SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・ビン・アブドゥッラー・アール・サウード外務大臣率いる上級代表団をダマスカス国際空港で出迎え、その後会談を行った。
ファイサル外務大臣ら一行はまた、アフマド・シャルア暫定大統領とも会談を行った。
会談後の共同記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り述べた。
経済・エネルギー分野を中心に多数の課題について協議した。シリア解放後の制裁解除を含むサウジアラビアの支援に深く感謝する。
制裁解除は出発点であり、我々は市民サービスの提供に向け、真剣な措置を講じており、2日前には電力供給用ガス確保のため、国際企業との契約を締結した。
シリアにおける我々が選んだのは経済主権であり、サウジアラビアとのパートナーシップの力は共通の利益のなかに秘められている。
シリアの再建は外部から押し付けられるものではなく、シリア国民自身によって進められる。我々はこの分野へのあらゆる貢献を歓迎する。
新しいシリアのアイデンティティとは、兄弟たるアラブ諸国と友人たちの間に自然な立ち位置を取り戻すことである。
これに対して、ファイサル外務大臣は以下の通り述べた。
兄弟国としての協力関係を反映するかたちで、二国間協力の強化の機会を検討した。
制裁解除は経済を後押しし、シリア国民の生活改善に寄与する。
我々の制裁解除への貢献は、兄弟が兄弟の側に立つという姿勢の表れであり、我々はこれを継続してシリアとその国民を支援する。
シリアには多くの可能性があり、国民は創造力と建設力に富み、自国の再建を成し遂げる力を有している。我々はその支援を惜しまない。
その後、ファイサル外務大臣は、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣とともに、首都ダマスカス旧市街のウマイヤド大モスクを訪問した。
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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのクリスティン・ベイカーリー中東・北アフリカ地域副代表率いる代表団と会談し、共通の課題について協議した。
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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、国連開発計画(UNDP)スディビト・ムカルジー常駐代表と会談し、シリアとの開発・人道支援分野での協力強化、復興支援に向けた国連との連携拡大について協議した。
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