アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市ザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区を砲撃、またシリア軍も反体制武装集団支配下のアレッポ市スッカリー地区を地対地ミサイルなどで砲撃した。
また3日に反体制武装集団が制圧していたアレッポ市西部のファミリー・ハウス地区一帯では、シリア軍が増援部隊を派遣し、同地を奪還した。
しかし、ARA News(5月4日付)によると、ヌールッディーン・ザンキー運動とシャームの民のヌスラ戦線はアレッポ市西部ファミリー・ハウス地区に近いダフラト・マフナー地区を制圧したという。
なおSANA(5月4日付)によると、アレッポ市住宅地に迫撃砲弾複数発が着弾し、3人が死亡した。
一方、ARA News(5月4日付)によると、反体制武装集団が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃した。
また反体制武装集団はアフリーン市郊外のバーフルーン村に対しても砲撃を行った。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方各所をシリア軍が20回以上にわたり空爆、またダイル・アサーフィール市などでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。
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ダルアー県では、SANA(5月4日付)によると、シリア軍がダルアー市スーク・スワイダーン地区、旧税関地区、カラク地区、スィーバ地区、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。
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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、ハマー中央刑務所での座り込みデモでの要求に応えるかたちで、収監者20人が釈放され、シリア赤新月社に伴われ、カルアト・マディーク町に到着した。
収監者らは200人の「政治犯」の釈放を求めている。
AFP, May 4, 2016、AP, May 4, 2016、ARA News, May 4, 2016、Champress, May 4, 2016、al-Hayat, May 5, 2016、Iraqi News, May 4, 2016、Kull-na Shuraka’, May 4, 2016、al-Mada Press, May 4, 2016、Naharnet, May 4, 2016、NNA, May 4, 2016、Reuters, May 4, 2016、SANA, May 4, 2016、UPI, May 4, 2016などをもとに作成。
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