シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県を砲撃する一方、「決戦」作戦司令室がラタキア県でシリア軍兵士1人を狙撃し殺害(2024年3月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が18日深夜から19日未明にかけて、シャーム解放機構の支配下にあるダーナー市一帯、ザルダナー村、タフタナーズ市、キトヤーン村、マアーッラト・ナアサーン村を数度にわたって砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が18日深夜から19日未明にかけて、シャーム解放機構の支配下にあるダーラト・イッザ市一帯、ファーフィルティーン村、カッバーシーン村を砲撃した。

シリア軍はまた、カフル・アンマ村一帯にある「決戦」作戦司令室の陣地複数ヵ所への潜入を試み、「決戦」作戦司令室と交戦した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるアンジャーラ村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がアブー・アリー山一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, March 19, 2024、ANHA, March 19, 2024、‘Inab Baladi, March 19, 2024、Reuters, March 19, 2024、SANA, March 19, 2024、SOHR, March 19, 2024などをもとに作成。

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