国連難民高等弁務官事務所(UNHCR):イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて、レバノンからシリア北西部(イドリブ県、アレッポ県)に約56世帯が避難・帰還(2024年10月3日)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はシリア北西部にかかる速報#1を発表し、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて、レバノンからシリアへの避難民・帰還者が急増するなか、シャーム解放機構の支配下にある「シリア北西部」に避難したシリア人は比較的少ないとしつつも、イドリブ県とアレッポ県への約56世帯の避難を確認したと発表した。

避難したシリア人のほとんどは、親戚の家や自宅で避難生活を送っており、シリア北西部に留まる意向を示しているという。

UNHCRは、シリア北西部への避難民の流入に備えて、テント800張と基本救援物資キット830セットを含む必需品を配布する準備を整えたという。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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シリア対応調整者:アレッポ県とイドリブ県の農村地帯各所の住民が、軍事作戦発生の兆候が増しているのを受けて、シリア北部の比較的安全な地域に避難(2024年10月3日)

トルコ占領地とシャーム解放機構主体の反体制派の支配地での人道状況をフォローしているシリア対応調整者は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1)などを通じて声明を出し、シリア北部各所の住民の間で避難の動きが増加していると発表した。

声明によると、住民避難の動きは以下の通り。

シリア政府支配地との境界に位置するアレッポ県とイドリブ県の農村地帯各所の住民が、軍事作戦発生の兆候が増しているのを受けて、シリア北部の比較的安全な地域に避難、その数は現時点で4,280人に達している。

トルコ領内の国境地帯からシリア北部に入国したシリア難民が9月の1ヵ月だけで1万1134人に達しており、10月2、3人の2日間には数百人が新たに入国している。

7月から9月末にかけてレバノンからシリア北部に避難したシリア難民は1867人に達しており、さらなる増加が見込まれている。

イナブ・バラディー(10月4日付)が、シリア対応調整者に対して行った取材によると、避難民は、イドリブ市、アルマナーズ市、ビーラト・アルマナーズ村、サルキーン市、サルワ村、カーフ村、アティマ村などに押し寄せているという。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はレバノン南部に潜入したイスラエル軍将兵17人を殺害したことを確認したと発表(2024年10月3日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、10月3日の戦果について以下の通り発表した。

午前0時15分、ハニタ(キブツ)に集結するイスラエル軍部隊を砲撃し、正確に損害を与える。

午後2時00分、ミスカヴ・アム入植地を移動するイスラエル軍部隊をロケット砲で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)マールーン・ラアス村方面に潜入したイスラエル軍歩兵部隊の進軍に対して即席爆弾2発を爆発させる。

午前9時15分、レバノンの都市、村、民間人に対する攻撃への報復として、イールオン(キブツ)に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午前9時15分、同じく報復として、クファル・ギラディ(キブツ)に集結するイスラエル軍部隊をファラク・ロケット弾複数発で攻撃。

午前9時15分、同じく報復として、ラミム村に集結するイスラエル軍部隊をファラク・ロケット弾で攻撃。

午前9時15分、同じく報復として、ミスカヴ・アム入植地の森林地帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午前10時15分、同じく報復として、ファーティマ・ゲートから進軍を試みたイスラエル軍部隊を砲撃により撃退。

午前10時45分、同じく報復として、シュトゥラ入植地・ラーヒブ陣地間に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午前11時00分、同じく報復として、ラーヒブ陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット弾複数発で攻撃。

午前11時30分、同じく報復として、アダミット(キブツ)近くに集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午前11時30分、同じく報復として、ラーヒブ陣地を移動中のイスラエル軍部隊を砲撃し、直接の損害を与える。

午前11時40分、同じく報復として、ティベリアス市をロケット弾で攻撃。

午後12時00分、同じく報復として、マールーン・ラアス村のタルティーラ地区に潜入したゴラニ旅団の部隊を即席爆弾1発を爆発させ、兵士らを殺傷。

午後12時00分、同じく報復として、ヤールーン村の共同墓地方面から潜入を試みたイスラエル軍歩兵部隊に対して「サジール」爆弾を爆発させ、兵士らを殺傷。

午後12時20分、同じく報復として、サアサア入植地に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後12時45分、同じく報復として、サアサア入植地に集結するイスラエル軍部隊をファラク・ロケット弾で攻撃。

午後12時45分、同じく報復として、サアサア入植地に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後1時00分、同じく報復として、ショメラ入植地に集結するイスラエル軍部隊をファラク・ロケット弾で攻撃。

午後1時10分、同じく報復として、ビッサ村(アヴィヴィム入植地)に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アヴィヴィム入植地に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後3時5分、同じく報復として、ナトゥア入植地でメルガバ戦車1輌を地対地ミサイル1発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ウダイサ村近郊のハラージュ村の丘陵地帯に潜入し、集結していたイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後4時40分、同じく報復として、アッカ湾のサフニーン軍事産業基地をロケット弾で攻撃。

