シリア民主軍のアブディー司令官:「シリア民主軍をシリアの防衛システムの一部とみなし、法律に沿ってその役割や活動を認めるよう求めているが、その解体が求められるなら、政治的解決を反故にし、真剣な対話を阻害する」(2023年9月23日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官が英国のパン・アラブ月刊誌『ジャマッラ』(9月23日付)のインタビューに応じ、シリア政府との交渉を拒否しないが、今はまだ機は熟していないと述べた。

アブディー司令官は、ロシアにシリア危機の政治的解決を支援するよう要請したが、シリア政府があらゆる現実的な提案を拒否し、眼鏡な政策に固執していると批判した。

また、シリア政府に対して、シリア民主軍をシリアの防衛システムの一部とみなし、法律に沿ってその役割や活動を認めるよう求めているが、シリア民主軍の解体が求められるなら、政治的解決を反故にし、真剣な対話を阻害すると述べた。

なお、シリア民主軍側の要求に対してシリア政府からは何らの回答もないという。

 

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、al-Majalla, September 23, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣とヨルダンのサファディー外務大臣がニューヨークで会談し、シリア情勢について協議(2023年9月23日)

第78回国連総会に出席するために米国のニューヨークを訪れているイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣が、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と会談した。

ヨルダンのアンムーン通信(9月23日付)によると、会談では、両国問題や中東地域の諸問題について意見が交わされた。

中東地域の諸問題においては、パレスチナ問題のほか、国連安保理決議第2254号に基づき、シリア危機を「一歩一歩」解決し、シリアの統一と団結、安全と安定を維持し、シリア国民の権利や要求に応えていくためのアラブ世界や国際社会の取り組みについて議論が行われた。

サファディー外務大臣は、ヨルダンと中東地域への脅威、とりわけ麻薬密輸を阻止する必要を強調した。

AFP, September 24, 2023、Ammon News, September 23, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領とアスマー夫人は中国の浙江省杭州市での第19回アジア競技大会記念の晩餐会と開会式に出席(2023年9月23日)

アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人は、中国の浙江省杭州市での第19回アジア競技大会開催を記念して、習近平国家主席と彭麗源夫人が主催した公式晩餐会に出席した。



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続いて、アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人は、同日晩に開催された19回アジア競技大会の開会式に出席した。















開会式には、習近平国家主席のほか、各国要人らも出席した。

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SANA(9月23日付)が伝えた。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市で、北・東シリア自治局による燃料価格引き上げ決定に抗議するデモ(2023年9月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、自治局による燃料価格引き上げ決定に抗議するデモが行われた。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月23日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など37輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所)からシリア領内に新たに進入(2023年9月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など37輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

また貨物車輌25輌からなる有志連合の車列がワリード国境通行所を経由して、シリアからイラク領内に移動した。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた3世帯11人がシリア政府の支配地に脱出(2023年9月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた3世帯11人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、シリア政府の支配地に脱出した。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県、ハマー県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2023年9月23日)

イドリブ県では、イナブ・バラディー(9月24日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

これに対してシャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団は、シリア政府の支配下にあるハザーリーン村近郊のシリア軍の陣地や拠点を攻撃、戦車1輌を破壊した。

シリア軍も、サルミーン市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプなどを砲撃、これにより住民2人が死亡、子供を含む2人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区、ザクーム村、カルクール村一帯で砲撃戦を行った。

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アレッポ県のハムラーン通行所をめぐって、シャフバー連合がシリア国民軍と交戦、シャーム解放機構の増援部隊はトルコ軍の封鎖をかわしてトルコ占領地に侵入(2023年9月23日)

アレッポ県では、イナブ・バラディー(9月23日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるアフタリーン市一帯、バルアーン村、ハリーマ村、ナアマーン村などで、シリア国民軍諸派と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動し、シャーム解放機構ともつながりがあるシャフバー連合が交戦、これによりバーブ市とラーイー村を繋ぐ街道が寸断された。

戦闘による死傷者の詳細は不明だが、シリア国民軍の憲兵隊3人と、アブー・ヤアクーブ・カッバースィーンを名乗るシャーム自由人イスラーム運動の司令官が死亡した模様。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、シリア国民軍のスルターン・ムラード師団と、同軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)で、バルアーン村、アフタリーン市一帯のほか、ワーシュ村、タッル・バッタール村一帯でも戦闘が行われた。

またシリア人権監視団によると、トルコ軍が、占領下の「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を結ぶアレッポ県のガザーウィヤ村とダイル・バッルート村の通行所一帯に戦車や装甲車を展開させ、両通行所を閉鎖、シャーム解放機構の増援部隊の通過を阻止した。

だが、シャーム解放機構の部隊は舗装されていない山道を通って、「オリーブの枝」地域内に侵入、シャーム自由人イスラーム運動の旗を掲げてバーブ市方面に向かったという。

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