パテル米国務省副報道官:「シリア政府との関係正常化に反対する我々の姿勢に変化はない」(2023年3月21日)

米国務省のヴェダント・パテル副報道官は、記者会見で、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人のUAEへの訪問について、「シリア政府との関係正常化に反対する我々の姿勢に変化はない」と述べた。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】三宅浩史臨時代理大使ら駐シリア日本大使館の使節団がシリア・アラブ赤新月社のアレッポ支部を訪問(2023年3月21日)

シリア・アラブ赤新月社はアレッポ支部のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SYRedCrescent.Aleppo/)で、 三宅浩史臨時代理大使ら駐シリア日本大使館の使節団がアレッポ支部を訪れ、同支部の代表や理事らと会談し、トルコ・シリア大地震の被害への対応、家屋の倒壊やインフラへの損害によって避難生活を余儀なくされている被災世帯への人道的ニーズ、被災者支援における連携の方途について意見を交わした。

https://www.facebook.com/SYRedCrescent.Aleppo/posts/pfbid02u9uwCNXnGV9fbchdAyLDWusqzjDJqoJv4P8fxY25J8PBd7Dt9RsmvAcVfA4W1c8nl

SARC-Aleppo, March 21, 2023をもとに作成。

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シャーム解放機構がシリア国民軍東部自由人連合のメンバーによる住民殺害に乗じてジンディールス町一帯のすべての軍事拠点、検問所、地元評議会を制圧(2023年3月21日)

シリア人権監視団、イナブ・バラディー(3月21日付)などによると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のジンディールス町近郊(アレッポ県)で20日、シリア国民軍に所属する東部自由人連合のメンバーがナウルーズの焚火をしていた住民に発砲、4人を殺害した事件をめぐって、犠牲者の家族らは、駐留トルコ軍、シリア国民軍司令部および憲兵隊の対応の遅れに不満を募らせ、シャーム解放機構に、シリア国民軍諸派から住民を守るために介入するよう要請した。

同監視団によると、シリア国民軍側が20日晩に遺体を埋葬することを強く主張したが、遺族らはこれを拒否し、4人の犠牲者のうち3人の遺体を、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県アティマ村に移送、同地でシャーム解放機構に助けを求めた。

残る1人の遺体はトルコに移送された。

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事態を受け、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者自身が、同機構の幹部アブー・マーリヤー・カフターニー氏、アブー・アフマド・ズクール氏とともに、

アティマ村で遺族数十人と面談、犯人を逮捕し、シリア国民軍諸派の抑圧を止めさせ、アフリーン郡の住民を保護することを約束した。

ジャウラーニー指導者はまた、アフリーン郡の名士らと会談し、アフリーン郡からシリア国民軍諸派を排除すると約束した。

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この会談後、シャーム解放機構の軍用車輌からなる車列が遺族とともに、犠牲者3人の遺体をジンディールス町に埋葬するため、アティマ村を出発し、「オリーブの枝」地域に向かった。

残る1人の遺体もトルコからジンディールス町に移送される見込み。




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ジンディールス町に入ったシャーム解放機構は、住民の要請を受けて、ジンディールス区にある東部自由人連合を含むシリア国民軍諸派のすべての軍事拠点と検問所、同軍憲兵隊本部、地元評議会を制圧した。

制圧に先立って、東部自由人連合などのシリア国民軍諸派はジンディールス町一帯からアキーバ村、ラフアティーヤ村などに撤退、交戦はなかった。

文民警察(いわゆる「自由警察」)の本部は制圧を免れた。

なお、ジンディールス区には、シャーム解放機構の総合治安機関のメンバーが、シャーム自由人イスラーム運動やスルターン・スライマーン・シャー師団の旗下で常駐していた。

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ジンディールス町では、犠牲者の葬儀が行われ、遺体は同地に埋葬された。






葬儀には、暫定内閣のハサン・ハマーダ国防大臣、シリア国民軍の司令官、シリア革命反体制勢力国民連立のメンバーらが参列した。

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イナブ・バラディー(3月21日付)によると、容疑者は東部自由人連合傘下のアフシャーム大隊のメンバー、シリア国民軍に所属する解放建設運動のメンバーとの情報が流れた。

このうち東部自由人連合は20日に事件への関与を否定した。

また、解放建設運動も声明を出し、容疑者の1人が同組織のメンバーだったとの情報を否定した。

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シリア国民軍憲兵隊は声明を出し、解放建設運動の支援を受けて、3人の容疑者を逮捕したと発表した。

https://www.facebook.com/MD_PoliceSY/posts/pfbid0ousYdfL5bqx5c3jtaGPfYv9LdUXhYPxerqhivQPDEtvECnaYmtLwbfFh6H9axw7il

