レバノンで無線機の爆発が相次ぐなか、ダマスカス県、ダイル・ザウル県などでも爆発が発生、シリア政府は軍・治安機関に無線機器の使用を禁じる(2024年9月18日)

サウト・アースィマ(9月18日付)は、午後9時22分にフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/damascusv011/)を通じて、「マシュルーウ・ドゥンマル地区が少し前に爆発音が聞こえた」と伝えた。

これに関して、シリア南部で活動しているという反体制メディア活動家のヌール・アブー・ハサンなる人物のX(ツイッター)のアカウント(https://x.com/nourabohsn)は午後9時39分、車輛のなかで無線機が爆発したことによるものだとするポストをアップした。

また、イドリブ県内で活動するとされる反体制・メディア活動家なる「第80監視団アブー・アミーン」も午後9時38分、Xのアカウント(https://x.com/Najdat567/)を通じて、マシュルーウ・ドゥンマル地区にあるアップ・タウン・ショッピングモール近くで車1台のなかで無線機が爆発したとしたうえで、この地区がイラン・イスラーム革命防衛隊の顧問やヒズブッラーの司令官らが居住する建物に隣接しているとのポストをアップした。

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また、メディア活動家らが運営すると見られるXのアカウント「ムラースィルーン・ネット」(https://x.com/reporters_sy)は、午後10時26分、ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の砂漠地帯で、無線機かページャーによると見られる爆発が発生したと発表した。

シリア人権監視団も18日午後に、マヤーディーン市のアラバ(ラフバ)の城塞に設置されている通信システムの拠点とブーカマール市近郊の砂漠地帯にあるヒズブッラー拠点で複数回の爆発が発生したと発表した。

爆発は、レバノン国内で無線機の爆発が発生したのとほぼ同じ時刻だったという。

これに関連して、レバノンのメディア・サイトのレバノン・ファイルズは18日午後12時51分、ダイル・ザウル県でページャーが爆発し、イラン・イスラーム革命防衛隊のメンバー19人が死亡したと伝えた。

また、アマーン(9月18日付)も、アレッポ市でもページャーの爆発でヒズブッラーのメンバーが負傷したと伝えた。

これに対して、シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、17日のページャーの同時爆発によってシリア中部、北部、東部でレバノンのヒズブッラーとイラン・イスラーム革命防衛隊のメンバー複数人が死傷したと発表、どの地域での爆発で死者が出たのかは不明だとしつつもの、また複数の情報筋の話にとして、遠隔装置によると見られるページャーの同時爆発が発生したのは、レバノンとの国境地帯から30キロ以内の地域に限定され、それ以外の地域では爆発の事例は確認されていないと発表した。

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このほか、アラビー・ジャディード(9月18日付)などは、首都ダマスカスの複数筋の話として、シリア政府が軍および治安機関のすべての部隊に対して、無線機を使用せず、その電源を落としたうえで、有線でのみ通信を行うよう要請したと伝えた。

AFP, September 18, 2024、al-Aman.com, September 18, 2024、ANHA, September 18, 2024、al-‘Arabi al-Jadid, September 18, 2024、‘Inab Baladi, September 18, 2024、Reuters, September 18, 2024、SANA, September 18, 2024、SOHR, September 18, 2024などをもとに作成。

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