諸外国の動き:ダーイシュが米国人記者を斬首(2014年9月3日)

米国家安全保障会議(NSC)は、ダーイシュ(イスラーム国)が、2013年に8月にシリア国内で拉致され消息を絶っていた米国人ジャーナリストのスティーブン・ソトロフ氏(31歳)を斬首し、殺害したとみられる映像に関して声明を出し、米情報機関の分析の結果、ソロトフ氏本人であることを確認したと発表した。

バラク・オバマ米大統領は訪問先のエストニアで、ソトロフ氏殺害について「恐ろしい行為は我々の結束を強めるだけだ」と強調した。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は訪問先のサウジアラビアで、シリア、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)の台頭に関して、「フランスとサウジアラビアは、当初から事態悪化を避けるための介入を呼びかけてきた…。リヤドとパリはテロリストやバッシャール・アサド体制などと称される者たち…の蛮行と戦う者に対して支援を行う」と述べた。

ARA News(9月3日付)が伝えた。

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ハサカ県では、ARA News(9月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局による徴兵制度採用を逃れるため、ダイリーク市、マーリキーヤ市、ダルバースィーヤ市一帯からトルコ領内に避難しようとしたクルド人青年らがトルコ国境警備隊の発砲を受け、不法入国を阻止された。

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AFP(9月3日付)によると、ボスニア警察は、シリアとイラクに戦闘目的で潜入する戦闘員に資金援助を行っていたとの容疑で、ジハード主義者15人を逮捕した。

AFP, September 3, 2014、AP, September 3, 2014、ARA News, September 3, 2014、September 4, 2014、Champress, September 3, 2014、al-Hayat, September 4, 2014、Kull-na Shuraka’, September 3, 2014、al-Mada Press, September 3, 2014、Naharnet, September 3, 2014、NNA, September 3, 2014、Reuters, September 3, 2014、SANA, September 3, 2014、UPI, September 3, 2014などをもとに作成。

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