これに関して、解放建設運動のムハンマド・ジャラール司令官(大尉)はビデオ声明で、21日午後6時に容疑者を高速、憲兵隊に引き渡したと発表した。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、‘Inab Baladi, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市でジンディールス町近郊でのシリア国民軍東部自由人連合のメンバーによる住民殺害に抗議するデモ(2023年3月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域の中心都市のアフリーン市で、シリア国民軍に所属する東部自由人連合のメンバーが20日にジンディールス町近郊でナウルーズの焚火をしていた住民に発砲し、4人を殺害した事件に抗議するデモが行われ、参加者は犯人の処罰、トルコの支援を受けるシリア国民軍諸派による市民への攻撃の停止を訴えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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PYDはジンディールス町近郊でシリア国民軍東部自由人連合のメンバーがナウルーズの焚火をしていた住民に発砲、4人を殺害した事件をトルコの「ファシズム的な顔と虐殺的な政策」と批判(2023年3月21日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)は、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のジンディールス町近郊(アレッポ県)で20日、シリア国民軍に所属する東部自由人連合のメンバーがナウルーズの焚火をしていた住民に発砲、4人を殺害した事件に関して声明を出し、「トルコ国家とその傭兵が虐殺を犯した」としたうえで、「トルコはクルド人民に対してファシズム的な顔と虐殺的な政策を毎度露わにしている」と非難し、中東地域の諸国民に対して非難の声をあげるよう呼びかけた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町で教員ら数十人が抗議デモを行い、給与引き上げや汚職撲滅を訴える(2023年3月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町で教員ら数十人が抗議デモを行い、給与引き上げや汚職撲滅を訴えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】スロン=ホルストOCHAシリア事務所副代表を代表とする使節団が、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、スイスの人権開発団体の代表や政府関係者とともにラタキア県を訪れる(2023年3月21日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)のマリナ・スロン=ホルスト・シリア事務所副代表を代表とする使節団が、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、スイスの人権開発団体の代表や政府関係者とともにラタキア県を訪れ、ラタキア県のアーミル・ヒラール県知事と会談し、被災者への長期的な支援、政府機関、地元コミュニティ、関連機関との協力の方途について意見を交わした。

使節団はまた、ラタキア市、ハッファ市の避難所、テロによって被害を受けたドゥーリーン村の住宅復旧プロジェクトの現場を視察した。

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハラーズィー外交問題戦略評議会議長と会談、思想や政治にかかわる問題、国際情勢の変化や進展などについて意見を交わす(2023年3月21日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のカマール・ハラーズィー・イラン外交問題戦略評議会議長を代表とする使節団と会談、思想や政治にかかわる問題、国際情勢の変化や進展などについて意見を交わした。

アサド大統領は会談で、急速な変化のなかで、シリアやイランが失うものや悪影響が生じるのは当然だが、両国および両国民の不屈の精神と、米国など西側諸国の政策やヴィジョンの体系的な過ちによって、それらはいずれ両国ためになる結果をもたらすとの見方を示した。

また、この変化の段階において、西側諸国はより敵対的になり、中東地域の社会内に持っているさまざまなツールを利用することが予想されるがゆえに、地域諸国の集中的な対話と戦略的な行動が必要であり、国内情勢への適切な対処、帰属意識の強化、敵対的な政策に対する防衛ネットワークとなり得るような関係強化が不可欠だと強調した。

会談では、アイデンティティ、帰属、そして両者と宗教の繋がりにも話が及び、アサド大統領は、敵対勢力がアイデンティティや帰属を標的にしようとしているがゆえに、アイデンティティの深化を検討しなければならないとしたうえで、西側が若い世代に、宗教的に過激になるか、アイデンティティや道徳を喪失した状態になるかという選択肢を強いていると指摘、シリアやイランは、アイデンティティ、文化、帰属の維持に基づく第3の選択肢を提示し、現代という時代にふさわしいかたちで、宗教、国民アイデンティティ、社会文化、文明への誇りを表現すべきだと述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0fdZpVZeNUChvBeGngW7oEK8BsoPFX7gMpMnScGiWS6e8UhEkoyLZNUqdgvxtkkTcl

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アサド大統領はグリフィス国連人道問題担当事務次長と会談(2023年3月21日)

アサド大統領は、シリアを訪問したマーティン・グリフィス国連人道問題担当事務次長と会談し、トルコ・シリア大地震が各分野にもたらした被害の復旧に直接作用することが予想される実効的な措置や手順、被災者への支援、安定化、日常生活の回復に向けた国際社会の取り組み、について意見を交わした。


https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0NXHNttV1Tu2icLYyij8hXv9GoDiKH15gvkCcv6Egtcpz6AcHVC8zKbmd1W1xx3Ntl

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】イラクのアブー・ファドル・アッバース廟からの食料、医薬品などの救援物資がジャブラ市に届けられる(2023年3月21日)

イラクのアブー・ファドル・アッバース廟からの食料、医薬品などの救援物資を積んだ貨物車輌など100輌以上からなる車列がブーカマール国境通行所(ダイル・ザウル県)を経由して、シリアに入り、ジャブラ市(ラタキア県)の被災地に到着した。

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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