UNRWA:パレスチナ難民4,500人がレバノンからシリアに避難、アンケート調査によると、その半数がシリア内戦でレバノンに避難していた難民(2024年10月28日)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエルのレバノン攻撃激化に伴うシリアへの避難民にかかる報告書(Report #8)を発表した。

報告書は、10月24日から10月27日の情報に基づくもので、レバノンからシリアへの避難者の推計は44万人(UNHCR)で、うち10月27日までに、レバノンで暮らしていたパレスチナ難民904世帯(約4,500人)がUNRWAのシリア事務所に支援を求めてきた。

実際にはこれよりも多いパレスチナ難民が避難を余儀なくされていることが予想される。

UNRWAは、シリア国内の各地にある避難施設で暮らすパレスチナ難民のニーズを把握し、これに対応するため、シリア政府の監督のもと、当局と引き続き連携を図っているとしている。

そのうえで、UNRWAは、詳細なデータを収集し、新規避難者の緊急ニーズを評価するためのアンケートを実施したことを明らかにした。

それによると、10月27日現在で、733世帯(2,197人)がこのアンケートに回答、うち、77%以上が女性と子供で、1%が障がい者で、その大半は人口密集地に避難、親戚や友人の元に身を寄せているという。

また、回答者のうち56%が、シリア内戦に際してレバノンに避難していた元シリア在住者で、94%が、レバノンでの治安状況の悪化をシリアへの帰還の主な理由としてあげていたという。

また約90%が家族とともに、約80%がレバノンに避難する前に住んでいたシリア国内の居住地に帰還、ほとんどの回答者が現在、友人や親族に住まいや基本的な生活支援を頼っているため、シリアへの持続可能な帰還を実現するためには物質的な支援の提供が不可欠だという。

さらに、多くの回答者がシリアで損傷を受けた自宅の修繕支援も求めているという。

AFP, October 29, 2024、ANHA, October 29, 2024、‘Inab Baladi, October 29, 2024、Reuters, October 29, 2024、SANA, October 29, 2024、SOHR, October 29, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がスール市などレバノン南部各所を爆撃し、スール市で7人が死亡、10人が負傷(2024年10月28日)

ナハールネット(10月28日付)、NNA(10月28日付)、マナール・チャンネル(10月28日付)などによると、イスラエル軍は、スール市などレバノン南部各所を爆撃し、スール市では7人が死亡、10人が負傷した。

28日の戦況に関して、イスラエル軍は、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノン南部での戦闘で兵士1人が死亡したとする声明を発表した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、10月28日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して30回の攻撃を実施したと発表した。

レバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部では、ワッザーニー村近く、カフルカラー村近くに集結するイスラエル軍部隊などを攻撃したほか、イスラエル領内のヨドファット入植地(アッカ市南東)の軍需産業企業をロケット弾で攻撃した。

イスラエル軍の発表によると、午後11時00分の時点で、ヒズブッラーは約150発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Naharnet, October 28, 2024、NNA, October 28, 2024、Qanat al-Manar October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を4件、55キロ地帯への侵犯を11件確認したと発表(2024年10月28日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を4件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、F/A-18戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機2機、MC-12W偵察機1機による領空侵犯を11件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月28日付)、タス通信(10月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 28, 2024、TASS, October 28, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合所属のボーイングP-8ポセイドン対潜機1機が地中海東部を飛行中のロシア軍S-35戦闘機1機に危険な接近をしたと発表(2024年10月28日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、米主導の有志連合所属のボーイングP-8ポセイドン対潜機1機が地中海東部を飛行中のロシア軍S-35戦闘機1機に危険な接近、ロシア軍パイロットはプロ意識を発揮し、衝突を防ぐための適切な措置を講じたと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月28日付)、タス通信(10月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 28, 2024、TASS, October 28, 2024をもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗は「我々の占領地」北部の軍事標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年10月28日)

イラク・イスラーム抵抗は28日午前5時40分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、「我々の占領地」北部の軍事標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。


AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)はアラビア海で船舶SCモントリオールとマースク・カオルーン、紅海でモタロを標的とする軍事作戦を実施したと発表(2024年10月28日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後10時41分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、アラビア海で船舶SCモントリオールとマースク・カオルーン、紅海でモタロを標的とする3つの軍事作戦を実施したと発表した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県CONOCOガス田に違法に駐留する米軍(有志連合)が、シリア政府の支配下にあるマリーイーヤ村、ジャフラ村を砲撃(2024年10月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に駐留する米軍(有志連合)が、シリア政府の支配下にあるマリーイーヤ村、ジャフラ村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県東部の砂漠地帯に潜伏するダーイシュを狙って爆撃(2024年10月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、県東部の砂漠地帯に潜伏するダーイシュ(イスラーム国)を狙って爆撃を実施した。

