シャーム解放機構がイドリブ県中北部の自治を委託しているシリア救国内閣とホワイト・ヘルメットがモロッコの地震の犠牲者に哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した(2023年9月9日)

「シリアのアル=カーイダ」として知られる国際テロ組織シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)がイドリブ県中北部一帯のいわゆる「解放区」の自治を委託しているシリア救国内閣の政治問題局は声明を出し、モロッコで8日深夜に発生したマグニチュード6.8の地震の犠牲者の遺族に哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。

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また、ホワイト・ヘルメットも9月9日に同様の声明を発表した。

AFP, September 11, 2023、ANHA, September 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2023、‘Inab Baladi, September 11, 2023、Reuters, September 11, 2023、SANA, September 11, 2023、SOHR, September 11, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ県で「抵抗連隊」の指揮所複数ヵ所を強襲し、米主導の有志連合などの外国勢力と内通しているとして司令官ら4人を逮捕(2023年9月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がカフルルーヒーン村にある同機構所属の「抵抗連隊」の指揮所複数ヵ所を強襲し、米主導の有志連合などの外国勢力と内通しているとして、アブー・ユーヌスを名乗る司令官ら4人を逮捕した。

AFP, September 10, 2023、ANHA, September 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2023、‘Inab Baladi, September 10, 2023、Reuters, September 10, 2023、SANA, September 10, 2023、SOHR, September 10, 2023などをもとに作成。

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国防省はイドリブ県ミラージャ村一帯に対するテロ攻撃への対抗措置として、シリア軍がロシア空軍の協力を受け、イドリブ県とハマー県の農村地帯で数日にわたって特殊作戦を集中的に実施したと発表(2023年9月9日)

国防省はフェイスブックの公式(アカウント)を通じて、イドリブ県ミラージャ村一帯に対して繰り返されるテロ組織の攻撃への対抗措置として、シリア軍がロシア空軍の協力を受け、イドリブ県とハマー県の農村地帯で数日にわたって特殊作戦を集中的に実施したと発表した。

シリア軍は、テロリストの拠点や行動、展開地を正確に捕捉し、ロシア軍の航空支援のもとに迫撃砲、ミサイルなどのさまざまな火器を駆使して、指令所、陣地、武器弾薬庫に重点的に打撃を与えた。

これにより、テロリストの指令所、作戦司令室、倉庫、ロケット発射台、火器多数を破壊、テロリスト111人を殺害した。

殺害したテロリストのほとんどは、新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードのメンバーで、そのなかにはミラージャ村への攻撃を行った司令官や戦闘員が含まれている。

また、このほかにも80人以上のテロリストを負傷させたという。




https://youtu.be/OH7u4Xf1xig

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣、北・東シリア自治局がモロッコでの地震の犠牲者の遺族に弔意を示す(2023年9月9日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、モロッコのナースィル・ブーリータ外務大臣に弔文を送り、モロッコで8日深夜に発生したマグニチュード6.8の地震によって、8日の段階で1000人以上の死亡、1000人以上の負傷が確認されたことを受けて、犠牲者の遺族に哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。

SANA(9月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局は、モロッコで8日深夜に発生したマグニチュード6.8の地震で、8日の段階で1000人以上の死亡、1000人以上の負傷が確認されたことを受けて声明を出し、犠牲者の遺族に哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。

ANHA(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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シリア人権監視団:スワイダー県の抗議デモが波及することを阻止するため、シリアの治安当局が恣意的に逮捕・拘束している住民の数は53人に(2023年9月9日)

シリア人権監視団は、スワイダー県の抗議デモが波及することを阻止するため、シリアの治安当局が恣意的に逮捕・拘束している住民の数が53人に達していると発表した。

同監視団による集計の方法は不明だが、県別の内訳は以下の通り:

ダイル・ザウル県25人
アレッポ県7人
ラタキア県8人
ダマスカス郊外県4人
タルトゥース県4人
ハマー県3人
ダマスカス県2人

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月9日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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ダルアー県では正体不明の武装集団が2人を相次いで殺害(2023年9月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市で正体不明の武装集団が麻薬密売に関与していると見られる軍事情報局の隊員を銃で撃ち殺害した。

また、タファス市ではダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと見られる男性が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸で、ダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団がシリア軍士官を殺害(2023年9月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のユーフラテス川西岸のダイル・ザウル市に至る街道で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装集団がシリア軍士官を襲撃し殺害した。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のサルサマート村で、カタール・チャリティが建設していた集合住宅地区「カラーマ・シティ」が完成(2023年9月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月9日付)によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のサルサマート村で、カタール・チャリティがトルコ当局の支援を受けて建設していた集合住宅地区「カラーマ・シティ」が完成した。

総面積が50万㎢の「カラーマ・シティ」には、シリア国民軍の戦闘員の家族や、トルコから強制送還されたシリア難民が収容される見込み。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市北のダンダニーヤ村一帯に潜入、シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会と激しく戦闘(2023年9月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のダンダニーヤ村一帯に潜入、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がこれを迎撃し、激しい戦闘となった。

ANHA(9月9日付)によると、マンビジュ軍事評議会はこの攻撃に応戦し、これを撃退、同評議会によると多数の戦闘員を殺傷した。

シリア国民軍はまた、マンビジュ市東のアリーマ町を砲撃し、若い男性1人が死亡した。

一方、バーブ市東のハズワーン村一帯では、シリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放軍団がシリア国民軍と砲撃戦を行い、戦闘員3人を殺害した。

このほか、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市に近いマルアナーズ村一帯で、シリア軍、シリア民主軍とシリア国民軍が砲撃戦を行い、ANHA(9月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会のムハンマド・アブー・アーディル総司令官は、地元の部族長や名士が同席するなかで、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市内で声明を読み上げ、同市北部および東部一帯でのトルコ軍とその「傭兵」によるすべての攻撃を撃破したと発表した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がトルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市東のバーブ・ファラジュ村にあるトルコ軍基地を狙って砲撃を行った。

一方、ANHA(9月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町昨日のダルダーラ村、ウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年9月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はダーイシュのスリーパーセルを摘発するとの名目のもと、ダイル・ザウル軍事評議会やアラブ系部族の蜂起を鎮圧するために実施してきた「治安強化」作戦を終了すると発表(2023年9月9日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは世論向け声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを摘発するとの名目のもと、ダイル・ザウル軍事評議会やアラブ系部族の蜂起を鎮圧するために8月27日から実施してきた「治安強化」作戦を終了すると発表した。

声明によると、この作戦によって、戦闘員25人を殺害する一方、シリア民主軍兵士25人が戦士、また武装集団の発砲により市民9人が負傷、またダーイシュのメンバー2人、国防隊の隊員4人、そのほか武装集団のメンバー15人が逮捕された。

声明では、シリアとトルコの体制が治安紊乱を試みたと改めて強調、シリア民主軍と地域住民の連携によりこの試みを阻止したと主張した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、8日深夜から9日未明にかけて、正体不明の武装集団がヒサーン村にあるシリア民主軍の検問所(マクバラ検問所)を襲撃した。

一方、シリア民主軍はハジーン市からバーグーズ村に至るユーフラテス川東岸で追跡・掃討活動を行った。

AFP, September 9, 2023、ANHA, September 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2023、‘Inab Baladi, September 9, 2023、Reuters, September 9, 2023、SANA, September 9, 2023、SOHR, September 9, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を11件確認したと発表(2023年9月9日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に11件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月9日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 9, 2023をもとに作成。

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