午後5時45分、同じく報復として、クファル・ギラディ(キブツ)に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後6時15分、同じく報復として、メトゥラ町とその果樹園に対してカチューシャ砲100発、ファラク・ロケット弾6発を発射。

午後7時00分、同じく報復として、サファド市をロケット弾で攻撃。

午後7時30分、同じく報復として、アヴィヴィム入植地に集結するイスラエル軍をロケット弾で攻撃。

午後9時50分、イスラエル軍が潜入しているハッラージュ村の丘陵地帯と採掘場をロケット弾で攻撃。

午後10時00分、イスラエル軍が潜入しているハッラージュ村の丘陵地帯と採掘場をロケット弾で攻撃。

午後10時20分、バグダーディー陣地をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)「ハイバル」作戦の一環として、ファーディー2ミサイル多数をハイファー市東のナシェル基地に発射。

(補足)作戦司令室は、イスラエル軍将兵17人を殺害したことを確認。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午前2時10分、イスラエル空軍はイスラエル中部のダン市沖で不審な航空標的一つを迎撃。

午前9時41分、イスラエル軍が1時間以上前にレバノンから飛来したUAV1機をナハリヤ市沖で撃破。飛翔体1発が空地に落下。上ガリラヤ地方で警報が発令され、約25発の飛翔体がレバノンから飛来、一部を迎撃、一部は落下を確認。

午前10時50分、イスラエル空軍は夜間、ビント・ジュベイル市一帯で武器が貯蔵されている建物を攻撃、ヒズブッラーのテロリスト約15人を殲滅。イスラエル空軍は、レバノン南部のテロ・インフラ、テロリスト、武器貯蔵施設、監視ポストなど約200のテロ標的を攻撃。イスラエル空軍は前日には、レバノン南部で作戦遂行中のイスラエル軍部隊に飛翔体を発射したテロリストらをラミム丘で殲滅。また、レバノン南部で作戦遂行中の別のイスラエル軍部隊を飛翔体で攻撃したテロリストに対してもイスラエル空軍は爆撃を実施し、これを殲滅。ヒズブッラーのテロリスト2人が今朝、ゴラニ旅団の兵士に発砲、イスラエル空軍が2人をただちに攻撃。

午後12時35分、午前11時18分に下ガリラヤ地方で警報が発令され、多数の飛翔体がレバノンから飛来し、空地に着弾。午前11時18分に上ガリラヤ地方で警報が発令され、飛翔体1発がレバノンから飛来、これを撃破。午前11時30分と31分に西ガリラヤ地方で警報が発令され、約40発の飛翔体がレバノンから飛来、一部を撃破、一部は同地に落下。午前11時45分に西ガリラヤ地方で警報が発令され、敵機1機、不審な飛翔体2つが潜入、これを撃破。午前11時51分、西ガリラヤ地方で警報が発令され、約5発の飛翔体がレバノンから飛来、複数発が落下。

午後4時9分、イスラエル空軍ジェット戦闘機複数機が咲いほど、首都ベイルートにあるヒズブッラーの諜報司令部複数ヵ所を攻撃。

午後4時56分、ヒズブッラーは午後4時時点で12発以上の飛翔体をレバノンからイスラエルに向けて発射。

午後6時00分、イスラエル空軍ジェット戦闘機は、占領下ゴラン高原のマジュダル・シャムス村に対する攻撃などの責任者フドル・シハービーヤを殲滅

午後9時21分、イスラエル空軍は首都ベイルートの武器製造施設、武器貯蔵施設、そのほかのテロ・インフラに対して精密爆撃を実施。

午後10時6分、ハイファ港、上ガリラヤ地方、中部ガリラヤ地方でで警報が発令され、約10発の飛翔体がレバノンから飛来、一部を撃破、残りは空地に落下。

午後10時48分、イスラエル空軍は今週初めの首都ベイルートに対する爆撃で、ヒズブッラーの武器製造に携わっていたマフムード・ユースフ・アニースィーを殲滅

午後11時1分、ヒズブッラーは午後11時時点で、約230発の飛翔体をイスラエルに向けて発射。

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レバノン軍は、タイバ村でレバノン赤十字社とともに避難救援活動を行っていた兵士3人が、イスラエル軍の攻撃で死亡したと発表した。

