アサド大統領は、各地の国立大学に勤務するバアス党の経済専攻の教授らと会談:「我々が支援を経済の一部だとみなせば、その時にのみ支援は有益なものに変わる」(2024年3月31日)

アサド大統領は、各地の国立大学に勤務するバアス党の経済専攻の教授らと会談した。

会談のなかで、アサド大統領は以下の通り述べた。

我々の課題や問題に対する解決策は、積み重ねのプロセスを通じて作り出され、そこでは、対話が重要な役割を果たす。なぜなら、対話は正しいヴィジョンや政策を創造するからだ。対話はまた、社会、各機関、そしてメディアのレベルにおいて、また、さまざまな階層やセクターの間で、体系的、包括的、継続的に行われず、科学的、実践的、学術的な精神をもってサポートがなされなければ、経済、社会、政治といった主要な問題のレベルにおいて生産的にはなり得ない。

会合では、シリア経済に必要な経済のありよう、社会主義、支援策、汚職問題、開発政策、経済発展、公共セクターの役割、民間セクターとの協力関係による生産回復などについて議論がなされた。

会合では、さらに、政策立案と実施に際しての与党としてのバアス党と政府の役割などにも議論が及んだ。

支援をめぐる問題について、アサド大統領は以下の通り述べた。

支援がイデオロギーあるいは善意に基づいて行われる、そう我々が言えば、それは成功しない。なぜなら、こうした方法では前進する国家も社会もないからだ。我々が支援を経済の一部だとみなせば、その時にのみ支援は有益なものに変わる。
支援は必要だ。より資本主義的な国でさえ、支援を行っている。だが、支援の形態は異なっているし、仕組みも異なっている。


 

SANA(3月31日付)が伝えた。


AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024などをもとに作成。

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