ロイター通信:UAEがイスラエルとシリアの間の非公式な交渉チャンネル(バック・チャンネル)を構築(2025年5月7日)

ロイター通信は、複数の関係筋の話として、UAEがイスラエルとシリアの間の非公式な交渉チャンネル(バック・チャンネル)を構築したと伝えた。

非公式チャンネル構築に向けた取り組むは、4月13日にアフマド・シャルア暫定大統領がUAEを訪問した直後から始まったと見られる。

この点に関して、シャルア暫定大統領はパリでの記者会見で、「状況の沈静化を目的とした仲介者による間接的な交渉が進行している。イスラエルと連絡を取っているすべての国と話し合い、シリアへの干渉や空爆を止めるよう圧力をかけてもらっている」と認めた。

しかし、UAE外務省のラーナー・ヌセイバ政治担当補佐官はロイター通信に対して、「完全に虚偽である」としてこれを否定している。

シリア政府筋および地域の情報当局者によると、非公式交渉はUAEとシリアの情報当局者、イスラエルの元情報関係者によって行われおり、治安と対テロといった問題に限られ、イスラエル軍によるシリアでの軍事行動は交渉の対象外。

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