ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「我々は戦争をしかけられたら、自制せずに戦う」(2024年6月19日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、6月12日にジュワイヤー村地域に対するイスラエル軍の攻撃で戦死したナスル部隊司令官のサーミー・ターリブ・アブドゥッラー氏を追悼するビデオ演説を行い、イスラエルがヒズブッラーに対して大規模な攻撃を仕掛けた場合、自制せずに戦うと表明した。

ナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り。

キプロスがレバノンを標的にしようとするイスラエル軍に空港や基地を開放したら、それはキプロス政府がこの戦争の一部になることを意味し、抵抗運動はキプロスに戦争の一部として対処することになろう。

敵(イスラエル)は、我々が最悪の事態に備えていることを熟知している…。我々のロケット弾を免れる場所などないこともだ…。敵は我々を地上、海、そして空で待ち構えねばならない…。我々は戦争をしかけられたら、自制せずに戦うことになるだろう。

敵は、雄大な地中海で何が待ち構えているかも熟知している。地中海沿岸すべて、そして船舶が標的となるだろう。

レバノンでの戦争で我々を脅迫しようとしても、我々は恐れない。我々はもっとも困難な日に備えてきた。敵は何が待ち構えているかを熟知している。

我々は新たな武器と無人航空機を大量に保有している。レバノン国内でも一部のロケット弾を製造している。

抵抗運動のマンパワーはこれまでない規模となっている。

レバノン戦線は非常に重要な役割を果たしており、敵に道徳的、物的、心理的な損失を与えている。

我々が昨日公開した映像は、ハイファー上空からの長時間にわたる映像の一部を切り取ったクリップに過ぎない。ハイファー、その前後、さらにその後の長時間にわたる映像を持っている。我々は、正確な視覚、情報、座標に基づいて戦うことになる。

イスラエル北部への進攻は、戦争が発生した際の選択肢として残されている。

マナール・チャンネル(6月19日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2024、ANHA, June 19, 2024、‘Inab Baladi, June 19, 2024、Qanat al-Manar, June 19, 2024、Reuters, June 19, 2024、SANA, June 19, 2024、SOHR, June 19, 2024などをもとに作成。

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