反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部街区の境界にシリア軍が設置した人道回廊を経由して住民160人以上が避難するなか、シリア軍、ロシア軍はアレッポ市一帯を激しく爆撃(2016年7月30日)

アレッポ県では、SANA(7月30日付)によると、シリア軍が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部街区との境界に設置した「人道回廊」を通じて、住民数十世帯がシリア政府支配地域に退去、また東部街区で活動していた反体制武装集団のメンバー多数が武器を棄て、シリア軍に投降した。

シリア人権監視団によると、多数の住民がサラーフッディーン地区の人道回廊を通じて、シリア政府支配地域に避難したという。

またラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターによると、民間人169人が人道回廊を通過し、シリア政府支配地域に避難、また戦闘員69人が武器を棄て回廊を通過、シリア軍に投降した。

なお、現在設置されている人道回廊(4カ所)に加えて、アレッポ市での人道作戦の一環として、新たに4つの回廊を新設する予定だという。

SANA, July 30, 2016

SANA, July 30, 2016

**

同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアターリブ市、カフルナーハー村、ダーラ・イッザ市、アビーン村、ハイヤーン町、アンダーン市、アレッポ市南部郊外のカマーリー村、アイス村、ハーン・トゥーマーン村、ICARDA地区一帯、カフルハムラ村を空爆し、30人以上が死傷した。

またアレッポ市北部のダフラト・アブドゥラッブフ地区、シュカイイフ地区、ライラムーン地区一帯、ザフラー協会地区一帯、ラーシディーン地区一帯、ハーン・アサル村では、戦闘機(所属明示せず)が空爆・機銃掃射するなか、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

さらにアレッポ市ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区ではシリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」で攻撃を加え、ハルサ村、ズィーターン村、カラースィー村、ハーン・トゥーマーン村をシリア軍が砲撃した。

AFP, July 30, 2016、AP, July 30, 2016、ARA News, July 30, 2016、Champress, July 30, 2016、al-Hayat, July 31, 2016、Iraqi News, July 30, 2016、Kull-na Shuraka’, July 30, 2016、al-Mada Press, July 30, 2016、Naharnet, July 30, 2016、NNA, July 30, 2016、Reuters, July 30, 2016、SANA, July 30, 2016、UPI, July 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カテゴリー: シリア政府の動き, 反体制勢力の動き, 国内の暴力, 諸外国の動き パーマリンク