シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」(https://t.me/syriafree25/)は、以下の通り発表した。
午後6時27分、ダマスカス県ウマウィーイーン広場での勝利を祝うデモの写真を掲載。
午後6時52分、ダマスカス県ウマウィーイーン広場での勝利を祝うデモの映像を掲載。
午後8時27分、ダマスカス県ウマウィーイーン広場での勝利を祝うデモの写真を掲載。
午後11時29分、ダマスカス県のマーヒル・ムハンマド・マルワーン県知事が住民からの質問に答える映像を公開。
午後11時29分、米国務省使節団とシャルア司令官の会談の主な内容についての声明を発表。声明の内容は以下の通り:
両者は、今回の出来事がシリア国民にとって歴史的な勝利であると認識を共有した。米国側は、シリアの解放とバッシャール・アサド体制からの脱却を祝福するとともに、シリア国民とシリアの新政権への支援に専心すると強調し、北・東シリア地域を含む未解決の問題や大きな課題への対処にあたって、全力で支援すると表明した。また、米使節団は、とりわけ安定の強化、経済成長の促進、シリア国民を構成するすべての集団が包括的に代表されることなど、シリアの新政権の具体的な施策を支援すると表明した。
一方、代表団は新政権が行った拘束者の解放、とりわけ米国市民のトラヴィス(・ティマーマン氏の釈放に向けた取り組み、そしてオースティン(・タイス)氏の捜索に関する真摯な努力に感謝の意を表明した。また、現段階における優れた行政と、防衛省および統一シリア軍の発足に向けた建設的な施策を称賛した。
これに対し、シリア側は使節に歓迎の意を示すとともに、シリア国民がアサド体制からの脱却を通じて、地域を混乱や外国の干渉から救ったことを強調した。また、シリア国民がすべてのレベルで復興と回復を実現するための多大な支援を必要としていることを訴え、制裁を解除する必要性を強調した。さらに、シリア国民が、シリアを分断状態に置くことなく、域内のすべての国や当事者と等距離を保つとの姿勢を示した。
また、シリア国民に戦争や紛争の苦しみから休息を与える機会の重要性を明示し、新生シリアで開始される開発と制度改革のプログラムを披露した。さらに、戦争犯罪者や旧体制の象徴的人物に対する追及を通じた正義と責任の追求の必要性を強調し、シリアが地域の平和を実現し、地域諸国との特別且つ戦略的なパートナーシップを構築する役割を果たすを確認した。
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内務省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianmoi/)で、治安警察学校を通じて警察官の募集を開始したと発表した。
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一方、国営のシリア・アラブ通信(SANA)はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianarabnews/)で、以下の通り伝えた。
ムハンマド・ウマル情報大臣は、シリア革命初期に離反した自由人ジャーナリストたちに対し、復帰し、シリア国民の願望を反映するメディア構築に貢献するよう呼びかけた。
軍事作戦局(シリア軍事作戦局総司令部)は、ダマスカス県に旧体制の構成員のための和解センターを設置、12月21日までに一時保護カードを取得するよう発表。
シリア救国内閣の政治問題局は、シリア女性の法的、社会的、文化的、政治的分野に取り組む女性問題専用の事務所を設置すると発表した。
このほか、AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024などを参照。
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