アサド大統領は戦没者記念日(5月6日)に合わせて、ダマスカス県内の「殉教者子息学校委員会(ビータール交差点近く)を慰問し、イドリブ県やダルアー県での「大敗」について認めた(https://youtu.be/cqN7cWNTtd4)。
アサド大統領は集まった生徒、職員、市民らに対して次のように述べた。
「我々は今日、戦闘ではなく戦争を行っている。戦争は…多くの戦闘からなる戦いだ…。我々がシリアで起きているような過酷な戦争について話すとき…、数十、数百の戦闘ではなく、数千の戦闘について話さねばならない…。この種の戦闘や状況においては…、一進一退の攻防が行われ、勝ち負けがあり、浮き沈みがある。唯一のものを除いてすべてのものが移ろう。それは、戦う者を信じること、戦う者が必ず勝利すると信じることだ」。
「だから、大敗を喫したときも、我々は社会としての義務を遂行し、軍の志気を高めねばならない。軍が我々の志気を高めることを待っていてはならない…。一部の連中が今日、ここかしこでの敗北への不満や絶望を広めようしているが…、懸念と恐怖を区別すべきだ。我々はみな、祖国のことを気遣っている…。我々は英知と臆病を区別すべきだ…。我々が矛盾のなかで暮らすことは許されない。戦争には勝ち負けはつきものだ…。だから我々は戦闘に不満を募らせる者たちに慎重に対処しなければならない。敗北とは心理的敗北なのだ」。
SANA(5月6日付)が伝えた。
AFP, May 6, 2015、AP, May 6, 2015、ARA News, May 6, 2015、Champress, May 6, 2015、al-Hayat, May 7, 2015、Iraqi News, May 6, 2015、Kull-na Shuraka’, May 6, 2015、al-Mada Press, May 6, 2015、Naharnet, May 6, 2015、NNA, May 6, 2015、Reuters, May 6, 2015、SANA, May 6, 2015、UPI, May 6, 2015などをもとに作成。
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