エフィモフ駐シリア・ロシア大使:「イスラエルはロシアを挑発し、シリアに対する攻撃への報復を行わせようとしている(2022年3月24日)

アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使は、首都ダマスカスでアラブ作家連合が主催した会合に出席し、そのなかで「イスラエルはロシアを挑発し、シリアに対する攻撃への報復を行わせようとしている」と述べた。

エフィモフ大使は以下のように述べた。

シリアに対するイスラエルの攻撃について、イスラエルは我々を挑発し、こうした行為に対する報復を行わせようとしている。
イスラエルの攻撃は、緊張を高め、軍事作戦を再開させ、西側がシリアで軍事活動を行う余地を与えようとするものだ。

スプートニク・ニュース(3月25日付)などが伝えた。

AFP, March 25, 2022、ANHA, March 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2022、Reuters, March 25, 2022、SANA, March 25, 2022、SOHR, March 25, 2022、Sputnik News, March 25, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県タブカ市の教員が生活状況の改善、教員組合の解体などを訴え、学内でストライキを開始(2022年3月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市の教員らが、北・東シリア自治局に対して、生活状況の改善、教員組合の解体などを訴え、学内でストライキを開始した。

AFP, March 25, 2022、ANHA, March 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2022、Reuters, March 25, 2022、SANA, March 25, 2022、SOHR, March 25, 2022などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構はイドリブ県内の村々で暮らすキリスト教徒数十世帯に、持ち家を明け渡すか、6カ月分の家賃を前金で支払うよう求める警告文を出す(2022年3月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団が複数の地元筋から得た情報によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がジスル・シュグール市近郊のカニーヤ村、ガッサーニーヤ村、ヤアクービーヤ村、ジャディーダ村で暮らすキリスト教徒数十世帯に、持ち家を明け渡すか、6カ月分の家賃を前金で支払うよう求める警告文を送付した。

これらの村には、もともと多くのキリスト教徒が住んでいたが、2013年末までにシャーム解放機構(当時の呼称はシャームの民のヌスラ戦線)などのイスラーム過激派組織が同地一帯に侵攻し、これを制圧した際に、避難を余儀なくされた。

シャーム解放機構は同地を離れたキリスト教徒の住居を接収し、シリアの他県から避難してきた移住者にこれを賃貸している。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のタカード村一帯を砲撃し、シャーム解放機構のメンバー2人が死亡、複数が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合はラッカ市近郊のジャズラ村の基地に再駐留か?(2022年3月24日)

シリア人権監視団は、米主導の有志連合の四輪駆動車が最近になって、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県ラッカ市西のジャズラ村を頻繁に訪問していると発表した。

同監視団によると、ジャズラ村は、2019年まで有志連合が基地(ジャズラ基地)を設置し、違法に駐留していた場所。

ドナルド・トランプ前政権時のシリア駐留米軍の再展開に際して、米軍は2019年11月に撤退し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に移譲されていた。

複数筋の話によると、米軍が同地に再駐留したとの情報もある。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するヒムス県タンフ国境通行所基地で、ルクバーン・キャンプの使節団が有志連合の使節団と会談(2022年3月24日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプの使節団が、タンフ国境通行所の米軍基地を訪問し、米主導の有志連合の使節団と会談した。

会談で、ルクバーン・キャンプの使節団は、支援物資の即時・定期的な搬入、北・東シリア自治局の支配地、あるいはトルコ占領下のシリア北部に移住するためのルートの確保を求めた。

ルクバーン・キャンプでは基本物資の不足などによる生活難が続いており、23日には女性数名がキャンプを脱出し、シリア政府支配地域に帰還した。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍が違法に駐留するハサカ県シャッダーディー市近郊の村でパンと燃料不足に抗議するデモ(2022年3月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍が違法に駐留するシャッダーディー市近郊のサイイド・ハンムード村でパンと燃料不足に抗議するデモが行われ、参加者はタイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県北東部の住民約200人が、欧州に移住し、職を得ることを目的にトルコ領内に不法入国(2022年3月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北東部の住民約200人が、欧州に移住し、職を得ることを目的にトルコ領内に不法入国した。

