ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機5機が、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市ハラービシュ地区、サルダ山、ダイル・ザウル航空基地一帯、労働者住宅地区(ブール・サイード通りの開発財団)にある「イランの民兵」の拠点複数ヵ所、ブーカマール市近郊のハリー村にあるイラン・イスラーム革命防衛隊のゲストハウス、フザーム村とスワイイーヤ村にある貯蔵施設を爆撃し、司令官1人を含む少なくとも17人(シリア人6人、イラク人8人、外国人3人)が死亡、20人あまりが負傷した(その後(30日)、死者数は19人(シリア人7人、イラク人9人、外国員3人)となった)。
この爆撃を受け、イランの支援を受ける地元武装集団と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がユーフラテス川を挟むかたちで激しく交戦した。
また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田の米軍(有志連合)の基地に配備されている米主導の有志連合に所属するヘリコプターが同地上空を旋回、同基地の有志連合部隊がジュダイド・アカイダート村、ジュダイド・バッカーラ村一帯でパトロールを実施し、警戒にあたった。
また、ダイル・ザウル市などに対する爆撃の数時間後、クーリーヤ市でイラン・イスラーム革命防衛隊とともに活動するイラク人民兵の車輛が所属不明の無人航空機1機の攻撃を受けた。
AFP, September 29, 2024、ANHA, September 29, 2024、‘Inab Baladi, September 29, 2024、Reuters, September 29, 2024、SANA, September 29, 2024、SOHR, September 29, 2024、September 30, 2024などをもとに作成。
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