一方、ダーイシュはアーラーク油田近くでシリア軍士官(少尉)1人を含む2人を襲撃し、殺害した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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イランの支援を受ける地元武装集団がダイル・ザウル県でシリア民主軍、アサーイシュの拠点を攻撃(2024年10月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イランの支援を受ける地元武装集団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるズィーバーン町のハフル給水所に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地など2ヵ所をロケット弾で攻撃し、交戦した。

地元武装集団はまた、スブハ村にある内務治安部隊(アサーイシュ)の軍事拠点1ヵ所を機関銃で攻撃し、交戦した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機複数機がヒムス県のジュースィーヤ国境通行所とナッザーリーヤ村を爆撃し、2人死亡(2024年10月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機がジュースィーヤ国境通行所を爆撃した。

イスラエル軍戦闘機はまた、その直後にクサイル市近郊のナッザーリーヤ村近くで車複数台を狙って爆撃を行い、乗っていた2人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って130回(うち106回が航空攻撃、24回が地上攻撃)となり、これにより207あまりの標的が破壊され、軍関係者268人が死亡、188人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:50人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:62人
身元不明人:4人

また、民間人も43人(イエメン人医師とその妻、3人の子供を含む)が死亡、53人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:50回
ダルアー県:17回
ヒムス県:36回
クナイトラ県:15回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回
スワイダー県:2回
ラタキア県:2回

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県、ハマー県、イドリブ県を砲撃(2024年10月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、アススース村、カスル村、カフル・アンマ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構とともに「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するナスル軍がバーブ平原でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を砲撃した。

シリア軍はまた、サルミーン市を砲撃し、若い男性1人と10歳の女児1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で、正体不明の武装集団の襲撃で、床屋を営む男性1人が死亡、子ども2人が負傷した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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ラフムーン内務大臣、ハズィーム運輸大臣、ハリータ地方行政環境大臣、アブドゥッラウーフ財務大臣が、ナスィーブ国境通行所を訪れ、通関業務や出入国業務を視察:ヨルダン経由で避難したレバノン人は1万人(2024年10月28日)

ダルアー県では、『ワタン』(10月28日付)によると、アフマド・ラフムーン内務大臣、ズハイル・ハズィーム運輸大臣、ルアイ・ハリータ地方行政環境大臣、リヤード・アブドゥッラウーフ財務大臣、ナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)を訪れ、通関業務や出入国業務を視察した。

ラフムーン内務大臣に同行したダルアー県のアスアド・トゥーカーン県知事は、『ワタン』(10月28日付)の取材に対して、ナスィーブ国境通行所の拡張工事が開始されたことを明らかにした。

また、イスラエルのレバノン攻撃激化に伴うレバノンからシリアへの避難民の流れに関しては、これまでにヨルダン経由で避難したれレバノン人が約10,000人に達していることを明らかにした。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024、al-Watan, October 28, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カフルタハーリーム町で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒と逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年10月28日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるカフルタハーリーム町で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒と逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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進歩国民戦線中央指導部がバアス党中央指導部改編、ジャラーリー内閣発足後初となる会合を開催(2024年10月28日)

進歩国民戦線中央指導部がムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール副書記長(バアス党)を議長として会合を開催した。

会合は、バアス党中央指導部改選およびムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー内閣発足後初めてで、イスラエルによるガザ地区とレバノンへの攻撃などの中東情勢、書記長であるアサド大統領からの指示を実行するにあたっての加盟政党の役割などについて議論した。

SANA(10月28日付)が伝えた。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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社会問題労働省はラタキア県、ダマスカス郊外県、スワイダー県でNGOがレバノンから避難(帰還)したシリア人とレバノン人の女性や子どもを対象とした支援を行ったと発表(2024年10月28日)

社会問題労働省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mosal.syria/)を通じて、ラタキア県の複数のNGOが県内に設置されている収容センターで、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてレバノンから避難(帰還)したシリア人とレバノン人のための食料、物資、女性を対象とした医療、子どもを対象としたレクリエーション、メンタル・ケアといった支援を提供したと発表した。

また、ヌール救援開発財団が、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ町、スワイダー県のサリーム村で、女性を対象とした衛生、医療、メンタル・ケア、子どもを対象としたリクリエーションといった支援を行ったと発表した。

AFP, October 28, 2024、ANHA, October 28, 2024、‘Inab Baladi, October 28, 2024、Reuters, October 28, 2024、SANA, October 28, 2024、SOHR, October 28, 2024などをもとに作成。

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