トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県各所を激しく砲撃する一方、住民らに発砲し、子供2人を殺害(2024年8月14日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターによると、トルコ軍とシリア国民軍が過去24時間内にシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市一帯の前線の村々(トゥーハール村、フーシャリーヤ村、アインダ・ダーダート村、ジャート村、ダンダニーヤ村、サイヤーダ村、カーウカリー村、クールフユーク村、クルト・ワイラーン村、ムフスィンリー村)を迫撃砲や誘導ミサイルなど103発で攻撃した。

ANHA(8月14日付)が伝えた。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、ハラービシュ村、タッル・イナブ村、ダイル・カーク村を75発の迫撃砲で攻撃した。

トルコ軍はさらに、タッル・リフアト市一帯、ハルバル村、ウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村、ワフシーヤ村(ロシア軍基地一帯)、バルハダーン国内避難民(IDPs)キャンプ、ハスジャク村、ガルナータ村、スムーキーヤ村、タッル・マディーク村、タッル・ジージャーン村、マドユーナ村を砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域からアウン・ダーダート村の通行所を経由してシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配地に入ろうとした住民らに対して、シリア国民軍の憲兵隊が発砲し、子供2人が死亡、4人が負傷した。

住民らは支配地間の往来を希望していたが、憲兵隊は「通行料」として1人あたり150米ドルの支払いを求め、こうした動きを妨害しているという。

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ハサカ県では、ANHA(8月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, August 14, 2024、ANHA, August 14, 2024、‘Inab Baladi, August 14, 2024、Reuters, August 14, 2024、SANA, August 14, 2024、SOHR, August 14, 2024などをもとに作成。

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