『ニューヨーク・タイムズ』:ロシアがウクライナ東部での戦闘を再開するために、シリア人を含む外国人戦闘員(傭兵)を投入する準備(2022年4月6日)

『ニューヨーク・タイムズ』(4月6日付)は、西側諸国の複数の高官の話として、ロシアがウクライナ東部での戦闘を再開するために、シリア人を含む外国人戦闘員(傭兵)を投入する準備を進めていると伝えた。

同高官らによると、ロシア軍は、ウクライナ東部に対する攻撃を再開するのに必要な部隊を再編成するにあたって大きな困難に直面しているという。

ロシア軍は、首都キーフ(キエフ)一帯などから4万人近くの将兵を撤退させ、ウクライナ東部に転戦させるとともに、シリア人数百人を含む外国人戦闘員を同地に派遣したという。

AFP, April 10, 2022、ANHA, April 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2022、The New York Times, April 6, 2022、Reuters, April 10, 2022、SANA, April 10, 2022、SOHR, April 10, 2022などをもとに作成。

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『ニューヨーク・タイムズ』はウクライナ軍兵士がロシア軍捕虜を殺害した映像が公開されたと伝える一方、ウクライナのメディアは外国人傭兵部隊のジョージア国民軍団の犯行だと主張(2022年4月6日)

『ニューヨーク・タイムズ』(4月6日付)は、4月4日にテレグラムのアカウント(Повёрнутые на Z войне 🇷🇺、https://t.me/voenacher)に、ウクライナ軍兵士がロシア軍捕虜を殺害する画像(https://t.me/voenacher/14106)が公開されたと伝えた。

ビデオでは、ウクライナ軍兵士1人が道路に横たわっているロシア軍捕虜を指さし、「まだ生きてる。この盗人どもを撮影しろ。苦しんでいやがる」などと言っている様子、負傷して倒れているロシア軍の捕虜に向けてロシア軍が銃で2発発砲した後、動き続けるこの捕虜にさらに1発銃弾を打ち込んで息の根を止める様子、血まみれになって倒れる別のロシア軍捕虜をウクライナ軍兵士がとり囲む様子、「ウクライナに栄光あれ」と叫ぶウクライナ兵士などが撮影されている。

『ニューヨーク・タイムズ』によると、写真はオデッサ市近郊のドミトリフカ村の北で撮影され、撮影日は、ロシア軍車列が要撃を受けた3月30日と見られる。

ロシア軍捕虜を殺害したウクライナ軍兵士が所属する部隊は明らかではないが、兵士の1人は、自分たちが撮影されたと思われる現場に近いベルグラフィア村の出身者だと言っている。

 

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ミスル・アル=ヤウム(4月7日付)などは、これに関して、ウクライナの複数メディアが、ロシア軍兵士を殺害したのは、ウクライナ軍ではなく外国人傭兵部隊のジョージア国民軍団だったなどと主張していると伝えた。

AFP, April 8, 2022、ANHA, April 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2022、Misr al-Yawm, April 7, 2022、The New York Times, April 6, 2022、Reuters, April 8, 2022、SANA, April 8, 2022、SOHR, April 8, 2022などをもとに作成。

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米国の占領下にあるタンフ国境通行所に近いルクバーン・キャンプから牛飼いが劣悪な生活環境を理由に脱出、革命特殊任務軍は「使用料」として牛100頭を奪う(2022年4月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた7世帯が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

7世帯はナイーム部族の牛飼い。

同監視団の複数の活動家によると、米国の支援を受け、同地で活動する革命特殊任務軍は、検問所(第27検問所)でキャンプを出ようとした7世帯を静止し、キャンプからの退去を許可する見返りとして、彼らが連れ出そうとした牛1頭につき1万シリア・ポンドを「使用料」として支払うように要求した。

7世帯がこの要求を拒否すると、革命特殊任務軍は牛100頭を差し出すよう求め、7世帯はこれに応じ、キャンプを去ることに成功した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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『ワタン』:がシリア政府との関係改善に向けた議論を行っているとのトルコ紙の報道を「プロパガンダ」と否定(2022年4月6日)

日刊紙『ワタン』(4月6日付)は外務在外居住者省筋の話として、トルコ政府がシリア政府との関係改善に向けた議論を行っているとする『ヒュッリイイェト』(4月4日付)の報道について、「トルコでの大統領選挙が近づくなかでのメディアによるスキャンダラスなプロパガンダに過ぎず、トルコの体制のイメージを良くしようとするのが狙い」と否定した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022、al-Watan, April 6, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にハサカ県アブー・ラースィーン町近郊をドローンで攻撃、女性1人を含む住民3人が負傷(2022年4月6日)

ラッカ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、マアラク村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、攻撃はトルコ軍の無人航空機(ドローン)によって行われ、女性1人を含む住民3人が負傷した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県でシャーム戦線の検問所が襲撃を受け、7人死亡(2022年4月6日)

アレッポ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市とバーブ・サラーマ国境通行所を結ぶサジュー村近くの街道で、シリア国民軍に所属するシャーム戦線の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、シャーム戦線の戦闘員7人が死亡した。

また、アフリーン市に近いブルブル町では、シリア国民軍に所属するマジド軍団とハムザ師団が衝突し、双方に死傷者が出た。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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ダマスカス県南部環状線で「テロリスト」によって車に仕掛けられていた爆弾が爆発(2022年4月6日)

ダマスカス県では、SANA(4月6日付)がダマスカス県警察筋の話として伝えたところによると、南部環状線で「テロリスト」によって車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が負傷した。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/734087011307712

シリア人権監視団によると、爆発はマッザ区近くで発生し、クナイトラ県ゴラン高原のアイン・フィート村出身で、ダマスカス県タダームン区在住のシリア軍士官(大佐)が死亡した。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県西部のハラータ油田近くで、ダーイシュ(イスラーム国)がカーティルジー・インターナショナル・グループ社の警備拠点複数カ所を襲撃し、1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者300人以上が大規模社会復帰手続きを完了(2022年4月6日)

SANA(4月6日付)によると、ダイル・ザウル県マヤーディーン市、ラッカ県サブハ町、ディブスィー・アフナーン村、アレッポ県タッル・アラン町、ハイヤーン町に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、300人以上が手続きを済ませた。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ハジーン市で「人民諸派」がシリア民主軍を襲撃し、1人殺害、2人負傷(2022年4月6日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月6日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市で「人民諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を襲撃し、1人を殺害、2人を負傷させた。

また、シリア人権監視団によると、ザッル村ではオートバイに乗った正体不明の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)の元メンバー2人を襲撃し、殺害した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は英国政府使節団にダーイシュの英国人メンバーの子供2人の身柄を引き渡す(2022年4月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)がカーミシュリー市で英国政府使節団にダーイシュ(イスラーム国)の英国人メンバーの子供2人の身柄を引き渡した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で4人(2022年4月6日)

保健省は政府支配地域で新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者18人が完治したと発表した。

これにより、4月6日現在のシリア国内での感染者数は計55,727人、うち死亡したのは3,145人、回復したのは51,801人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/282609660713684

AFP, April 6, 2022、ACU, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

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