アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯、ハンダラード・キャンプ一帯、アレッポ市ハイダリーヤ地区一帯をシリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」で空爆した。
また、アレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村一帯、ハーディル村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
シリア軍が同地一帯を空爆、砲撃するなか、ヌスラ戦線側は、ザイトゥーン丘、ラビーア丘を制圧、ブルナ村、ズィーターン村方面への進軍を続け、カルアジーヤ村の大部分を制圧したという。
アレッポ市一帯での戦闘により、シリア軍側の兵士16人とヌスラ戦線側の戦闘員19人が死亡した、という。
一方、シリア軍とロシア軍は、アレッポ市カッラーリーヤ地区、ラーシディーン地区、ズィルバ村、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、カフルジューム村などアレッポ市南西部一帯、さらにアレッポ市内東部の反体制武装集団支配地域各所を空爆した。
このほか、県北部ではシリア軍はハイヤーン町を砲撃した。
なお、アレッポ市南北郊外での戦闘に関して、SANA(4月10日付)は、シリア軍がアレッポ市カルム・ジャズマーティー地区、サカン・シャバービー地区、バニー・ザイド地区、ハンダラート・キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦したと報じた。
SANAはまた、シリア軍がまた、ハーン・トゥーマーン村南部、アイス村、バウワービーヤ村一帯、バルナ村一帯でヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦したと伝えた。
他方、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区では、シリア人権監視団によると、「穏健な反体制派」と目されるシャーム軍団、リヤド最高交渉委員会所属のアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団が砲撃を行った。
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ラタキア県では、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、リヤド最高交渉委員会所属のシャーム自由人イスラーム運動など9組織が、トルクメン山一帯での勢力回復を狙った「門から彼らに攻撃を仕掛けて入るがよい」作戦を開始した。
作戦に参加しているのは、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党、ジャバル・イスラーム、シャーム・イスラーム、コーカサスの兵、第1沿岸師団、第2沿岸師団、タフリール郡、アズム旅団。
シリア人権監視団によると、ヌスラ戦線らはトルクメン山一帯でシリア軍、国防隊などのシリア人民兵、アラブ系・アジア系民兵と交戦し、トルクメン山地方の戦略的要衝の一つアブー・アリー丘、バイダー村一帯の丘陵地帯を制圧した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカンスフラ村を空爆する一方、サラーキブ市でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、戦闘員1人が死亡した。
シリア軍はこのほかにも、ジスル・シュグール市郊外一帯を砲撃した。
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ハマー県では、SANA(4月10日付)によると、シリア軍がガーブ平原のジャークーラ地区一帯、ヒルバト・ナークース村に侵入しようとした反体制武装集団をシリア軍が撃退した。
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ダルアー県では、SANA(4月10日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区の西部および南部で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月9日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はラタキア県で報告された。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は377件。
AFP, April 10, 2016、AP, April 10, 2016、ARA News, April 10, 2016、Champress, April 10, 2016、al-Hayat, April 11, 2016、Iraqi News, April 10, 2016、Kull-na Shuraka’, April 10, 2016、al-Mada Press, April 10, 2016、Naharnet, April 10, 2016、NNA, April 10, 2016、Reuters, April 10, 2016、SANA, April 10, 2016、UPI, April 10, 2016などをもとに作成。
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