保有しておらず、また過去にも未来にも化学兵器を使用することはないと強調した。

SANA(9月8日付)が伝えた。

なお、同報告書は9月11日から29日にかけて開催される第36回人権理事会で回付される。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際独立調査委員会が安保理に提出した報告書(A/HRC/36/55)は、目撃者、被害者、医療スタッフなど43人に対するインタビュー、衛星画像、爆発物の残骸の写真、空爆による被害を撮影したとされる映像に基づき、シリア空軍のみが保有するSu-22が同地を4回にわたりハーン・シャイフーン市を空爆し、そのうちの1発が化学物質を装填していたと結論づけた。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの交戦の末、ダイル・ザウル市南西部のシューラー村を制圧(2017年9月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月8日付)によると、シリア・ロシア両軍航空部隊の航空支援を受けるシリア軍地上部隊が予備部隊とともに、ダイル・ザウル市南西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シューラー村を制圧するとともに、第137連隊基地一帯の支配地域を拡大した。

シリア軍はまたダイル・ザウル市南部墓地地区を見下ろすことのできるアッルーシュ丘を制圧、アイヤーシュ村、ブガイリーヤ村、ジュナイナ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル、ダイル・ザウル航空基地一帯、墓地地区一帯、サルダ山、ダイル・ザウル市・シューラー村街道一帯などでダーイシュを攻撃した。

SANA, September 8, 2017
syria.liveuamap.com, September 8, 2017

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ヒムス県では、SANA(9月8日付)によると、シリア軍が県東部のジュッブ・ジャッラーフ町南部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アブー・カートゥール村、アブー・リーヤ村、ジュッブ・ハブル村、ムシャイリファ村、東ハブラー村を制圧した。

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ハマー県では、SANA(9月8日付)によると、シリア軍が県東部(ラスフ・アフマル村など)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続した。

またダーイシュ(イスラーム国)は、サラミーヤ市の東部地区を砲撃した。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ支配下のラッカ市内の学校を爆撃し、民間人11人を殺害(2017年9月8日)

ラッカ県では、SANA(9月8日付)によると、米主導の有志連合がラッカ市ナフダ地区にある学校を爆撃し、民間人11人を殺害した。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ダイル・ザウル県に対する爆撃でダーイシュの「戦争大臣」と財務責任者を含む40人を殲滅(2017年9月8日)

ロシア国防省は、ダイル・ザウル県でのダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃で、幹部2人を含む戦闘員40人を殲滅したと発表した。

ロシア軍が殺害したのは、ダイル・ザウル県(バラカ州)の財務責任者とされるアブー・ムハンマド・シャマーリー氏、「戦争大臣」と目されるゴール・ムラード・ハリモフ氏(タジク人)。

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また、ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月8日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県6件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

AFP, September 8, 2017、AP, September 8, 2017、ARA News, September 8, 2017、Champress, September 8, 2017、al-Hayat, September 9, 2017、Kull-na Shuraka’, September 8, 2017、al-Mada Press, September 8, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 8, 2017、Naharnet, September 8, 2017、NNA, September 8, 2017、Reuters, September 8, 2017、SANA, September 8, 2017、UPI, September 8, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は9月7日、ラッカ市に対して15回の爆撃を実施(2017年9月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月7日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(11回)で実施された。

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CENTCOMはまた、ダマスカス郊外県西カラムーン地方カーラ市無人地帯およびレバノンのベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村無人地帯からダイル・ザウル県内にダーイシュ(イスラーム国)支配地域に退去する途中で、有志連合の空爆によって足止めを食っていた戦闘員とその家族を乗せた旅客バスの車列11台が、シリア政府支配下のヒムス県東部の砂漠地帯に通過することを親政権武装勢力によって認められたと発表した。

CENTCOM, September 8, 2017をもとに作成。

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