ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部に7回の攻撃を行う一方、イスラエル軍のレバノン南部への砲撃でナバティーア県マルジャアユーン郡のタイバ村の村長が死亡(2023年12月11日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、12月11日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前11時00分、 占領下カフルシューバーの丘陵地にあるサンマーカ陣地 一帯に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時35分、バグダーディー陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後8時00分、メトゥラ入植地の住宅内に集結するイスラエル軍部隊を対戦車ミサイルで攻撃し、多数を殺傷、直接の損害を与えた。

西部地区

午後3時00分、ビラニット軍事キャンプを砲撃し、直接の損害を与えた。

午後3時00分、ラーヒブ陣地をブルカーン重ロケット砲で砲撃し、直接の損害を与えた。

午後3時30分、ハドブ・ブスターン陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後5時40分、シュトゥラ入植地一帯に展開するイスラエル軍歩兵部隊を攻撃し、直接の損害を与えた。


レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員2人が戦死したと発表した。

**

NNA(12月11日付)は、ナバティーア県マルジャアユーン郡のタイバ村に対するイスラエル軍の攻撃で、フサイン・マンスール村長(80歳)が死亡したと伝えた。

同通信社によると、イスラエル軍はマンスール村長の自宅を砲撃、砲弾は爆発しなかったものの、ベランダにいた村長を死亡させたという。

**

マナール・チャンネル(12月11日付)は、12月10日午前10時から11日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍の攻撃は以下の通り:

12月10日

午前10時18分、ヤールーン村の森林地帯が爆撃と砲撃を受ける。

午前10時23分、マルワヒーン村、アイター・シャアブ村、ヤールーン村、アイタルーン村、クーニーン村、ムハイビーブ村の郊外が砲撃を受ける。

午前10時59分、アイター・シャアブ村、ヤールーン村、アイタルーン村、クーニーン村、ブライダー村、ナークーラ村、マルワヒーン村の郊外が砲撃を受ける。

午後12時48分、ハルター村、ヒヤーム村、カフルカラー村の郊外が砲撃を受ける。

午後1時9分、ハルター村、ヒヤーム村、カフルカラー村の郊外が砲撃を受ける。

午後3時24分、ファルディース村、カフルシューバー村、ハルター村、フーラー村、ムハイビーブ村、アイタルーン村、アルマー・シャアブ村の郊外が砲撃を受ける。

午後15時31分、アルマー・シャアブ村の郊外が砲撃を受ける。

午後5時15分、タイバ村・カンタラ村間、ハウラー村、ブライダー村、アイタルーン村、ナークーラ村の郊外、ワッザーニー村のレバノン軍陣地1ヵ所が砲撃を受ける。

午後6時11分、ハウラー村、フーニーン渓谷に面する境界地帯上空に曳光弾が発射される。

午後9時11分、ヤールーン村一帯が砲撃を受ける。

午後9時35分、無人航空機(ドローン)1機がマルワヒーン村郊外をミサイルで爆撃、ヘルモンルマイシュ村・ヤールーン村間のハルムーン丘、ヒヤーム村南のハマーミス地区が砲撃を受ける。

12月11日

ヤールーン村、マルワヒーン村、ジッビーン村、シャイヒーン村、ナークーラ村の郊外が砲撃を受ける。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前9時34分、レバノンからイスラエルに向けて多数の砲撃が発射されたことを確認、イスラエル軍がうち6発の迎撃に成功。

午後4時50分、早朝のレバノンから西ガリラヤ地方への砲撃に対する報復として、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機がヒズブッラーの軍事サイトを爆撃。過去数時間にわたって、レバノン領内から椅子らる北部のイスラエル軍陣地に多数の砲撃が確認され、イスラエル軍は発射地点を攻撃。

午後10時11分、先ほど、テロリストがレバノンからメトゥラ入植地に向けて対戦車ミサイル複数発を発射、イスラエル軍が発射地点を攻撃。

AFP, December 11, 2023、ANHA, December 11, 2023、‘Inab Baladi, December 11, 2023、NNA, December 11, 2023、Qanat al-Manar, December 11, 2023、Reuters, December 11, 2023、SANA, December 11, 2023、SOHR, December 11, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.