アレッポ県のハムラーン通行所をめぐって、シャフバー連合がシリア国民軍と交戦、シャーム解放機構の増援部隊はトルコ軍の封鎖をかわしてトルコ占領地に侵入(2023年9月23日)

アレッポ県では、イナブ・バラディー(9月23日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるアフタリーン市一帯、バルアーン村、ハリーマ村、ナアマーン村などで、シリア国民軍諸派と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動し、シャーム解放機構ともつながりがあるシャフバー連合が交戦、これによりバーブ市とラーイー村を繋ぐ街道が寸断された。

戦闘による死傷者の詳細は不明だが、シリア国民軍の憲兵隊3人と、アブー・ヤアクーブ・カッバースィーンを名乗るシャーム自由人イスラーム運動の司令官が死亡した模様。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、シリア国民軍のスルターン・ムラード師団と、同軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)で、バルアーン村、アフタリーン市一帯のほか、ワーシュ村、タッル・バッタール村一帯でも戦闘が行われた。

またシリア人権監視団によると、トルコ軍が、占領下の「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を結ぶアレッポ県のガザーウィヤ村とダイル・バッルート村の通行所一帯に戦車や装甲車を展開させ、両通行所を閉鎖、シャーム解放機構の増援部隊の通過を阻止した。

だが、シャーム解放機構の部隊は舗装されていない山道を通って、「オリーブの枝」地域内に侵入、シャーム自由人イスラーム運動の旗を掲げてバーブ市方面に向かったという。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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