また、レバノン赤十字社も声明を出し、タイバ村に対するイスラエル軍の攻撃で、4人のボランティアが負傷したと発表した。

保健省も声明を出し、首都ベイルートのバーシューラ地区にある、イスラーム保健機構の事務所が入っているビル対する攻撃で、9人(救急医療隊員)が死亡したと発表した。

ナハールネット(10月3日付)などが伝えた。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Naharnet, October 3, 2024、Qanat al-Manar October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは、ロシア空軍が米占領下の55キロ地帯を出て、ヒムス県とダイル・ザウル県の山岳地帯と砂漠地帯に潜伏していた武装集団の潜伏地4ヵ所に対して爆撃を行ったと発表(2024年10月3日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア空軍が、米国(有志連合)の実質占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を出て、ヒムス県とダイル・ザウル県の山岳地帯と砂漠地帯に潜伏していた武装集団の潜伏地4ヵ所に対して爆撃を行ったと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月3日付)、タス通信(10月3日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 3, 2024、TASS, October 3, 2024をもとに作成。

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イスラエル軍と見られる無人航空機などがラタキア県ジャブラ市一帯、ダマスカス郊外県の国境地帯を攻撃:クナイトラ県もイスラエル軍戦車の砲撃を受ける(2024年10月3日)

ラタキア県では、スプートニク・アラビア語版(10月3日付)によると、シリア軍防空部隊がジャブラ市沖上空に飛来した敵の標的複数発を迎撃したが、1発が同市郊外に着弾し、複数回の爆発が起き、貯蔵施設1棟で火災が発生した。

火災は消防隊の消火作業で鎮火した。

治安筋によると、防空部隊は30分以上にわたり迎撃を行い、ジャブラ市近郊の複数ヵ所を狙った無人航空機とみられる複数の標的に対処した。

シリア人権監視団によると、攻撃がイスラエル軍によるもので、シリア軍防空部隊の迎撃が40分以上にわたった。

標的となった施設は、レバノンのヒズブッラーの貯蔵施設で、これにより電力網が遮断され、ラタキア市とタルトゥース市を結ぶ高速道路が不通となった。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、シャームFM(10月3日付)によると、イスラエル軍の無人航空機複数機がレバノンのベカーア県バアルベック郡ナビー・シート町南の国境地帯に非公式に設置されているジャンター国境通行所への攻撃を試みたが、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、攻撃を阻止した。

サウト・アースィマ(10月3日付)は、バラダー渓谷を首都ダマスカスを結ぶ街道沿線に設置されているリマール検問所が、イスラエル軍無人航空機を迎撃後、科学研究センターに通じる道を封鎖した。

また、防空部隊が、ジュダイダト・シャイバーニー村一帯地域でイスラエル軍の無人航空機複数機への迎撃を試みた、と伝えた。

一方、SANA(10月3日付)は、速報でダマスカス郊外県西上空で爆発音が複数回聞こえたと伝えた。

国営テレビ・チャンネルのイフバーリーヤ(10月3日付)も、ダマスカス郊外県の複数地域で敵の無人航空機を迎撃したと伝えた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が占領下のゴラン高原からブライカ村とビイル・アジャム村を結ぶ街道沿線を戦車で砲撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って96回(うち78回が航空攻撃、18回が地上攻撃)となり、これにより185あまりの標的が破壊され、軍関係者251人が死亡、176人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:45人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:54人

また、民間人も30人(女性8人と子供2人を含む)が死亡、45人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:41回
ダルアー県:17回
ヒムス県:18回
クナイトラ県:9回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:2回
スワイダー県:1回
ラタキア県:1回

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、Sawt al-‘Asima, October 3, 2024、Sham FM, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024、Sputnic Arabic, October 3, 2024などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊は10月1日のイスラエル軍による首都ダマスカスへの攻撃で、マージド・ディーワーニー顧問が死亡したと発表(2024年10月3日)

イラン・イスラーム革命防衛隊は声明を出し、10月1日のイスラエル軍による首都ダマスカスへの攻撃で、マージド・ディーワーニー顧問が重傷を負い、その後死亡したと発表した。
イラン学生通信(ISNA、10月3日付)などが伝えた。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、ISNA, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗は「我々の占領地」内南部の標的1ヵ所を高性能無人航空機1機を初めて投入して攻撃したと発表(2024年10月3日)

イラク・イスラーム抵抗は午後7時23分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、「我々の占領地」内南部の標的1ヵ所を高性能無人航空機1機を初めて投入して、攻撃したと発表した。

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これに関連して、イスラエル軍は午後6時45分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、「イスラエル空軍は先ほど、イスラエル南部でUAV1機を撃破した」と発表した。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)はイスラエルの奥地を多数のヤーファー無人航空機で攻撃したと発表(2024年10月3日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午前8時8分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、イスラエルの奥地を多数のヤーファー無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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米軍(有志連合)が違法に基地を設置し、不法占拠を続けているタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで生まれた1歳の乳児が治療のためにシリア政府の支配地に搬送(2024年10月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍(有志連合)が違法に基地を設置し、不法占拠を続けているタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで生まれた1歳の乳児が、キャンプ内の医療ケアの不足を理由に、シリア政府の支配地に治療のために搬送された。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県カスル村を砲撃し、男性1人が死亡(2024年10月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカスル村を砲撃し、男性1人が死亡した。

