レバノン東部のシャーム解放機構メンバーとその家族のイドリブ県への退去いまだ始まらず(2017年8月1日)

レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外無人地帯で、シャーム解放機構とともにヒズブッラーと戦ってきたシャームの民連隊のウマル・アブー・ハムザ報道官は、クッルナー・シュラカー(8月1日付)に対して、イドリブ県への戦闘員およびその家族を搬送するための旅客バスがシリア領内から到着したことに関して、退去の日程はまだ決まっていないと述べた。

アッブー・ハムザ報道官によると、退去希望者のうち戦闘員は400人、民間人は2,100人いるという。

al-Hayat, ِAugust 2, 2017

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アルサール村郊外一帯でシャーム解放機構を指揮するアブー・マーリク・タッリー司令官はクウェート紙『ラアユ』(8月1日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ヒズブッラーとの停戦合意のなかで、レバノン領内の刑務所に収監中のシリア人逮捕者10人(うち女性5人)の釈放を要求していることを明らかにした。

AFP, August 1, 2017、AP, August 1, 2017、ARA News, August 1, 2017、Champress, August 1, 2017、al-Hayat, August 2, 2017、Kull-na Shuraka’, August 1, 2017、al-Mada Press, August 1, 2017、Naharnet, August 1, 2017、NNA, August 1, 2017、al-Ra’y, August 1, 2017、Reuters, August 1, 2017、SANA, August 1, 2017、UPI, August 1, 2017などをもとに作成。

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