「国民和解」(停戦)をめぐる動き(2014年9月6日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(9月6日付)によると、シリア政府がダーイシュ(イスラーム国)の台頭に対処するため、ヒムス県ワアル地区で反体制武装集団と停戦に合意した。

この停戦合意は、①ワアル地区内の武装集団による武装解除免除、②同地区への食糧搬入、③政府機関の再開、④シリア国旗の掲揚、⑤軍による攻撃停止の保証、を骨子とし、シリア政府が当初は拒否していた内容だという。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(9月6日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区で籠城する反体制武装集団とシリア軍との停戦交渉が決裂し、シリア軍が砲撃を再開した。

同報道によると、停戦交渉では、①反体制武装集団の武装解除、②武装集団のグワイラーン地区からの撤退、③シリア国旗の掲揚と、同地区の行政を担う地元評議会の設置、④武装集団のシリア軍への参加、を骨子とするという。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(9月6日付)によると、第4師団本部で、シリア軍とダーライヤー市の反体制活動家が停戦交渉を行った。

シリア軍の交渉団はガッサーン・ビラール准将が務め、同県のムフティーの仲介のもと、反体制活動家の代表ムウタッズ・ムラード氏らと交渉を行った。

交渉において、ムラード氏は、両者の間での信頼醸成の必要を強調する一方、シリア軍による「虐殺」がこれを困難にしていると主張したのに対し、ビラ―ル准将は、「虐殺」を行ったのがシリア軍ではなく、反体制武装集団と答えたという。

交渉では、①シリア軍の再展開(撤退)、住民の帰宅の行程の合意、②女性、子供ら住民300人の釈放、③シリア政府支配地域でのダーライヤー市民の監視の停止、が争点となり、ビラ―ル准将は③については同意したが、①②については消極的な姿勢を示したという。

AFP, September 6, 2014、AP, September 6, 2014、ARA News, September 6, 2014、Champress, September 6, 2014、al-Hayat, September 7, 2014、Kull-na Shuraka’, September 6, 2014、al-Mada Press, September 6, 2014、Naharnet, September 6, 2014、NNA, September 6, 2014、Reuters, September 6, 2014、SANA, September 6, 2014、UPI, September 6, 2014などをもとに作成。

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