ロイター通信(8月26日付)は、シリア情勢に精通した米消息筋の話として、米軍の無人戦闘機がシリア領内のラッカ市近郊で25日行われた空爆により、欧米諸国高官からダーイシュ(イスラーム国)における「top cyber expert」と目されていた英国人ジュナイド・フサイン(ジュネイド・フセイン)氏が死亡したと伝えた。
フサイン氏は元英国バーミンガム在住の英国人で、2013年にシリアに潜入で、米国防総省のサイト(2015年1月)やシリア人権監視団のサイト(7月)へのサイバー攻撃を行ったダーイシュ支持者からなる「カリフ電子軍」のリーダーだと目されてきた。
ただし、フサイン氏自身がこうしたサイバー攻撃に直接関与していたかどうかは定かではないという。
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なお、米国防総省は29日、フサイン氏の死亡を確認した、と発表した。
AFP, August 27, 2015、August 29, 2015、AP, August 27, 2015、ARA News, August 27, 2015、Champress, August 27, 2015、al-Hayat, August 28, 2015、Iraqi News, August 27, 2015、Kull-na Shuraka’, August 27, 2015、al-Mada Press, August 27, 2015、Naharnet, August 27, 2015、NNA, August 27, 2015、Reuters, August 27, 2015、SANA, August 27, 2015、UPI, August 27, 2015などをもとに作成。
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