シリア民主軍のアブディー司令官はマンビジュ市の処遇をめぐってシリア国民軍と停戦合意したと発表:トルコ軍の攻撃続く(2024年12月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はXのアカウント(https://x.com/MazloumAbdi/)を通じて、アレッポ県マンビジュ市に展開していたシリア民主軍が民間人の安全と安定を守るため、米国の仲介により、「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍との停戦合意を交わしたと発表した。

アブディー司令官はまた、ハダス(12月11日付)のインタビューに対して、米国を介して「攻撃抑止」軍事作戦局と連絡を維持したいとの意向を表明した。

一方、ズィノービヤー女性連合は、トルコ軍とシリア国民軍によってマンビジュ市一帯で女性3人が殺害されたと発表、これを非難した。

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ハサカ県では、ANHA(12月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がタッル・タムル町西のタウィーラ村、タッル・ジュムア村、ウンム・カイフ村を砲撃、これによりタッル・ムジュア村で市民1人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(12月11日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機がティシュリーン・ダムとアレッポ県スィッリーン町を結ぶ街道を移動中の救急車輛1輌を攻撃、これにより2人が死亡、2人が負傷した。

トルコ軍はまた、ラッカ市近郊、ラッカ市内の落下国立病院を無人航空機2機で攻撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月11日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機がカラ・クーザーク橋で車を狙って爆撃を行い、高齢の女性1人が死亡、孫1人が負傷した。

トルコ軍はまた、カラ・クーザーク橋とスィッリーン町を結ぶ街道でタンクローリー1輌と車1台を複数の無人航空機で攻撃、同地一帯を砲撃した。

トルコ軍はさらに、ハッラーブ・ウシュク村にあるラファージュ社の施設、ディーカーン村を無人航空機で攻撃した。

このほかにも、トルコ軍とシリア国民軍は、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、アフマド・ムニール農場、シュユーフ・ファウカーニー村を砲撃した。

AFP, December 11, 2024、ANHA, December 11, 2024、al-Hadath, December 11, 2024、‘Inab Baladi, December 11, 2024、Reuters, December 11, 2024、SANA, December 11, 2024、Sham FM, December 11, 2024、SOHR, December 11, 2024などをもとに作成。

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