シリア国内の暴力:アレッポ市内の軍拠点をムジャーヒディーン軍が砲撃(2014年12月10日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月10日付)によると、ムジャーヒディーン軍がアレッポ市内のシリア軍拠点(バーブ・ジャニーン地区のアミール・ホテルなど)を砲撃し、シリア軍将兵数十人を殺傷した。

また、スマート・ニュース(12月10日付)などによると、ブライジュ村一帯、製材所一帯、ハーン・トゥーマーン村一帯で、シリア軍、国防隊、クドス旅団、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、バドル殉教者旅団が、アレッポ市アシュラフィーヤ地区などを手製の迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(12月10日付)によると、アレッポ市アグユール地区、アーミリーヤ地区、ウワイジャ地区、ライラムーン地区、旧市街、サラーフッディーン地区、ブアイディーン交差点地区、カーディー・アスカル地区、ラームーサ地区、カフルハムラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、タファス市、ダーイル町、イブタア町、シャイフ・マスキーン市を空爆、またシャイフ・マスキーン市では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またスマート・ニュース(12月10日付)によると、「自由シリア軍」がシャイフ・マスキーン市内の制圧地区で、処刑されたと思われる民間人の焼死体8体を発見した。

一方、SANA(12月10日付)によると、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、ダイル・アダス村、タッル・フドル一帯、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月10日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がダーライヤー市内のシリア軍拠点複数カ所を制圧した。

一方、SANA(12月10日付)によると、ダルーシャー農場、ダイル・マーキル町、カラムーン地方無人地帯、ハラスター市、ドゥーマー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥマイル市では、イスラーム軍司令官の一人アフマド・ラッハーム氏の乗った車が爆発し、同氏が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市を「樽爆弾」で空爆、またヒムス市ワアル地区で男性1人を狙撃、射殺した。

一方、SANA(12月10日付)によると、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市ナースィラ地区と工業地区で爆弾が仕掛けられた車2台が爆発した。

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クナイトラ県では、SANA(12月10日付)によると、ナブア・サフル村、アジュラフ村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(12月10日付)によると、クマイナース村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 10, 2014、AP, December 10, 2014、ARA News, December 10, 2014、Champress, December 10, 2014、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2014、al-Hayat, December 11, 2014、Kull-na Shuraka’, December 10, 2014、al-Mada Press, December 10, 2014、Naharnet, December 10, 2014、NNA, December 10, 2014、Reuters, December 10, 2014、SANA, December 10, 2014,、SMART News, December 10, 2014、UPI, December 10, 2014などをもとに作成。

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