シリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)はラッカ市ダーイシュのイラク人幹部1人を殺害(2024年3月23日)

ラッカ県では、ANHA(3月24日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)がラッカ市中心部で精密な治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部1人を殺害した。

シリア民主軍がテレグラム(https://t.me/sdf_press)などを通じて明らかにしたところによると、殺害されたのはイラク人のシャリーフ・シーハーン容疑者。

ラッカ市内で統合を求めたが拒否し、抵抗したため、シリア民主軍が射殺、所有していた武器や装備を押収した。

AFP, March 24, 2024、ANHA, March 24, 2024、‘Inab Baladi, March 24, 2024、Reuters, March 24, 2024、SANA, March 24, 2024、SOHR, March 24, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)ホラサン州が22日のロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件への関与を認める(2024年3月23日)

ロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎に併設された7,300人収容の大ホールで3月22日、何者かが銃を乱射、その後火災が発生した事件に関して、ロシア連邦捜査委員会は、133人が死亡、100人以上が負傷したと発表した。

連邦捜査委員会はまた、実行犯と見られる4人を含む11人の容疑者を拘束したとしたうえで、ウクライナ側に国境を越えるための窓口が用意されており、容疑者らがウクライナに逃亡しようとしていたと主張、ウクライナ側の協力の可能性を示唆した。

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これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(3月23日付)は、複数の治安筋の話として、ダーイシュの戦闘員がクロッカス市でキリスト教徒の大群衆に対して、過去数年において最も激しい連携攻撃を加えた、と伝えた。


また、これと前後して、ダーイシュ(イスラーム国)のホラサン州はテレグラムのアカウントを通じて声明を出し、「戦闘員らが、ロシアの首都モスクワ郊外の群衆を攻撃し、その後基地に無事撤退した」と発表、関与を認めた。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、RIA Novosti, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局は22日にロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件を非難(2024年3月23日)

北・東シリア地域民主自治局はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/aanes.official/)などを通じて渉外関係局の声明を発表し、22日にロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件を「テロ行為」と断じたうえで、「あらゆる表現で非難」すると表明、「我が国民と北・東シリアにおける構成集団の名」でロシアの政府と国民に哀悼の意とお見舞いの言葉を伝えた。

 

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのプーチン大統領に弔電を送り、22日にロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件で死傷者が出たことに遺憾の意を示す(2024年3月23日)

アサド大統領はロシアのヴラジーミル・プーチン大統領に弔電を送り、22日にロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件で死傷者が出たことに遺憾の意を示すとともに、犠牲者の家族にお見舞いの言葉を送った。

アサド大統領はまた、事件を「卑劣なテロ攻撃」と断じてこれを非難、無辜の民間人を狙ったこうした行為が、「ロシア国民をその原則や、主権と自決を遵守しようとする姿勢から逸脱させることがまったく不可能であることを示しており、ネオナチとその支援者がドンバスでの特別軍事作戦で痛ましい敗北を被ったこととつながりがある」と主張、ウクライナや西側諸国を暗に非難した。

アサド大統領はその後、プーチン大統領と電話会談を行い、自身とシリア国民の名のもとに、ロシアの指導部と国民に対して哀悼の意を示すとともに、ロシアによるテロおよびテロリストとの戦いを支援すると伝えた。

アサド大統領は会談で以下の通り伝えた。

ロシアがテロに晒されるのは、歴史を通じて今回が初めてではないが、その都度勝利を収めてきた。
モスクワでの今回のテロ攻撃は、テロ行為がテロリストを完全に抹殺することなくしては止まないことを示している。
ダーイシュ(イスラーム国)はナチズムと双子関係にあり、その精神的な父は一つだ。
ロシア全国民の心の痛みがどれほどのものであるかを知っている。だが、ロシアがこの試練において勝利を収めることを信じている。我々シリアは、あなた方の勝利を待っている。なぜなら、我々もテロに苦しんでいるからだ。テロとナチズムへの勝利は、テロリストがもたらした被害を補償することになる。

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フサイン・アルヌース首相は、ロシアのミハイル・ミシュスチン首相に弔電を送り、22日にロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件を犠牲者に哀悼の意を示すとともに、もっとも厳しい評点で卑劣なテロ行為を非難、国際テロに対峙するロシア政府との協力を強化すると表明した。

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ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長は、ロシアのヴャチェスラフ・ヴォロージン連邦国家院(ドゥーマ)議長とワレンチナ・マトヴィエンコ連邦院議長に書簡を送り、22日にロシアの首都モスクワ近郊のクロッカス市庁舎の大ホールでの銃乱射事件を犠牲者哀悼の意を示すとともに、負傷者にお見舞いを伝え、テロ行為を非難、ロシアの遺族らと連帯すると表明した。

