UNHCRはトルコの協力のもと、トルコ占領下のアレッポ県北部に難民10万人を帰国させるプロジェクトを立ち上げる(2017年8月8日)

『ハヤート』(8月9日付)は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が、2017年末までに周辺諸国に逃れたシリア人難民10万人の帰国に向けたプロジェクトを立ち上げたと伝えた。

トルコ、レバノン、ヨルダン、イラクでUNHCRへの難民登録を済ませたシリア人難民の数は600万人以上におよび、また数万人が未申請、22万7,000人が登録申請中。

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(8月8日付)によると、UNHCRのプロジェクトはトルコの家族・社会政策省との協力のもとに実施される予定で、トルコ軍が「ユーフラテスの盾」作戦で占領したアレッポ県北部のいわゆる「安全地帯」の南端に位置するバーブ市に難民10万人の帰国を実現するのに必要な環境の整備がめざされるという。

AFP, August 8, 2017、AP, August 8, 2017、ARA News, August 8, 2017、Champress, August 8, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Hurriyet, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 8, 2017、al-Mada Press, August 8, 2017、Naharnet, August 8, 2017、NNA, August 8, 2017、Reuters, August 8, 2017、SANA, August 8, 2017、UPI, August 8, 2017などをもとに作成。

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