外務在外居住者省は米英仏独による「シリア革命」13周年記念声明を非難(2024年3月17日)

外務在外居住者省は米国、英国、フランス、ドイツが「シリア革命」開始日とされる3月15日(2024年は13周年にあたる)に恒例の共同声明を発表したことを受け、2日後の17日にこれに対する非難声明を発表した。

関連記事:米英仏独は「シリア革命」12周年に合わせて共同声明を出し、シリアにおける紛争の政治的解決に向けた真の永続的な進展がみられるまで、政府との関係を正常化しないと改めて表明(2023年3月17日)

当該声明の全訳は次のとおり。

米国、イギリス、フランス、ドイツの各政府は過去13年間にわたって、シリア・アラブ共和国に対するあらゆる戦争ツールを用いることで、同国に対する敵対的なアプローチを続けてきた。こうしたツールのなかには、扇動キャンペーンに始まり、人々を惑わせる情報やあからさまな嘘の拡散、テロ組織や分離主義民兵組織への投資、違法な国際的同盟の結成、シリア国民に対する一方的であり強制的かつ非人道的な措置の適用、シリアの領土に対する直接的な占領などが含まれる。

シリア・アラブ共和国は、これら4か国の政府が3月15日付で発表した声明を非難する。これはシリア・アラブ共和国に対する破壊的な政策の継続であり、えん罪のねつ造、シリア国家のイメージを歪めることを目的としたプロパガンダの拡散、シリア国民の権利、特に生活と発展の権利に対する巨大な侵害から世界の目をそらすことなど、彼らがこれまで慣れ親しんできた行為の繰り返しである。

これら4か国の政府による、『シリア人の苦しみに終止符を打つために努力を結集させている』との主張は、シリア国民に課せられた違法な強制措置がもたらす壊滅的な影響を隠蔽することを目的とした政治的偽善、そして道徳的堕落以外の何物にもあたらない。こうした強制措置の影響はシリア人の生活のあらゆる面に及んでおり、シリア人の不動心を強化し、シリア人避難民が元々いた場所に帰還することを可能にするために必要であった早期復興プロジェクトを大きく妨げた。

真の正義を達成するには、シリア人に帰属すべき自然の資源・財産の盗難によって生じた巨額の損失を彼らに補償し、不吉な連合軍による犠牲者の家族に適切な処遇を与え、同軍による攻撃によって死亡した数千人の行方を明らかにし、シリア北東部で不法駐留している米軍が行っている誘拐や強制失踪といった慣行により行方不明になったすべての人々の行方を明らかにすることが必要である。

当該声明の起草者らが、シリアの復興に向けた資金提供や制裁の解除に関連する前提条件を提示する際に用いた政治的脅迫の言語は、第一にシリアの危機を長引かせ、そして彼らの利益に資するかたちで彼らの偏狭なアジェンダに適合する政治的枠組みを押し付けることを目的とした時代遅れの植民地主義的言語以外の何物でもない。

13年間にわたって、さまざまな側面やツールを備えた巨大な戦争機構の面前で不屈であり続けたシリア国民は、いかなる者が自身に条件や命令を行うことを許すことはないだろう。シリア国民はシリア人の血を流し、彼らの功績を破壊し、彼らの富を盗むことに貢献した全ての人々に立ち向かうことを決意しており、彼らに政治的、法的、道徳的な責任を負わせることを決意している。

al-Watan, March 18, 2024、Facebook, March 18, 2024、SANA, March 17, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県タッル・アブヤド市一帯をドローンで爆撃、18歳の若い男性1人が死亡、複数が負傷(2024年3月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を無人航空機(ドローン)1機で爆撃し、18歳の若い男性1人が死亡、複数が負傷した。

トルコ軍はまた、カールータ村とハッラーブ・シャムス村に対しても2機のドローンで爆撃を行った。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の無人航空機(UAV)を迎撃、無人水上艦艇5隻と無人航空機1機を自衛のため破壊したと発表(2024年3月17日)

米中央軍(CENTCOM)は午前2時31分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間16日午前7時50分から午前8時15分にかけて、フーシー派がイエメン領内の支配地域から紅海に向けて2機の無人航空機(UAV)を発射、CENTCOMがうち1機のUAVと交戦し、これを破壊、もう1機は紅海に墜落したものと推定されると発表した。

また、午後9時から午後10時30分にかけて、CENTCOMはフーシー派支配地域で自衛のため無人水上艦艇5隻と無人航空機1機を破壊したと付言した。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を8回攻撃(2024年3月17日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、3月17日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前2時20分、ワッザーニー村に面する地域に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

午後12時50分、メトゥラ町を攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時00分、アースィー陣地にあるスパイ設備を14.5mm機関砲で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時30分、マルジュ陣地を砲撃。

午後3時30分、占領下のカフル・シューバー丘陵地帯にあるサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃。

西部地区

午後3時15分、マタット入植地一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後6時30分、ハーニータ陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後8時30分、マルキヤ入植地に入ろうとしたイスラエル軍車輛複数輌を砲撃。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前9時13分、アッカ市への複数の砲撃が夜間確認され、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機がヒヤーム村地域にあるヒズブッラーの軍事複合施設1ヵ所を攻撃。昨夜、ジェット戦闘機複数機がカフルカラー村地域にあるヒズブッラーの監視ポスト1ヵ所を攻撃、砲兵部隊がマイサート村地域の脅威を排除。ガジャル村、ドブ山に夜間多数の砲撃が確認され、イスラエル軍が砲弾発射地を攻撃。

