イドリブ県、アレッポ県での戦闘で、シリア軍兵士2人が「決戦」作戦司令室の狙撃で死亡(2023年11月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市東部郊外、マアッルバリートを砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、ザーウィヤ山地方でシリア軍の士官(少尉)を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地近くでシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

一連の戦闘に関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県内のシリア軍陣地に対する武装集団の狙撃で、兵士1人が負傷、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)とトルキスタン・イスラーム党がイドリブ県で2回、アレッポ県で1回の攻撃を行ったことを確認したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フーシュ・アラブ村で、親政権民兵の「祖国の要塞」の司令官が正体不明の武装グループの襲撃を受け、死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で麻薬密売に関与しているとされる男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

一方、SANA(11月30日付)によると、ダルアー市中心部のハナーヌー通りで、車に爆弾2つが仕掛けられいてるのを持ち主が発見、警察が周辺地域を封鎖、シリア軍の施設部隊が爆弾を爆発させた。

AFP, November 30, 2023、ANHA, November 30, 2023、‘Inab Baladi, November 30, 2023、Reuters, November 30, 2023、RIA Novosti, November 30, 2023、SANA, November 30, 2023、SOHR, November 30, 2023などをもとに作成。

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