ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村に対して8回の爆撃を実施(2022年4月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村に対して8回の爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるジューリーン村、ナーウール・ジューリーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山地方のカッバーナ村一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍はハサカ県で盗奪した石油をイラクに持ち出す一方、兵站物資をイラクから搬入(2022年4月9日)

ハサカ県では、SANA(4月9日付)がヤアルビーヤ町一帯の複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア国内で盗奪した石油を積んだトレーラー約60輌からなる車列が、米軍装甲車の護衛を受けて、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

一方、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌25輌がイラクからワリード国境通行所を経由して、ハサカ県内各所に違法に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に対して、シリア軍が120mm迫撃砲で砲撃(2022年4月9日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に対して、シリア軍が120mm迫撃砲で砲撃を行った。

複数の情報筋によると、砲撃は55キロ地帯周辺から行われたが、死傷者などはなかったという。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県とヒムス県東部の砂漠地帯でダーイシュに対して20回以上の爆撃を実施(2022年4月9日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠とヒムス県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して20回以上の爆撃を実施した。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県グータ地方からシリア北部に逃れていたラフマーン軍団が反乱者解放機構に合流(2022年4月9日)

反乱者解放機構は声明を出し、ダマスカス郊外県グータ地方が2018年4月にシリア軍によって制圧されたことを受けて、シリア北部に逃れていたラフマーン軍団を統合したと発表した。

声明では、「我々は、ラフマーン軍団の兄弟たちが反乱者解放機構に加わったことを歓迎し、全能の神に引き続き成功と報いを求める」と表明されている。

https://mobile.twitter.com/Tha_Eroon/status/1512761526666596355

反乱者解放機構は、今年1月24日に、反乱者運動とシリア解放機構が合併して設立した組織。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県ダルバースィーヤ市西に設置されているシリア民主軍の国境監視所をドローンで攻撃、兵士1人死亡、2人負傷(2022年4月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ市西のカイラワーン村近くに近いカブズ丘(タッル・カブズ村)に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の国境監視所を無人航空機(ドローン)で攻撃、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(4月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・リフアト市均衡のバイルーニーヤ村に、トルコ軍の自爆用無人航空機(ドローン)が墜落した。

一方、トルコ軍は、タッル・リフアト市均衡のバイナ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のタフリーア村で住民数十人が、トルコ軍による堀掘削に抗議してデモを行った。

抗議デモは、堀掘削で村が二分されることを受けたもの。

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ラッカ県では、ANHA(4月9日付)によると、トルコ軍が占領地のタッル・アブヤド市に近いシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーダ村とウンム・フワイシュ村を重火器で砲撃した。

トルコ軍はまたシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サイダー村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線、ワスタ村、ナヒール・レストランを砲撃した。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がハマー県の軍備管理学校、科学研究センターなど5カ所をミサイル攻撃(2022年4月9日)

SANA(4月9日付)は、シリア軍筋の話として、イスラエル軍戦闘機が午前6時45分にレバノン北部上空からシリア国内の中部地区内の複数カ所に対してミサイル攻撃を行い、シリア軍防空部隊がこれを迎撃、複数のミサイルを撃破したと伝えた。

爆撃による死傷者はなく、若干の物的被害が発生したのみだという。

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シリア人権監視団によると、攻撃では、ハマー県西部のザーウィー村にある軍備管理学校、科学研究センター(防衛工場)、スワイダ村の軍事拠点1カ所、ミスヤーフ市に近い軍事拠点2カ所の合わせて5カ所が狙われた。

攻撃によって、複数の建物が半壊したが、人的被害は報告されていないという。

攻撃を受けたのは、イラン・イスラーム革命防衛隊、レバノンのヒズブッラーといった「イランの民兵」が展開し、ミサイル、無人航空機(ドローン)の開発が行われていたとされる地域。


https://www.syriahr.com/wp-content/uploads/2022/04/%D9%82%D8%B5%D9%81-%D8%A7%D8%B3%D8%B1%D8%A7%D8%A6%D9%8A%D9%84%D9%8A-1.mp4?_=1

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年4月9日)

SANA(4月9日付)によると、ダイル・ザウル県マヤーディーン市、アレッポ県タッル・アラン村、ハイヤーン町に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍が、シリア軍によるアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の封鎖を受け、カーミシュリー市とハサカ市のパン製造工場への封鎖を強める(2022年4月9日)

ハサカ県では、SANA(4月9日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるカーミシュリー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバアス・パン(フブズ)製造工場に突入し、守衛を追放した。

