シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、7日午後、イスラエル軍戦闘機が、シリア領空を侵犯、ダマスカス郊外県ディーマース町、対レバノン国境地帯、ダマスカス国際空港周辺に対して空爆を行ったと発表した。
この空爆で、一部の施設が被害を受けたが、この空爆による人的被害はなかった、という。
総司令部はまた、イスラエル軍による空爆が「西側諸国および地域諸国とともにシリアのテロを支援し、シャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)といった組織の士気を高揚しようとしている」と批判した。
SANA(12月7日付)が伝えた。
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これに関して、シリア人権監視団は、イスラエル軍と思われる戦闘機が2度にわたって空爆を行い、ダマスカス国際空港の輸出入品を保管する倉庫とディーマース町周辺のシリア軍拠点複数カ所が標的となった、と発表した。
同監視団によると、国際空港内の倉庫に武器が収納されていたかどうかは不明だという。
AFP, December 7, 2014、AP, December 7, 2014、ARA News, December 7, 2014、Champress, December 7, 2014、al-Hayat, December 8, 2014、Kull-na Shuraka’, December 7, 2014、al-Mada Press, December 7, 2014、Naharnet, December 7, 2014、NNA, December 7, 2014、Reuters, December 7, 2014、SANA, December 7, 2014、UPI, December 7, 2014などをもとに作成。
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