トルコのチャヴシュオール外務大臣:「ヨルダンの支援を受けて、トルコにいるシリア難民の安全且つ自発的な帰国に取り組んでいる」(2022年3月3日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、首都アンカラを訪問したヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と会談した。

会談後の共同記者会見で、チャヴシュオール外務大臣は、ヨルダンの支援を受けて、トルコにいるシリア難民の安全且つ自発的な帰国を可能とするための取り組みを行っていると述べた。

また、シリア難民への対応を協議するための閣僚級会合を開催する意向を示すとともに、両国がこの枠組みのもとで定期的な協議を行う必要があると付言した。

アナトリア通信(3月3日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2022、Anadolu Ajansı, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、North Press, February 25, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県ビンニシュ市で人道支援活動に従事していたIDPsを拘束(2022年3月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るビンニシュ市で同機構の総合治安機関が、人道支援活動に従事していたサラーキブ市出身の国内避難民(IDPs)の男性1人を拘束した。

この男性はフェイスブックの自身のアカウントでジハード主義武装勢力を批判する書き込みをしていたという。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団がシリア民主軍の兵士1人に銃を発砲し、殺害(2022年3月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にジャルズィー村で、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人に銃を発砲し、殺害した。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊の2カ村で住民とシリア軍が米軍の車列の進行を阻止し退却させる(2022年3月3日)

ハサカ県では、SANA(3月3日付)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市一帯の複数の地元筋の話として伝えたところによると、同市の近郊に位置するサーリヒーヤ村の住民とシリア軍兵士らが、村を通過しようとした米軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車列の進行を同地の入口に設置されているシリア軍の検問所で阻止し、これを退却させた。

また、カーミシュリー市近郊のダアドゥーシーヤ村でも、住民とシリア軍兵士らが、村を通過しようとした米軍装甲車4輌からなる別の車列の進行を同地の入口に設置されているシリア軍の検問所で阻止し、これを退却させた。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年3月3日)

SANA(3月3日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数百人が手続きを済ませた。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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米軍がハサカ県内のキャンプに収容されていたダーイシュ・メンバーの家族数百人をイラク領内に移送(2022年3月3日)

ハサカ県では、SANA(3月3日付)がマーリキーヤ(ダイリーク)市一帯の複数の地元筋の話によると、米軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて、県北部のハーン・ジャバル・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族数百人を、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、イラク領内に移送した。

同地元筋にると、ダーイシュ・メンバーの家族を乗せた200輌以上からなる米軍とシリア民主軍の車列が、ハーン・ジャバル(ハーナ・セレー)村の西に2年前にシリア民主軍が設置したハーン・ジャバル・キャンプからイラクに向かったという。

シリア人権監視団によると、イラクに移送されたのは約450人。

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北・東シリア自治局の避難民・難民問題局のシャイフムース・アフマド共同局長がANHA(3月5日付)に対して明らかにしたところによると、イラク難民の移送はイラク政府や国連難民高等弁務官との連携のもと、ヤアルビーヤ国境通行所を経由してイラク領内に入った。

彼らのほとんどがサッダーム・フセイン政権時代にシリアに逃れてきた人々で、その数は約800人、ハサカ県のタッル・タムル町一帯、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町一帯で暮らしていた。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、Marech 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県、ハマー県を砲撃(2022年3月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフルタアール村、カフル・アンマ村、カフル・ヌーラーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方各所を砲撃した。

 

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3172532219656179

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で78人(2022年3月3日)

保健省は政府支配地域で新たに78人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者178人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、3月3日現在のシリア国内での感染者数は計54,822人、うち死亡したのは3,085人、回復したのは47,715人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/260357592938891

AFP, March 3, 2022、ACU, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民346人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は757,163人に(2022年3月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、3月2日に難民346人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民329人(うち女性99人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは17人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は757,163人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者359,418人(うち女性108,007人、子ども183,004人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,745人(うち女性119,376人、子ども202,866人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は986,443人(うち女性296,041人、子供502,792人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,891人(うち女性41,360人、子供34,019人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,487人(うち女性423,919人、子供677,785人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3172531122989622

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 3, 2022をもとに作成。

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