SANAによると、第34回アラブ連盟首脳会議に出席するために、16日にイラクの首都バグダードに到着したアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、会議開催に先だってイラクのムハンマド・シヤーア・スーダーニー首相、アブドゥッラティーフ・ジャマール・ラシード大統領と個別に会談した。
首脳会議では、出席した各国首脳が、ドナルド・トランプ米大統領によるシリアへの再々解除宣言への歓迎の意は、イスラエルによるシリアへの侵攻への批判が表明された。
**
このうち、モロッコのナースィル・ブーリータ外務大臣は、在シリア・モロッコ大使館を再開すると発表した。
**
シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、トランプ政権による制裁解除宣言を高く評価、仲介国のサウジアラビア、トルコなどに謝意を示した。
また、「シリアは他国の代理戦争の場になることを望まず、干渉や支配を受け入れることもない」、「シリアは、外部からの干渉と内部の対立によって多大な代償を払い続けている」などと述べ、一部外部勢力がダーイシュ(イスラーム国)の残党を利用し、政治的脅迫や安全保障上の圧力をかけていると指摘した。
また、イスラエルによるシリア南部への侵攻を非難した。
**
閉幕声明では、シリア情勢に関して、シリアの領土の一体性支持、あらゆる内政干渉拒否、シリアの領土に対するイスラエルの継続的侵犯行為と主権侵害への批判、国際社会に対応を呼びかけた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
