シャーム解放機構の支配下のイドリブ県で抗議デモが続くなか、同地で女児が虐待を受けるビデオが拡散、ムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団のメンバー1人が遺体で発見される(2024年6月19日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるマシュハド・ルーヒーン村の国内避難民(IDPs)キャンプ、アティマ村で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。


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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のフーア市で、男性が女児が虐待を受けるビデオが撮影、拡散された。

アフリーン人権機構メンバーのイブラーヒーム・シャイフー氏によると、虐待を行っているのはアフマド・イブラーヒーム・ナスルなる人物で、ダマスカス郊外県ウタイバ村の出身からの入植者。

映像には、男性が女児の両手と両脚を縛り、ベッドの上で何度も棒で殴る様子が移されていた。

シャイフー氏によると、女児はその後、、トルコ軍によって親戚に家へと移送されたという。

ANHA(6月19日付)などが伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市近郊のカスタン村で、同機構に所属するムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団のメンバー1人の遺体が自宅で家族に発見された。

このメンバーは両手両脚を縛られ、刺殺されていた。

また、ジスル・シュグール市郊外では、何者かが空家に仕掛けた爆弾が爆発した。

AFP, June 19, 2024、ANHA, June 19, 2024、‘Inab Baladi, June 19, 2024、Reuters, June 19, 2024、SANA, June 19, 2024、SOHR, June 19, 2024などをもとに作成。

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