アサド大統領は、シリアを訪問中のロシア特使アズマトゥッラー・コルモハンマドヴ氏を団長とする使節団とダマスカスで会談し、ロシア政府が開催の準備をしている反体制派との和平交渉「モスクワ2」について協議した。
SANA(3月23日付)によると、会談では、シリアとロシアの対話と調整の継続を通じて、和平交渉に向けた努力を成功させることが重要だとの点が確認された。
またアサド大統領は、シリアがロシアによる努力成功に向けた行動の継続を切望しているとの意思を示すとともに、「その実現に向けた第1歩は、行動のあり方、対話の基礎、目的実現を保証する仕組みを定めた行程表をめぐって合意にいたること」と強調した。
そのうえで「一部の地域諸国、西欧諸国が、テロ組織への支援を続けているために障害が多いもの、シリアの国民と政府は、ロシアの指導力と、シリアでの問題解決に向けた努力を信頼している」と付言した。
これに対して、コルモハンマドヴ特使は、シリア政府の開放的な姿勢が国内での流血停止をめざしていることの表れただと高く評価した。
会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース外務在外居住者省顧問、そしてロシアのアレクサンドル・キンシャクカ駐シリア大使、ヴィタリー・ナウムキン・ロシア科学アカデミーオリエント研究所所長が同席した。
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一方、クッルナー・シュラカー(3月22日付)は、ロシア政府が開催の準備を進めているシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」に招待された反体制派の氏名を伝えた。
それによると、招待状が送付された活動家は以下の通り:
1. シリア革命反体制勢力国民連立:ハーリド・ハウジャ代表を含む3人
2. 民主的変革諸勢力国民調整委員会:ハサン・アブドゥルアズィームを含む3人
3. シリア国家建設潮流:ルワイユ・フサイン代表
4. 民主統一党:サーリフ・ムスリム共同党首を含む3人
5. アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(シャイフ)
6. ムハンマド・ハバシュ(シャイフ)
7. ハーリド・マハーミード(ビジネスマン)
8. アブドゥルカーディル・サマクリー(ビジネスマン)
9. アイマン・アスファリー(ビジネスマン)
10. サミール・シャーミー
11. ハーリド・イーサー
12. ワリード・ブンニー
13. サリーム・ハイルベク
14. 東部部族連合代表1人
15. ジャミール・スライマーン(俳優)
16. アミーナ・ウースー(西クルディスタン移行期民政局代表)
17. ランダ・カスィース(駐フランス)
18. サミール・イータ(駐フランス)
19. ミシェル・キールー(駐フランス)
20. リーム・トゥルクマーン(駐英)
21. ナマルード・スライマーン(駐英)
22. アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー
23. カドリー・ジャミール
24. 野党代表者1人
AFP, March 22, 2015、AP, March 22, 2015、ARA News, March 22, 2015、Champress, March 22, 2015、al-Hayat, March 23, 2015、Iraqi News, March 22, 2015、Kull-na Shuraka’, March 22, 2015、al-Mada Press, March 22, 2015、Naharnet, March 22, 2015、NNA, March 22, 2015、Reuters, March 22, 2015、SANA, March 22, 2015、UPI, March 22, 2015などをもとに作成。
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