午後1時56分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、レバノン領内の4ヵ所(アイタルーン村、アルマー・シャアブ村、マルワヒーン村地域)でヒズブッラーのテロ標的(テロ・インフラ、監視ポスト、郡司複合施設)を同時に攻撃。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Qanat al-Manar, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県フーア市で住民数十人がジャウラーニー指導者打倒、刑務所の開放、総合治安機関の解体などを求めて抗議デモ(2024年3月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるフーア市で住民数十人が、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者打倒、刑務所の開放、総合治安機関の解体などを求めて抗議デモを行った。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがヒムス県ダビーヤート・ガス田一帯にあるシリア軍第18師団と国防隊の陣地複数ヵ所を襲撃(2024年3月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがダビーヤート・ガス田一帯にあるシリア軍第18師団と国防隊の陣地複数ヵ所を襲撃し、戦闘となった。

この戦闘でダーイシュのメンバー2人が死亡した。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるハマー県、アレッポ県、イドリブ県各所を自爆型FPV無人航空機ドローン7機で攻撃、対するシャーム解放機構はアレッポ県で特攻自爆攻撃を行い、シリア軍兵士多数を殺傷(2024年3月17日)

ラタキア県では、、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるナフシャッバー村一帯でシリア軍の士官(中尉)1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シャーム解放機構も、アブー・アリー山一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

これに対して、シリア軍はトゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にある県北部のヤマディーヤ村の学校を自爆型FPV無人航空機(ドローン)1機で攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のタッル・ワースィト村、ヒルバト・ナークース村を自爆型FPV無人航空機(ドローン)4機で攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構のアサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)部隊と機甲旅団が、シリア政府の支配下にあるカブターン・ジャバル村一帯でシリア軍に対して数時間にわたって特攻自爆(インギマーシー)攻撃を行い、激しい戦闘の末、シリア軍兵士2人を殺害、7人を負傷させ、戦車1輌を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるビダーマー町で羊を乗せた貨物車輛2台を自爆型FPV無人航空機(ドローン)2機で攻撃、これにより住民2人が負傷した。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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米軍は違法に基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機で軍装備品や兵站物資を輸送(2024年3月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県スブハ村の給水ステーション近くにあるシリア民主軍の陣地1ヵ所を地元武装集団が攻撃、シリア民主軍はユーフラテス川西岸にあるシリア軍の陣地複数ヵ所に向けて発砲(2024年3月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるスブハ村の給水ステーション近くにある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地1ヵ所を地元武装集団が攻撃した。

これに対して、シリア民主軍は対岸のユーフラテス川西岸にあるシリア軍の陣地複数ヵ所に向けて発砲した。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求(2024年3月17日)

スワイダー県では、スワイダー24(3月17日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が「シリア革命」開始13周年(3月15日)に合わせて抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フィキーア村でシリア軍の軍用車輛1台の通過に合わせて、正体不明の武装集団が仕掛けた爆弾が爆発、士官(大尉)1人が死亡、兵士4人が負傷した。

またサナマイン市では、住民1人が正体不明の男性によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024、Suwayda 24, March 17, 2024などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がシリアを訪問し、首都ダマスカスでミクダード外務在外居住者大臣と会談(2024年3月17日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がシリアを訪問し、首都ダマスカスでファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談した。

会談では、シリアと国連の連携状況、シリア問題担当国連特別代表事務所をはじめとする施設の提供などについて意見が交わされた。

SANA(3月17日付)が伝えた。


AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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国防省はイスラエル軍がシリア南部の複数ヵ所を爆撃、関係者1人が負傷、若干の物的損害を被ったと発表(2024年3月17日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が17日午前0時42分に占領下のゴラン高原上空からシリア南部の複数ヵ所を爆撃、シリア軍防空部隊がミサイルの一部を撃破したものの、軍関係者1人が負傷、若干の物的損害を被ったと発表した。

SANA(3月17日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の爆撃ではダマスカス郊外県カラムーン地方のヤブルード市とナブク市を結ぶ地域にあるシリア軍の施設内のレバノンのヒズブッラーの武器弾薬庫1ヵ所、工兵大隊基地近くが標的となった。

AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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アッバース国防大臣がイランを訪れ、首都テヘランでイランのアーシュティヤーニー国防軍需大臣と会談(2024年3月17日)

アリー・マフムード・アッバース国防大臣(兼軍武装部隊副司令官、中将)がイランを訪れ、首都テヘランでイランのモハンマド・レザー・アーシュティヤーニー国防軍需大臣(兼副参謀長)と会談した。

両大臣は、共通の関心事について意見を交わし、対話の継続を確認するともに、イスラエルによるガザ地区への攻撃を非難、国連がパレスチナ人へのジェノサイドを停止させるために責任を負うべきだと強調、シリアへのイスラエル軍の執拗な攻撃についてもこれを非難した。









SANA(3月17日付)が伝えた。


AFP, March 17, 2024、ANHA, March 17, 2024、‘Inab Baladi, March 17, 2024、Reuters, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024、SOHR, March 17, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはロシア軍が米国占領下の55キロ地帯からダイル・ザウル県ビシュリー山に退避したヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の司令基地を爆撃し、これを破壊、装備と人員に甚大な損害を与えたと発表(2024年3月17日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍が米国の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)からダイル・ザウル県のビシュリー山の要害に退避したヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の司令基地を爆撃し、これを破壊、装備と人員に甚大な損害を与えたと発表した。

SANA(3月17日付)、RIAノーヴォスチ通信(3月17日付)が伝えた。

RIA Novosti, March 17, 2024、SANA, March 17, 2024をもとに作成。

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