同地は2日前からシリア民主軍によって包囲されていた。

シリア民主軍はまた前日に、ハサカ市中心街にいたるすべての道路を封鎖し、ハサカ第1パン製造工場への小麦粉の搬入を阻止した。

シリア人権監視団によると、封鎖は、シリア政府側がアレッポ県アレッポ市にある北・東シリア自治局支配下のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区への封鎖を続けていることへの対抗措置。

 

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市内にある北・東シリア自治局の支配下のシャイフ・マクスード地区のヤースィーン病院近くで、同地区とアシュラフィーヤ地区に対するシリア軍の封鎖に抗議するデモが行われた。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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イラクのアアラジー国家安全保障担当顧問:12,000人ものテロリストが収容されていて、ダーイシュが浸透しようとしているフール・キャンプは真の脅威で閉鎖されるべき(2022年4月9日)

イラクのカースィム・アアラジー国家安全保障担当顧問は、ハサカ県にある北・東シリア自治局管理下のフール・キャンプに関して、イラクの国家安全保障上の脅威だとしたうえで、これを解体するよう呼び掛けた。

アアラジー顧問はユーフラテス研究センターで開催されたシンポジウムで次のように述べた。

シリア東部にフール・キャンプがあることは、12,000人ものテロリストが収容されていて、ダーイシュ(イスラーム国)が浸透しようとしているがゆえ、真の脅威をなしている。
フール・キャンプにいるすべてのテロリストを移送し、出身国に送還し、裁判にかけねばならない。
イラク通信(4月9日付)が伝えた。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、INA, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で4人(2022年4月9日)

保健省は政府支配地域で新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治したと発表した。

これにより、4月9日現在のシリア国内での感染者数は計55,739人、うち死亡したのは3,146人、回復したのは51,847人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/284470710527579

AFP, April 9, 2022、ACU, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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アッブード人民議会議員がカタール元首相による「シリア戦争における諸国の役割」の暴露を高く評価(2022年4月9日)

ウェブサイト「スナック・シリアン」によると、シリアのハーリド・アッブード人民議会議員は、カタールの元首相であるハマド・ビン・ジャースィム氏が、「シリアに対する戦争」においてカタール、サウジアラビア、ヨルダン、米国、トルコといった国々が果たしてきた役割の詳細について暴露してきた数々の発言に対する「多大な謝意」を表明した。

アッブード議員がFacebook上に投稿した当該発言の全訳は次の通り。

我々は、我々が生きているうちに、我々のもとに降りかかった侵略の真実や詳細について話してくれる人が現れるとは思っていなかった。つまり、我々はそのような詳細や秘密は、ここからさらに数十年以上が経過するまでは言及されたり、明かされたりすることがないものだと考えていたのである。しかし運命は非常に慈悲深いものであり、我々に対して行われた戦争の詳細や、そこにおいて地域内の複数の政府が果たしてきた役割、そのためにつぎ込まれてきた資金について語るために現れた人々に耳を傾けることを妨げなかった…

ジャースィム氏が自国で権力から退いた今、彼は、かつて自身が先鋒を担っていたところのシリアに対する陰謀について話すしかない。彼はそれに関して、それについて小さいものも大きいものも残さず、名前や役割、費用といった詳細とともに余すことなく語った。

ジャースィム氏の発言は、まさに「いかなるものに対して隠ぺいされたままであることを望まない運命のたまもの」である。

多くの人々は、我々が過去10年にわたって言い続けてきたことを信じず、それらを空想の産物であるとみなしてきた。そしてビン・ジャースィム氏は一度にそれを言ってのけた。歪曲することも、捻じ曲げることもなく…

ハマド・ビン・ジャースィム氏が述べた全ての言葉に対する謝意を表明する。

彼が述べたことの多くは正確であり精密なものであった。彼は、自身がシリア人たち、全てのシリア人たちを殺してきた人間であったことのほか、シリアの破壊およびその国民たちへの殺害・放逐を担ってきた当事者らの協力者であったことを知らしめたのである…

確かに彼の発言によって何かが変わったり、何かが前進したり後退することはないだろう。しかしそれは、侵略が始まってから数時間も経たないうちから我々が表明し続けてきたストーリーが真実であったことを明らかにした点で、極めて重要であった。これこそがシリア人たちが後世に語り継ぐ唯一のストーリーなのであり、これ以外の物語は徐々に朽ち滅びていくこととなるだろう。

Snack Syrian.com, April 9, 2022、Facebook, April 9, 2022

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