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SANA(3月23日付)が伝えた。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の無人航空機(UAV)4機、地下貯蔵施設3ヵ所を破壊したと発表(2024年3月24日)

米中央軍(CENTCOM)は午前4時22分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間22日午前4時22分頃から午後11時10分頃にかけて、CENTCOMがフーシー派の支配地域で無人航空機(UAV)4機と交戦、これを破壊することに成功、この間、フーシー派は支配地域から紅海に向けて対艦弾道ミサイル(ASBM)4発を発射したが、CENTCOM、有志連合、商船からの被害報告はなかったと発表した。

また、CENTCOMは、フーシー派の地下貯蔵施設3ヵ所に対して自衛攻撃を実施したと付言した。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を5回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年3月23日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、3月23日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後12時20分、クファー・ブルム(キブツ)にあるアイアン・ドーム防空システム2基を自爆型無人航空機(ドローン)2機で攻撃し、正確に損害を与えた。

午後1時10分、占領下シャブアー農場のレーダー・サイトのスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時15分、バイヤード・バリーダー陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時50分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯にルワイサート・イルム陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午後5時56分、マルキヤ入植地を砲撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が戦死したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後7時19分、ドブ山、マルガリオット入植地、ショメラ入植地地域にレバノン領からの複数回の砲撃を確認、午後にはクファー・ブルム(キブツ)の2ヵ所に航空機の部品について報告があったが、負傷者はなかった。イスラエル軍は先ほど、カフルカラー村にあるヒズブッラーの軍事複合施設1ヵ所にテロリストが入ったことを確認、ジェット戦闘機複数機がこれを爆撃。ジェット戦闘機複数機はまた、ナークーラ村、アイター・シャアブ村にあるヒズブッラーの軍事複合施設複数ヵ所を攻撃。ヒヤーム村にあるヒズブッラーの標的も攻撃。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Qanat al-Manar, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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ラッカ県北部の砂漠でキノコ(カムア)を採取中にダーイシュのスリーパーセルに拉致された国防隊メンバー4人が遺体で発見(2024年3月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、21日に県北部のフマー砂漠でキノコ(カムア)を採取中にダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに拉致された国防隊メンバーや住民らのうち、国防隊メンバー4人が遺体で発見された。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アアザーズ市でトルコ治安機関の高官らが乗った車列の進行を阻止しようとして逮捕された若者らの釈放を求める抗議デモ(2024年3月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市のシリア国民軍憲兵隊の支部前で、トルコ治安機関の高官、シリア革命反体制国民連立、同連立傘下の暫定内閣の高官が乗った車列の進行を阻止しようとして逮捕された若者らの釈放を求める抗議デモが行われ、住民らが参加した。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる2人組が、ダイル・ザウル県スワル町のシリア民主軍の検問所を襲撃、兵士2人を殺害(2024年3月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られるオートバイに乗った2人組が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるスワル町の人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所を襲撃、兵士2人を殺害した。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部でシリア軍兵士1人を殺害、シャーム解放機構がラタキア県でシリア軍の自爆型ドローン1機を撃墜(2024年3月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46連隊基地一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるタディール村に対してミサイル攻撃を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村一帯を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がトルコマン山一帯でシリア軍の自爆型ドローン1機を撃墜した。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊で、シリア国民軍に所属するマジド軍と、シャーム解放機構に近いアウラーン自由人が交戦(2024年3月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市東のジュッブ・ナアサーン村で、シリア国民軍に所属するマジド軍と、シャーム解放機構に近いアウラーン自由人が、密輸をめぐるトラブルで撃ち合いとなった。

また、ターディフ市の市場でも、ムスリム同胞団の系譜を汲むシャーム軍団とハズーリー部族の若者が撃ち合いとなった。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年3月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求(2024年3月23日)

スワイダー県では、スワイダー24(3月23日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求した。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024、Suwayda 24, March 23, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、スムーカ村、ハルバル村、ウンム・フーシュ村を攻撃(2024年3月23日)

アレッポ県では、ANHA(3月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、スムーカ村、ハルバル村、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、このうちマーリキーヤ村への攻撃は無人航空機(ドローン)1機によるもの。

AFP, March 23, 2024、ANHA, March 23, 2024、‘Inab Baladi, March 23, 2024、Reuters, March 23, 2024、SANA, March 23, 2024、SOHR, March 23, 2024などをもとに作成。

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