約200人は生活苦を解消するため、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ市近くの国境を越えてトルコ領内に入ったという。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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国連総会は特別緊急会合でロシア軍によるウクライナでの民間人やインフラ施設の無差別攻撃を非難し、即時停止を求める決議を140カ国の賛成:シリアは反対票を投じる(2022年3月24日)

国連総会は特別緊急会合で、ロシア軍によるウクライナでの民間人やインフラ施設の無差別攻撃を非難し、即時停止を求める決議を140カ国の賛成、5カ国の反対、38カ国の棄権で採択した。

反対票を投じたのは、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリア。

棄権したのは、アルジェリア、アンゴラ、アルメニア、ボリビア、ボツワナ、ブルネイ、ブルンジ、中央アフリカ共和国、中国、コンゴ、キューバ、エルサルバドル、赤道ギニア共和国、エスワティニ、エチオピア、ギニアビサウ、インド、イラン、カザフスタン、キルギス、ラオス、マダガスカル、マリ、モンゴル、モザンビーク、ナミビア、ニカラグア、パキスタン、南アフリカ、スリランカ、スーダン、タジキスタン、トーゴ、ウガンダ、タンザニア、ウズベキスタン、ベトナム、ジンバブエ。

軍の即時撤退などを求めた3月2日の決議の賛成国数141から1カ国減り、棄権国は3カ国増えた。

決議案はフランスとメキシコが作成し、日米など計90カ国が共同提案した。

クラスター爆弾や燃料気化爆弾も念頭に「避難中の民間人の車列などに対する無差別な爆撃や爆発性兵器の利用」を強く非難した。

また、ウクライナの原子力発電所への攻撃による影響にも懸念を表明した。

さらに、「ロシアのウクライナへの敵対行為がもたらした悲惨な人道的結果は遺憾だ」と明記したうえで、女性や子どもを含む民間人の犠牲者や国内避難民と難民の増加、世界の食糧供給やエネルギー確保への影響を「深く憂慮する」とした。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県、ダマスカス郊外県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年3月24日)

SANA(3月24日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町、ダマスカス郊外県タッル市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数百人が手続きを済ませた。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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ロシアの国連常駐副代表は、グテーレス国連事務総長に対してシリアにおける米軍の駐留を占領と認定するよう求める(2022年3月24日)

ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連第1常駐副代表は、アントニオ・グテーレス国連事務総長に対して、シリアにおける米軍の駐留の違法性について、国連憲章に基づいて評価し、これを占領と認定するよう求めた。
スプートニク・ニュース(3月24日付)によると、ポリャンスキー第1常駐副代表は、「我々はグテーレス事務総長に対してシリアにおける米軍などの駐留の法令順守の是非について国連憲章に基づいて評価することを要請している」としたうえで、「我々はそれがとりわけタンフ(国境通行所一帯地域)において、シリア領に対する占領であることを公言することを期待している」と述べた。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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ダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)にシリア仮想大学アクセス・センター開設(2022年3月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月24日付)によると、ダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)に、シリア仮想大学アクセス・センターが開設された。

アクセス・センターの開設は受刑者に、大学教育を受ける機会を与えるため。


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ダルアー県サナマイン市議会議長が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡(2022年3月24日)

ダルアー県では、SANA(3月24日付)によると、サナマイン市議会のマフムード・ムハンマド・アトマ議長が議事堂近くで早朝、正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また知人の男性1人も撃たれて重傷を負った。

AFP, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で13人(2022年3月24日)

保健省は政府支配地域で新たに13人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者21人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、3月24日現在のシリア国内での感染者数は計55,623人、うち死亡したのは3,130人、回復したのは51,323人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/274480094859974

AFP, March 24, 2022、ACU, March 24, 2022、ANHA, March 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2022、Reuters, March 24, 2022、SANA, March 24, 2022、SOHR, March 24, 2022などをもとに作成。

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