米国の支援を受ける東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団はスワイダー県でシリア軍戦闘機を撃墜し、パイロットを捕捉(2017年8月15日)

スワイダー県では、SANA(8月15日付)によると、県東部で反体制武装集団との戦闘に投入されていたシリア軍の戦闘機が墜落した。

墜落の原因は不明で現在調査中だという。

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これに対し、ヒムス県タンフ国境通行所を拠点化する米国など有志連合の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)に所属する東部獅子軍と殉教者アフマド・アブドゥー軍団は、シリア軍戦闘機を撃墜し、パイロット1人を捕捉したと発表、その写真を公開した。

殉教者アフマド・アブドゥー軍団のサイード・サイフ広報局長によると、この戦闘機はスワイダー県東部のワーディー・マフムードにある「自由シリア軍」の拠点の一つを爆撃、これに対して地対空兵器で応戦し撃墜したという。

また、東部獅子軍のサアド・ハーッジ広報局長によると、撃墜した戦闘機はダマスカス郊外県のハルハラ航空基地を出撃し、スワイダー県東部砂漠地帯でのシリア軍、シーア派民兵の進軍を航空支援していたMiG23戦闘機で、捕捉したパイロットはヒムス県タッルカラフ市出身のアリー・フルワ少佐だという。

フルワ少佐は不時着時に負傷し、現在反体制武装集団が治療にあたっているという。

クッルナー・シュラカー(8月15日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, August 15, 2017

Kull-na Shuraka’, August 15, 2017

Kull-na Shuraka’, August 15, 2017

Kull-na Shuraka’, August 15, 2017

AFP, August 15, 2017、AP, August 15, 2017、ARA News, August 15, 2017、Champress, August 15, 2017、al-Hayat, August 15, 2017、Kull-na Shuraka’, August 15, 2017、al-Mada Press, August 15, 2017、Naharnet, August 15, 2017、NNA, August 15, 2017、Reuters, August 15, 2017、SANA, August 15, 2017、UPI, August 15, 2017などをもとに作成。

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