アレッポ県では、トルコ地元匿名筋によると、「自由シリア軍」を名乗る戦闘員約150人が28日深夜から29日早朝にかけて、武器を携行して西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を支援するため、ミュルシトプナル市の国境通行所を通って、アイン・アラブ市に入った。『ハヤート』(10月30日付)が伝えた。
これに関して民主統一党のナウワーフ・ハリール報道官は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との調整のもとに、「自由シリア軍」の戦闘員がアイン・アラブ市入りしたことを認めたが、携行する武器、兵員については明らかにしなかった。
また、アナトリア通信(10月29日付)は、アブドゥルジャッバール・アカイディー大佐(アレッポ革命軍事評議会前議長)が率いる戦闘員200人がアイン・アラブ市に入ったと報じた。
一方、シリア人権監視団によると、国境通行所を通ってアイン・アラブ市に入った戦闘員の数は50人足らずだという。
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米中央軍によると、米国など有志連合は、28日と29日の両日でシリアとイラク領内で14回にわたり空爆を行った。
うちアイン・アラブ市一帯に対しては8回空爆を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の部隊、司令部拠点、車輌などを破壊したという。
AFP, October 29, 2014、Anadolu Ajansı, October 29, 2014、AP, October 29, 2014、ARA News, October 29, 2014、Champress, October 29, 2014、al-Hayat, October 30, 2014、Kull-na Shuraka’, October 29, 2014、al-Mada Press, October 29, 2014、Naharnet, October 29, 2014、NNA, October 29, 2014、Reuters, October 29, 2014、SANA, October 29, 2014、UPI, October 29, 2014などをもとに作成。
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