占領下ゴラン高原の住民が農地接収に抗議、イスラエルは実弾や催涙ガスでこれを強制排除、10人が逮捕され、数十人が負傷(2023年6月21日)

イスラエル軍が20日に、占領下にあるゴラン高原(シリア領クナイトラ県)のマスアダ村東のハファーイル地区に部隊を派遣し、風力発電システムを設置するために農地の封鎖したことに抗議するためのゼネストと抗議行動が、マスアダ村およびその東のハファーイル地区で住民によって行われた。

マスアダ村とマジュダル・シャムス村の間に位置するマルジュ地区のアビー・ザッル・ガッファーリー廟に集まった数百人の住民は、イスラエル軍が封鎖したハファーイル地区に向かって行進し、イスラエルの占領や恣意的犯罪行為に抗議の意思を示したが、イスラエル軍が住民を方位、実弾や催涙ガスを発射し、強制排除した。

これにより、住民数十人が負傷、また10人が逮捕された。




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また、シリア政府の支配下にあるクナイトラ県の県庁所在地のバアス市では、バアス党クナイトラ支部が抗議デモを行い、占領下ゴラン高原の住民との連帯の意思を表明した。

シリアのドゥルーズ派のシャイフ・アクルも声明を出し、イスラエルによる農地接収に異議を唱えた。

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SANA(6月21日付)が伝えた。

AFP, June 21, 2023、ANHA, June 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2023、Reuters, June 21, 2023、SANA, June 21, 2023、SOHR, June 21, 2023などをもとに作成。

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