シリア軍はまた、カフル・ヌーラーン村、カフル・タアール村、ダーラト・イッザ市、バフフィース村、マクラビース村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シャイフ・スライマーン村一帯に飛来したシリア軍のFPV型無人航空機2機を撃墜した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村を砲撃した。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県、ダイル・ザウル県でダーイシュと交戦する一方、ロシア軍はハマー県、ラッカ県でダーイシュを爆撃(2024年10月3日)

シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵は、ヒムス県のアムール山一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県西部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ロシア軍は、ハマー県北部とラッカ県ラサーファ市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュの潜伏地複数ヵ所を爆撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、高齢の男性1人がラジャート高原の街道で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のカフルジャンナ村入口で、活動家らがテントを設営し、ハワール・キリス村での北の鷹旅団への人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍合同部隊などによる包囲に抗議、座り込みデモを行った。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍の無人航空機がハサカ県カーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道で、車1台を攻撃(2024年10月3日)

ハサカ県では、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機が、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道で、車1台を攻撃し、これを大破させた。

シリア人権監視団によると、この攻撃で、2人が死亡した。

北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)も4日、この攻撃で車に乗っていた男性1人と女性1人が死亡したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタナブ村にあるシリア軍の陣地1ヵ所を攻撃した。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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レバノンから避難したレバノン人は約7万2000人、シリア人は約19万7000人に:一部は北・東シリア地域民主自治局支配地とトルコ占領地に帰還(2024年10月3日)

『ワタン』(10月3日付)は、内務省の移民旅券局筋の話として、イスラエル軍によるレバノンへの攻撃が激化した9月下旬以降、レバノンからシリアに避難したレバノン人の数が約7万2000人、シリア人の数が約19万7000人に達したと伝えた。

同筋によると、10月2日だけで、レバノン人5500人、シリア人1万4400人がシリアに入国したという。

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ANHA(10月3日付)は、イスラエル軍のレバノン攻撃激化を受けて帰国したシリア人避難民のうち、北・東シリア地域民主自治局の支配地出身者らが、自治局とシリア政府支配地を隔てるアレッポ県のアブー・カフフ村の通行所を経由して、自治局支配地に帰還していると伝えた。

帰還したシリア人の1人、ハッジー・イーサー・ジャースィム氏は、ANHAの取材に対して、滞在していたベイルート南部郊外(ダーヒヤ)から北・東シリア地域民主自治局支配下のハイヤ村(マンビジュ市近郊)に帰還するまでに5日もかかったと振り返った。

また、ベイルートのバスタ地区に住んでいたというアンマール・タルハ氏は、シリアへの入国に際して、兵役忌避を問われないためだとして、当局に70万シリア・ポンド(約7000円)を支払わせれたと証言した。

タルハ氏によると、自治局支配地に入るのは用意で、何の障害もなかったと付言した。



シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配地に帰還したシリア難民は、同自治局が用意したアドナーニーヤ・キャンプ、アリーシャ・キャンプ、ナウルーズ・キャンプに収容されているが、同地への人道支援は著しく不足しているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍の憲兵隊が、イスラエル軍のレバノン攻撃激化を受けて帰国したシリア人避難民のうち、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域出身者らに対して、北・東シリア地域民主自治局の支配地とトルコ占領地を隔てるアウン・ダーダート村の通行所を経由して、トルコ占領地に帰還することを認めた。

憲兵隊はアウン・ダーダート村の通行所に2日に到着していた数十世帯の通過を阻止していた。

だが、同監視団によると、憲兵隊は通行所を通過する際に、1人あたり約150米ドルのみかじめ料を避難民に支払わせているという。

一方、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、アウン・ダーダート村の通行所を経由して、シリア人避難民2000人以上がトルコ占領地に帰還した。

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サマル・スィバーイー社会問題労働大臣が国連人口基金シリア事務所のムリエル・マフィコ代表と会談、イスラエル軍のレバノン攻撃激化に伴い、シリアに入国している避難民への対応について協議した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024、October 4, 2024、al-Watan, October 3, 2024などをもとに作成。

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外務在外居住者省で副大統領に就任したミクダード前外務在外居住者大臣とサッバーグ外務在外居住者大臣の引き継ぎ式が行われる(2024年10月3日)

外務在外居住者省は、首都ダマスカスのカフルスーサ区にある本舎で、副大統領に就任したファイサル・ミクダード前外務在外居住者大臣とバッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣の引き継ぎ式が行われた。



ミクダード副大統領はまた、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と電話会談を行い、地域における危機や情勢について協議、これに対処するために連携する必要があることを確認した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。

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