ロシア軍のシリア空爆により、米国主導の有志連合はシリア領内での航路変更を余儀なくされる(2015年10月8日)

米国防総省のジェフ・デイヴィス報道官は、米国が主導する有志連合の戦闘機が、ロシア軍戦闘機への接近を回避するために、シリア領内での航路変更を余儀なくされたことを明らかにした。

ペンタゴン高官によると、米空軍のF-16戦闘機2機が、シリア国内での空爆の任務に、ロシア軍戦闘機への接近を避けるため、航路を変更したという。

『ハヤート』(10月9日付)などが伝えた。

一方、ジョン・カービー米国務省報道官は、ロシア軍によるシリア空爆に関して「空爆の90%はダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダとつながりのある組織ではなく、反体制組織に対して行われている」と述べた。

カービー報道官はまた「(ロシア軍の)シリア国内での軍事行動が…ダーイシュにも、アル=カーイダとつながりのある組織にも属していない集団に影響することを…より懸念している」と付言した。

一方、ジョン・ケリー米国務長官が数日前に大統領府にシリア北部での飛行禁止空域設置に関する計画を提起したとのCNNの報道に関して、カービー報道官は、「この問題は検討中である」としながらも否定した。

他方、ジョシュ・アーネスト米ホワイトハウス報道官も、飛行禁止空域設定計画に関して、「現時点でこの問題は検討されていない」と述べた。

AFP, October 8, 2015、AP, October 8, 2015、ARA News, October 8, 2015、Champress, October 8, 2015、al-Hayat, October 9, 2015、Iraqi News, October 8, 2015、Kull-na Shuraka’, October 8, 2015、al-Mada Press, October 8, 2015、Naharnet, October 8, 2015、NNA, October 8, 2015、Reuters, October 8, 2015、SANA, October 8, 2015、UPI, October 8, 2015などをもとに作成。

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