ダルアー県などで活動する南部戦線(自由シリア軍)は米・ロシアによるシリア南西部での停戦合意を事実上拒否(2017年8月10日)

ダルアー県などシリア内西部で活動を続ける南部戦線(自由シリア軍)は「行動規範」(Code of Honor)を発表し、米国とロシアが交わした戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意への立場を表明、合意を事実上拒否した。

「行動規範」は、「戦闘停止・停戦地域は、政治的解決への道のりのほんの1歩に過ぎず、我々は、アサドと政権の象徴が去り、シリア史の新たな段階が始まるまで、それを最終的には受け入れない」としている。

またロシアとの停戦交渉を、「革命の原則から逸脱し、公共の利益に反し、殉教者の死への裏切り」と位置づけ、シリア政府との和解についても「和解をめざし、それを吹聴するいかなる者も敵であり、政権の手先だ」と非難した。

Kull-na Shuraka’, August 10, 2017

AFP, August 10, 2017、AP, August 10, 2017、ARA News, August 10, 2017、Champress, August 10, 2017、al-Hayat, August 11, 2017、Kull-na Shuraka’, August 10, 2017、al-Mada Press, August 10, 2017、Naharnet, August 10, 2017、NNA, August 10, 2017、Reuters, August 10, 2017、SANA, August 10, 2017、UPI, August 10, 2017などをもとに作成。

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