イスラエル軍はダマスカス郊外県を3回爆撃:ヴィシェグラード24はこの爆撃でマーヒル・アサド少将が死亡したとの情報を拡散(2024年9月30日)

ポーランド人コンテンツクリエイターが創設したSNSアカウントのヴィシェグラード24はX(旧ツイッター(https://x.com/visegrad24/)を通じて以下のポストを発信した。

速報
イスラエル空軍が本日ダマスカス近郊の別荘を爆撃したことを受けて、体制はシリアの独裁者バッシャール・アサドの弟マーヒルとの連絡が取れなくなった。
別送では、イランの指導者らとの会談が行われていた。マーヒルはシリア軍第4師団の司令官である。

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これを受け、オンライン・ニュース・サイトのマルサド(9月30日付)などは、マーヒル・アサド少将がイスラエル軍の爆撃で暗殺されたとの情報が流れていると伝えた。

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また、シリア人権監視団は、イスラエル軍の無人航空機1機が、ヤアフール町近郊にあるシリア軍第4師団の別荘(ヴィラ)を高性能爆発ミサイル複数発で攻撃したと発表した。

複数筋によると、この別荘には、ヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の司令官らが度々訪れていたという。

複数の信頼できる筋によると、第4師団の司令官を務めるマーヒル・アサド少将は、師団の兵器がレバノンに搬入された場合、イスラエル軍の攻撃の標的に含まれることになるとの警告を度々受けていたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機が29日深夜から30日未明にかけて、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所近くの建物1棟を爆撃し、シリア人2人と外国人5人が負傷した。

イスラエル軍はその数時間後にもディーマース町近郊の1ヵ所を無人航空機1機で攻撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って89回(うち72回が航空攻撃、17回が地上攻撃)となり、これにより163あまりの標的が破壊され、軍関係者221人が死亡、164人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):24人
ヒズブッラーのメンバー:43人
イラク人:19人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):59人
「イランの民兵」の外国人メンバー:17人
シリア軍将兵:52人
身元不明者:6人
パレスチナ人:1人

また、民間人も24人(女性5人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:39回
ダルアー県:16回
ヒムス県:20回
クナイトラ県:8回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回

AFP, September 30, 2024、ANHA, September 30, 2024、‘Inab Baladi, September 30, 2024、al-Marsad, September 30, 2024、Reuters, September 30, 2024、SANA, September 30, 2024、SOHR, September 30, 2024などをもとに作成。

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